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急募・おでん祭のお手伝い。
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結果として、急遽コンビニで開催された『おでん祭』改め『ちくわバー』は、概ね成功を納めた。概ね、と言うのはやはりどうしても、そもそもの誤発注が多過ぎて、いかにお手伝い一同が頑張ろうとも、数箱分のちくわが残ってしまったからだ。
報酬として思いきり、そして気持ち良く心行くまであらゆるちくわを堪能した、不二夫や刀すらお腹がいっぱいになってついに誰も食べなくなったちくわ達を見て、一和ががっくりと頭を抱えた。
「あぁぁぁぁ……店長に殺される……」
「ちくわを引き取るのは……協力したくても、こればかりは難しいですし……」
「うちとこの豆腐は良い売り上げやってんけどなぁ」
「あぁ、うん、そこまではさすがに……というか本当に、瞬城さんも西野町さんも、他のみんなも手伝ってくれてありがとう。お礼がちくわだけで申し訳ないけど、本当に助かったよ」
後は諦めて殺されて来る、とどこか突き抜けた清々しさで笑う、一和の眼差しは遠い。そんな彼に、途中から『立ちっぱなしは疲れた』とちゃっかり椅子とテーブルを不二夫に運んでもらい、自分は今日の売り上げの計算を始めていた修が、ああ、と声をあげた。
「売れ残りのダンボール、1箱を俺も持って帰っていいか? 子犬が1匹と子猫が2匹、居るんだ」
「え、そうなの? そういえば御剣や新井が良くあげていたね――じゃあ僕も大奮発して買って帰ろうかな、バイトで稼いだから今ならお財布も厚いし」
ちょっとだけだけど、と笑いながらお財布を手にした天野に、肩の上でずっと言い付けを守って大人しくしていたネズが、嬉しそうにちょろちょろと肩の上を駆け回る。どうやらちくわ着ぐるみだけではなく、本物のちくわもお好みのようだ。
くすくす笑いながら早速、ちくわのキュウリ詰めをネズにあげる天野に、あれ、と刀が首を捻る。
「そういえば、用事で通り掛かった――ッて言ってたよな? 何だったんだ?」
「あ、忘れる所だった。御剣、約束覚えてるかい?」
「ん? ――あぁ、あれか?」
天野の言葉に、ちょっとだけ首を傾げたあと、すぐに大きく頷きながら尋ねた刀に、頷く。少し前、星ヶ丘寮でちょっとした騒ぎがあった時、天野は彼等をわざと逮捕したのだけれども、その後で『辞書並みの分厚いステーキの奢りでチャラに』と約束していたのだ。
だから今日は本来、その為の肉を買いに、バイト代で多少の厚みが生まれたお財布とともに、買い物にやって来たのだった。――ちくわを買ってしまったので、多少、肉の厚みに変化は出るかもしれないが。
そう、告げた天野に刀が、えぇぇぇぇ、と目に見えてがっかりとした顔になる。そんな刀に少し笑って、天野はぐるり、とみんなを見回した。
「猫鳴館でパーティーしようって話もあるし、その時は皆どうだい? ね、邪衣」
「ん? あぁ、そうだな。――ただ、その時はちくわはさすがに遠慮したいが」
「ほんなら、うちとこの厚揚げパーティーとかどうやろ? おまけしとくで~♪」
「そうね。さすがに無料って訳には行かないけれども、『またたぎ亭』のうどんもおまけしても良いわよ。焼きうどんとか、パーティーにはちょっと……かもだけど、皆で突くのは美味しいんじゃないかしら」
くすくすと笑いながらそう話す、皆の会話を聞きながらすばるは、ブリジットへとメールを打つ。残念ながら少し売れ残ってしまったけれども、ここまで戦う事が出来たのは彼女のお陰だと思って居るから。
ありがとうと、気持ちを込めて。この感謝がメールと一緒に、あまさず彼女の元へ届けば良いと願いながら。
そうして、なぜか祈る様に送信画面が消えるのを見守ってから、そうだ、と思い出す。ブリジットに貰ったバニラバーを、コンビニで預かってもらっていたのだ。
疲れたし食べながら帰ろうと、一和にバニラバーを取って来てもらう。そうして皆に、じゃあ帰ろうか、と声をかけ。
「そういえばあの、すっごく寒くなった霧みたいなの。あれ、何?」
「ん? ああ、天候操作の一環で、雪雲みたいなのを地上に充満させられないかと思ったんだが――やっぱり上手くいかなくて。濃霧を発生させて気温を下げるのなら出来たんだけど、雪も一緒に降らせるのはもうちょっと、コントロールの練習をしなきゃみたいだ」
ぺろ、とアイスを舐めながら尋ねたすばるに、尋ねられた士はうーん、と唸りながらそう応えた。取りあえずのちくわを売り捌くお手伝い、という目的は何とか達成出来たようなのだが、ろっこんの応用実験の方は思ったより、ハードルが高かったみたいなのだ。
とはいえ今後、経験を重ねれば出来るようになるかも知れない、と1人頷く士である。そんな話を聞きながら、あむあむと貰ったアイスを食べていたすばるは、あ、と声を上げた。
「アイス当たった」
「えー! じゃあもう1本だよな、俺も食べたい!」
その声に、すかさず刀が反応する。それにまた笑い声を上げながら、心地良い疲労に包まれて、彼らは家路についたのだった。
●
その後。
修が譲り受けて持って帰った1箱分のちくわは、ご主人様の帰りを楽しみに待っていたミルクとブラック、カーキーが大喜びで食べ尽くした。白黒の子猫達と金茶の子犬が、揃って夢中でちくわを両手で抱えながら食べている様子は、なかなかに可愛らしい。
そんな様子を撫で撫でと可愛がりながら、携帯で写真を取った修もまた、あれほどちくわを味見してお腹一杯にも拘らず、ついつい一緒にもう1本、もう1本と摘み食いをしてしまい、結局、コンビニまでもう1箱貰いに行く羽目になって。
同じように、動物たちが喜んだから、と追加で買いに来た天野と2人、互いの動物たちの写真を見せ合いながら再びの家路についた頃、ブリジットは自宅に届いた大量のちくわに静かな怒りを燃え立たせていたのだが――それはまた別のお話である。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
こんにちわ、水無月 深凪でございます。
このたびはご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
皆様の工夫を凝らしたアクションに、水無月も色々と想像を巡らせながら執筆させて頂きました。
――結果、ちくわが何やらものすごくなって苦しんだりしましたが、今日も水無月は元気です(何
ふと思い立って数えて見たら、リアクションの中で109回もちくわと記載して居りました。
今までのマスター人生において、これほどにちくわと書いたのは初めてです(笑
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月13日
参加申し込みの期限
2013年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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