嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！｜リアクション

嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！

●爆発再始動

　リア充撲滅委員会は、寝子島中のリア充を爆発する準備をしている。

「ついにこの時が来た！　憎きリア充共が蔓延るバレンタインが！　盛大に蹂躙し、陵辱し、台無しにして爆発させてやる！」
　ＲＥＤＣ撲滅実行隊隊長のリア充＝スレイヤー（日野舞斗）は、昨年のクリスマスに続き爆発させる気マンマンである。
「隊長、その時リア充とカラオケボックスでパーティしようとしてませんでした？」
　とＲＥＤＣメンバーに突っ込まれた。
　それを聞いた他のメンバーは「爆発だ！」と燃えていた隊長がリア充と慣れ合っていたのか、とざわつく。
「リア充共と馴れ合った？　否！　あれは一時の気の迷い！　恋人がいたリア充がいたから爆発してやった！　もう二度と騙されん！」
　と否定するが、本当はパーティーしたかった……と後悔するリア充＝スレイヤー。
「季節を問わず、非リア充共の嘆きがある限りリア充＝スレイヤー……そしてＲＥＤＣは活動し続けるのだ！」
　新年初詣爆発は実行できず、バレンタインは時期外れだが、それは各々の諸事情ということで。

　リア充爆発に燃えるのは、クリスマスにor blancと名乗りＲＥＣＤに協力した北玄もだった。
　今回も正体を隠して広報・武器調達担当を。
　爆発テロ現場には出現しない。恋人がいるリア充なので、それがバレたら自身も爆発されかねない。
「クリスマスの時、恋の吊り橋理論で恋人たちをラブラブにしようとしたら、うまくいかなかったですよ！」
　吊り橋理論で恋人達をよりラブラブにさせようという彼の計画は、喧嘩別れや泣き寝入りなカップルが多かったことで失敗。
「今回は、恋人同士じゃないけど誤解されている人とかを中心に攻撃させるですよ！」
　誤解されやすい男女を狙えば、運良く恋仲になるかもしれない。という計算の上での攻撃誘導作戦だ。
　恋人達は、自分自身が直接襲われなくても、事件があるというだけできっと吊り橋効果が働くと思う、という思いもある。
「前回より、さらに派手さを増した武器を供給するですよ！　なんかこう、気分的に寝子島にキノコ雲ができる感じのイメージですよ！」
　ドクロの形をしたキノコ雲ができそうな雰囲気で怖いです、玄さん。
「今の僕はfine crackleですよ！　or blancとは別人というていで暗躍するですよ！」
　今回の二つ名である「fine crackle」は、間質性肺炎や肺気腫の患者に聴診器を当てたときに聞こえる異常な呼吸音のことである。
「暗号化も強化して、正体が発覚するのを防ぐですよ！　バレたら大変ですよ！」

　fine crackleの協力要請は、ＲＥＤＣのパソコンのメールに送信された。
「隊長、武器調達をしたいという申し出がありました。fine crackleと名乗る人物からです」
　前にも覆面で顔を隠した協力者がいたな……と思い出すリア充＝スレイヤーは同一人物か？　と思った。
　何はともあれ、仲間が増えるのは心強い。
「協力感謝するぞ、fine crackle。ＲＥＣＤ、出動！　バレンタイン壊滅！　リア充爆発だ！」

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