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練習!勉強!武者修行!?
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木天蓼大学のサークル棟にある一室——ダーツサークルで、
嘉島 和穂
は一人黙々と練習を続けていた。
ダーツプレイヤーとしてもともと上級者の部類に入る彼女だったが、最高のフォーム・フォロースルーを掬い出し、染みつかせたいと時間を使っている。こうなってくるともう、ただの趣味ではなく、本気だ。
和穂が白と黒のダーツボードを真剣に見つめていると、背後で扉が開く音がした。
「あっ、お久しぶりですー」
和穂が他愛ない笑顔を向けたのは、同じサークル仲間の
館林 亨
と言う年上の男だ。後輩の和穂の目から見て人当たり良く社交的な先輩である彼のフォームは、無駄がなく、綺麗だ。
言葉で例えるのなら、『最適解』と言ったところだろうか。勉強になる人物だった。
「投げますか?」
「いや、今日は部長を待ってるだけだから。お構いなく」
残念。
和穂は肩をすくめると、気持ちを切り替えてカウントアップを再開した。
目線はボードから外さずに、左手から次の矢を取る。
同じように投げる。矢を取る。同じように投げる。
この繰り返しの中で、精神と肉体への疲労が、小さなミスへと繋がった。
「103点か」
「うーん、一本外れたなぁ……。せめて両側のどっちかに入ってくれたら!」
和穂は緊張しきっていた両腕をぷらぷらさせながら、「1000点行かなかったかぁー」とごちている。
正しい先輩なら、ここでアドバイスの一つでもするべきだろう。亨はそう計算して、口を開いた。
「うーん、もしかして最近調子悪い?」
「えっと——」
「なんていうか……投げてるうちに、段々重心が後ろに移動してるかな」
亨は相手に伝わるように、和穂の動きを極端に再現した。腰から胸が反対向きに引っ張られているような姿勢だ。
「腰ですか?」
瞬きしている和穂へ、亨は笑顔で頷きながら、一方酷く冷静に考えていた。
亨はダーツを『如何に自分の最高のスローイングを正確に再現するか』というスポーツ——だからこそ日常から周囲に合わせて『振り』をしている自分が得意なのだろう——だと考えている。
サークル内でもレベルの高いプレイヤーの和穂が最高の再現を出来なくなった原因は、邪念が入っているからだ。と見たのだ。
「スランプを気にして、腰が引けてってるのかも。丁寧に投げてみて。いつもできてることが、できてないって感じだから」
「はい!」
和穂は深く息を吸って、吐いて、改めてボードへ向き直った。
(館林さんの言う通り、焦ってたのは確かだし、リラックスリラックス。一つ一つ、肩も肘も指先も、丁寧に神経を張り巡らせて……)
爪先を直線に内側の円——ブルへ向けて背筋をピンと張る。
『丁寧に』と言われたから、基本の重心や構えも疎かにならないように心を配った。
(そのままダーツをまっすぐ、ブルに届けるように。右目とブルと繋いだ直線をなぞるように投げて――)
和穂の手からすっと離れた矢は、赤い瞳に向かって一直線に飛んで行った。
そこから和穂が目に見えて変わっていったのを、亨も、和穂自身も実感した頃、亨の待ち人——ダーツサークルの部長が入室してきた。
亨が「呼び出しといて遅い」と文句をつけてやると、友人も和穂も笑い出したので、これで正解だったと内心思った。
友人の用事はよくあるもので、『合コンの数合わせ』だった。
「ええー? ……奢りなら考えるけど」
などと軽口を叩くと、友人は亨に奢るくらいだったら和穂に奢る! と言いだした。子供のじゃれ合いのようなやり取りだが、後輩である和穂は真面目に答えた。
「あっ、いえー……私は、いいんです」
やんわり断る和穂の顔を見て、亨は(ああ、いい顔だなぁ)と素直に思った。きっと彼女の出会いは既に有って、射止めたい相手がいるのだろう。
(なるほど。好きな人を思うときに、彼女はそういう顔をするわけだ)
騒いでも悪いし出るかと部室を後にする友人に続いた亨が、「まだ続けてく?」と振り返ると、和穂はにっこり笑って答えた。
「頑張ります!」
和穂の表情を記憶して、亨は廊下を歩いて行った。
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あとがき
担当マスター:
東安曇
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シナリオにご参加頂き有難うございました。東安曇です。
いやー、青春でしたね! リアクションをお楽しみ頂ければ幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月22日
参加申し込みの期限
2016年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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