嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！｜リアクション

嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！

●リア充爆発のその後

　一足遅いバレンタイン撲滅を兼ねたリア充爆発は、クリスマス以上の成果だった。
「バレンタイン撲滅は成功、と言っていいほどの手ごたえだった。諸君、ご苦労だった」
　ＲＥＤＣメンバーを労うリア充＝スレイヤー（日野舞斗）はＭＶＰを発表しようとしたが、どこからか甘い匂いがする。
　メンバーを見渡すと、チョコを食べている者が。
「そのチョコは何だ？」
「これですか？」
　チョコを食べながらＲＥＤＣのひとりが見せたのは、２０円チョコが詰まったピンク色の紙袋。
「旧市街で爆発していたら、駄菓子屋から出てきた小さい女の子にもらったんです」
　その女の子は「バレンタイン撲滅！」と喚きながら爆発していたメンバーを見ていたので、チョコをあげれば悪さしないと思ったのだろう。
「……で、もらった後どうした？」
「小さい子の前で爆発はできませんから、別の場所に移動しました」
「そうか」
　くれた相手が小さい子だから許してもらえるだろう、と思っていたメンバーだったが、それはチョコより甘い考えである。
「理由はどうあれチョコをもらったことには変わりない！　この……裏切り者がァァ！！　リア充よりもタチが悪い！　貴様には地獄を見せてくれよう！」
　多くのリア充を爆発してようやく怒りが収まった、とスッキリしたリア充＝スレイヤーの粛清の嵐、再び。
　粛清されたメンバーを見て、隊長を裏切ると恐ろしい……とＲＥＤＣの面々は震えた。
「いいか、良く覚えておけ。たとえ俺が倒れようともＲＥＤＣは不滅！　必ずリア充共を爆発させろ！」
　次はホワイトデーだ！　今度こそ当日に行う！　と高らかに宣言するリア充＝スレイヤー。
　
　数日後。
　森蓮は、架神十字に教わった共感のコツをさっそく試してみたと報告した。
　リア充を爆発していたＲＥＤＣが、自分の話を聞き、共感してくれたことを事細かく話す。
「私がプレイボーイだというデマがありましたが、架神先生に教わったことを思い出しながら、その人達と話しました。そうしましたら、誤解だとわかってくれたのが嬉しかったです」
「森さんは聞き上手、話上手だからね。誠意を持って話せば、相手も森さんのことをわかってくれるよ」

　休憩時間が終わり、蓮と別れて診察室に向かう十字は疲れている様子の深倉理紗子を見かけた。
　仕事がハードなのでお疲れなのだろうと、十字はあえて声をかけず。
　理紗子が疲れているのは仕事疲れもあるが、ＲＥＤＣに怒りをぶつけた気苦労が絶えないせいでもある。
　
「鎌八くん、これ……」
　神野美野梨は、こないだ助けてくれたお礼、と鎌八まもるにチョコレート眼鏡を手渡した。
「試作品だけど、良かったら受け取って」
「ありがとう。嬉しいけど、チョコよりポニテのほうがいいな」
「相変わらず……ぶれない人ね」

　fine crackleこと北玄は、バレンタイン撲滅に燃えるＲＥＤＣの活躍に大満足だった。
「吊り橋効果は期待以上ですよ！　僕、満足なのですよ！」
　ホワイトデーは、もっと良い結果になるといいですよ！　と3月14日がどうなるか期待している。

　ホワイトデーにも、ＲＥＤＣによる爆発は行われるのだろうか。
　裏切り者がいなければ当日に行われるだろう……多分。　

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

カターレです。
少し（かなり？）遅れたバレンタイン撲滅という名目のリア充爆発！　を書けたこと、楽しかったです。

今回は爆発されたい、と希望される方が多かったので、本当にいいんですか？　と申し訳ない気分でした。
親しい方、誤解された皆様、申し訳ございませんっ！（スライディング土下座）

爆発シーンはＲＥＤＣの嫉妬剥き出しを表現してみました。
協力してくださったＰＣ様、ありがとうございました。

ＭＶＰですが、この場で発表します。
人一倍大活躍し、多くのリア充を爆発させたリア充＝スレイヤー様です。
おめでとうございます！

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

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