嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！｜リアクション

嫉妬再暴走！　REDCのＶＤはまだ終わっていない！

●お話をしましょう

「何故、俺が説教されないといけないのだ……」
　深倉理紗子の説教攻撃から逃げ出したリア充＝スレイヤー（日野舞斗）は、ここならリア充がたくさんいるだろうとある場所へ。

　シーサウドタウンに出かけた綾辻綾花は、アウトレットモールの前で立っている鳴鏡院総悟を見かけたので声をかけた。
「こんにちは、総悟くん。どうしたんですか？」
「こんにちは。ここで女の子が好きそうなアイテムを探したいんだけど、ひとりじゃ入りづらくて……」
　雑貨やアクセサリを見ている客を見ると、同年代の女の子が多いので総悟が尻込みするのは無理もない。
　アイテム探しの理由を聞くと、バレンタインにクラスメートの何人かにチョコを貰ったので、ホワイトデーにお返しとしてプレゼントをあげたいのだという。
「うみねこのアルバイトでお世話になっていますし、予定もないから時間もありますのでお手伝いしますよ」
「ありがとう、助かるよ」
　胸を撫でおろした総悟は、綾花に付き合ってもらうことに。
　お返しをするのは、チョコを直接手渡してくれた子限定なので、数は多くない。
　綾花は、その子達の性格を総悟から聞き、趣味とか好きな動物が何かを考えながら選んでいる。
「女の子は花柄が好きなのかな？」
「動物が好きな子もいると思いますよ。犬とか猫とか」
　花柄といっても細かい模様もあれば、大柄な綺麗なものもあるので、どれにしようか迷ってしまう。
　なので、綾花が進めてくれた動物のアイテムを贈ることに。
「ハンカチとか、ポーチとかならいつも使ってもらえそうだと思いませんか」
「持ち歩くとしたらハンカチがいいね。猫柄にしようと思うんだけど、一緒に選んでくれないかな？」
「いいですよ」

　綾花のアドバイスで総悟が選んだのは、猫が歩いたり、座ったりしている柄のハンカチ。
　予算で人数分買うことができたので、総悟はバイト代が無くならなくて良かったと一安心。
「綾辻さんのおかげで良い買い物ができたよ。時間があるようなら何か飲んでいかない？」
「いいんですか？」
「いいよ。これくらいしかお礼できないけど……」
　アウトレットモールを出て、どこかで休憩しようとしたが「リア充発見！」とＲＥＤＣに通せんぼされた。
　さっそく爆発と意気込むリア充＝スレイヤーだったが、ＲＥＤＣのメンバーが先に動いたので様子を見る。
　ＲＥＤＣは２人を囲み、荷が出さないように。爆発のためなら手段を厭わず。それがＲＥＤＣのやり方だ。

　その現場を偶然見かけた森蓮は、リア充＝スレイヤーが総悟に文句を言っているように見えた。
　友人が困っているのを見過ごせない、と蓮は取り囲んでいるＲＥＤＣの話を聞くことにした。
「総悟さんにお話しがあるようでしたら、私が代わりに伺います」
　邪魔するな！　と憤るＲＥＤＣメンバーに「話くらい聞いてやれ」と制止するリア充＝スレイヤー。
「先程、リア充発見！　と仰いましたよね。だとしたら、どうするんですか？」
「リア充を爆発する、それだけだ」
　リア充が何か知らない総悟は、綾花に何か尋ねた。
「リアル生活が充実している略称で、主に恋人や友人付き合いに恵まれる人のことをいいます」
　仲良く話しているのはリア充の証拠！　と嫉妬の炎を燃やすＲＥＤＣだったが、制止されているので勝手な行動はできない。
「私自身は恋愛をした経験がなく、恋人がいない苦しみも分かりません。ですが、あなた達の話に共感することはできます」
　感情で判断しがちな人は、前向きな雰囲気で話せばこちらの言うことが伝わりやすく、意思疎通しやすい。
　良好な関係を築こうと、蓮はＲＥＤＣとリア充＝スレイヤーと会話をし始めた。

このページにイラストを設定する