嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！｜リアクション

嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！

●友達を思う優しさと非リアの怒り

「騙されるな！　こいつはリア充だ！」
　黙って話を聞いていたＲＥＤＣのひとりが、突然そう言い出した。
「その証拠は？」
　リア充＝スレイヤー（日野舞斗）にそう言われ、ＲＥＤＣのひとりはスマホに送信されたメールを見せた。
　本文を見たリア充＝スレイヤーは最初は無言で見ていたが、次第に怒りが沸いてきた。
「あんた、これは本当なのか？」
　森蓮に見せたメールの本文は、こう書かれていた。

　From:fine crackle
　件名：リア充情報

　森蓮はコンパで参加者全員お持ち帰りしたことがある。
　一夫多妻のハーレム状態で楽しかったです、とその時のことを嬉しそうに話していた。
　真面目そうに見えるが、本当の顔は好青年を装うプレイボーイだ。

　リークしたのは、蓮のことが嫌いなfine crackle（北玄）だった。
「森さんを攻撃する好機があったら、REDCに積極的に強襲してもらうですよ！　僕が、コメディアクションのお手本を見せるですよ！」
　恨まないでくださいですよ！　と嫉妬の炎を燃やしつつメールを打ったのだった。
　顔をバッチリ覚えてもらうため、蓮の写真添付も忘れずに。
　その本人はというと見つかりたくないので姿を隠し、こっそりと様子を窺っている。

「あなたは、私がそのようなことをすると思いますか」
　蓮にそう尋ねられても、今日、初めて会ったので何も言えず。
「森くんは他人を思いやる優しい人だよ。こんなことするわけがない」
　大切な友達のことを良く知る総悟の反論に、綾辻綾花も「私もそう思います」と同意する。
　そう言われたリア充＝スレイヤーは、親身になって話を聞き、自分達に共感した男がメールのようなことはしないと思った。
「このメールは我らの協力者が送ったメールだが、どうやらデマなようだ。さっきのあんたの態度を見てそう思った」
　隊長がそう言うなら、と他のＲＥＤＣメンバーも納得し、蓮の爆発をやめた。
「優しい友達に免じて、あんたの爆発はやめる。他のメンバーに勘違いされないよう気をつけるんだな」
「わかってくれて、ありがとうございます。では、私はこれで」
　お辞儀をし、その場を去る蓮が見えなくなるまでリア充＝スレイヤーとＲＥＤＣは束の間の同士を見送った。

「あの男は見逃したが、あんた達は爆発だ！」
　ＲＥＤＣの怒りの矛先は、総悟と綾花に向けられた。
「ど、どうして！？」
「そこの女と一緒に楽しそうに買い物していただろう！　それが動かぬリア充の証拠だ！」
　そんなことで爆発と言われても、と総悟は呆れたが、綾花を守ることが先決と身構える。
　知り合いだろうがなかろうがリア充は爆破！　と嫉妬の炎を燃やしながらＲＥＤＣがゆっくり近づいてくる。
　リア充＝スレイヤーに至っては、粛清の嵐の影響が残っているのか嫉妬のオーラが増している……ような気がする。
「リア充爆発しろ！」
　リア充＝スレイヤーのろっこんが発動したことで、総悟の頭はアフロに。
　その間、綾花はＲＥＤＣメンバーが投げつけたコショウ爆弾を喰らってしまった。
「リア充爆発成功！　皆の者、次の場所に行くぞ！」
「おー！」

　一部始終をこっそり見ていたfine crackleは「作戦失敗ですよ！」と悔しがった。
「森さんを爆発は失敗したですよ！　でも、吊り橋理論で恋人達をよりラブラブにさせよう計画は終わってないですよ！」
　蓮爆発の失敗をバネに、吊り橋理論作戦を成功させるべくfine crackleはＲＥＤＣの後を追い、次なる作戦の場所へ向かう。