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急募・おでん祭のお手伝い。
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集中をして、大きく深呼吸。ぱちん、と3回士の指が鳴ると、つい先程まで良く晴れた青が広がっていた初夏の空の一部が雲に覆われ、そこから雪が地上へと舞い降り始める。
「まずはこの位――かな?」
その白を見上げながら、士は小さく呟いた。時ならぬ光景に、商店街を行く人々がおや、と足を止めて空を見上げるのを確認しながら、少し離れた場所からコンビニを見守る。
まずは雪を降らして、人々の様子を見守るつもりだった。テントの方でも色々と、ちくわを売り捌く工夫を凝らして居るようだし、この雪も少しは役に立つだろうか。
そんな士の傍らに、ずっと力仕事に勤しんでいた不二夫が、お礼を兼ねて一和が「休憩中に食べなよ」とくれたちくわおでんを手に、よう、とやって来た。ちなみに、最初にもらった物はあっという間に食べてしまったので――そんなにお腹空いてたのか、と一和に笑われたが――2杯目だったりする。
「お疲れさん。客足はそこそこみたいだな」
「ああ。もう少し降らせて、客足が伸びなかったら徐々に雪を強くしてみようと思ってる。――ただ寒いだけじゃ、ちくわ買う人いないかもだけど……」
そう、苦笑しながら士は、雪の舞い降る初夏の空を見上げた。駄目ならいっそ、凍らせたちくわを笛にして皆で演奏してPRでも――と考えていたけれども、幸い、のぼりのお陰で少しずつ、商店街を行く人が立ち止まるようになっている。
そんなテントの様子を見ながら龍八は、時々スマフォでねこったーの呟きをRTしたり、ちくわ料理レシピを検索して調理を工夫すればりっぱな夕食の一品になることを拡散し、ちくわの売り上げを伸ばそうと……ではなく、情報拡散の実験に勤しんでいた。が、最初の呟きがいささかインパクトがなかったのか、予想していたよりは拡散が進まない。
これは今後の課題だな、とスマフォを見ながら苦笑する龍八である。どうやら情報を思い通りに拡散するには、話題を追加したりRTするだけではなく、どんな呟きなら拡散されやすいか? を研究する必要もあるようだ。
そう考えながらスマフォをポケットにしまい、またテントの様子を、その中で試食という名の暴食(?)をしながらせっせとちくわの蒲焼を作る刀を、見つめた。彼に伝えたい事があった――けれども、どうやら難しそうだ。
少し前の戦い。その中で龍八が、『フツウを死守してる人に対してろっこんが悪意を持って使えた』かも? と思う状況になり、それを自分なりに分析・解釈したテキストを記録したメモリーカードを郵送した事。
だが急ぐ事ではないし、何より今日のメインはちくわだ。くすりと笑って龍八は、主婦らしき女性にせっせと蒲焼の美味しさをアピールする刀をもう1度だけ見て、姿を消す。
その横でかなえは元気良く、ぷー♪ ぱー♪ とラッパを吹いていた。ちくわのテントの傍らに置いたリヤカーにも、豆腐○○円也、と書かれた紙があちらこちらに貼ってある。
そうして明るく声を張り上げて、かなえはこう宣伝した。
「とうふー、とうふはいりませんかー? 今の時期は冷や奴がおいしいでー♪」
「………ぇっと」
「ぁ……も、もちろんおでんも美味しいでー? おでんに入っとる、西野町とうふ店のがんもや厚揚げも絶品やしなー♪」
その内容に、さすがに何とも言えない空気が流れたのを察してフォローを試みたものの、やっぱり自店の宣伝が入ってしまうかなえである。とはいえ、先の無意識な営業妨害に比べれば、後者はまだ幾段かマシだったが。
やれやれ、と思いながら休憩を終えた不二夫は、再びちくわのダンボールを運ぶ作業に舞い戻る。多少ちくわを食して空腹は満たされたものの、ここ3日間の飢えが全て満たされた訳でもない。
ゆえに不二夫は必死に、己の鋼の精神と不屈の根性を呼び覚ます。
(うぅ……キツイけど、これさえ終われば思う存分、あのちくわが食える……ッ!)
今や、不二夫の希望はそこにあると言っても過言ではなかった。先ほどはおでんだったが、そしてそれは飢えた胃には本当に美味しく染み渡ったが、他にも皆が作っているあれやこれやの、美味しそうなアレンジちくわレシピだって、売れ残ればありつける機会もあるだろう。
だから呪文のように「これが終わればタダメシ、これが終わればタダメシ……」とぶつぶつ呟く不二夫の限界を試すように、刀の賑やかな販売文句が響く。
「うん、クリームチーズとわさびを和えたクリーム入りちくわも、お酒のつまみとか、結構美味しいよ。ちくわの蒲焼も絶対、ご飯が進むし! レシピ? 知りたい方は『魚新』までどうぞ」
「商店街の?」
「そう! そこに息子が居るから、詳しい場所は聞いてみて」
にっこり笑ってそう良いながら、刀は好評なレシピを随時、ちくわの着ぐるみの中で宣伝に努めているすばるへと手渡していた。ちくわなら『魚新』、『魚新』ならちくわ。
幸い、先程から士が降らせている雪のおかげで、着ぐるみの中でもそれほど暑いという訳ではない。なぜだか時々、辺りに濃霧が漂って瞬間的に寒くなったりするので、むしろちょうど良いくらいだ。
だからすばるはちくわと商店街に遍く平和をもたらすために、笑顔で声を張り上げている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月13日
参加申し込みの期限
2013年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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