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魔法少女、ときどきマスコット或いはヒーロー
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魔法少女側が劣勢だった戦いは覆され、マジューン・ダークの残りは数体だ。
悲惨な結末しか見えなかった戦いに希望の未来が見えたことを、冬華とひまりんと、半壊状態の土偶姫が目配せして微笑み合っていた時、空中では女幹部が悔しさに爪を噛んでいた。
「くっ……忌々しい魔法少女どもが! 一匹じゃ何も出来ぬ癖に——」
言いかけた独り言で女幹部は気がついた。この状況を生み出したのは、ピュア☆ホワイトの拡声器魔法だ。
「あいつだ! あいつを狙えッ!」
女幹部が鋭く尖った爪先をピュア☆ホワイトへ向ける。指示を受けたマジューン・ダークは、ぬいぐるみたちに声が届きやすいよう照明器具の上に立っていたピュア☆ホワイトの足場を崩しにかかった。マジカルメガホンで指示を出すのに夢中になっていたピュア☆ホワイトは、敵の接近に気づけず、足場ごと崩れ落ちそうになる。
「ピュア☆ホワイト!!」仲間の魔法少女たちが手を伸ばした。
だが彼女たちの掌に収まったのは、敵の攻撃に倒れたピュア☆ホワイトではなく、ピュア☆ホワイトを横抱きにした派手な燕尾服に猫の形のベネチアンマスクをした紳士だった。
「あ、あなたは…!」
ピュア☆ホワイトの問いにふっとクールな笑みで応えて、燕尾服の紳士はステッキを女幹部に突きつけた。
「私は、月明かりの騎士(ナイト)。美しい魔法少女達の守護者。
私が来たからには、魔法少女達に指一本触れさせない!」
一部始終を見ていたほろたんが(決まってるけどあの人も内心恥ずかしいと思ってるんだろうな)と推測した通り、月明かりの騎士こと
市橋 誉
は自分の台詞を後悔し始めている。コスチュームの方は演奏会で着るものが派手になったと思えばやり過ごせるが……。
「ええいこの小鼠がッ!!」
女幹部の手から発せられる闇のビームがピュア☆ホワイトと騎士へ飛んできたが、騎士は敢えて背中を向け身を挺して魔法少女を守ってみせた。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫だけど、騎士様が——」
慌てるピュア☆ホワイトの唇をそっと人差し指で抑え、騎士は「私の事は気にするな」と微笑む。
「君に暗い表情は似合わない、笑ってくれ。君は素敵な魔法少女だ」
「あ、ありがとう……こんなこと、滅多に言ってやらねえんだからな!」
ピュア☆ホワイトは騎士のまっすぐな目を見ていられず、視線を外に泳がせている。
(何故だ、顔が熱い……なんで赤くなってんだ俺……!)
改めて注釈したいのは、ピュア☆ホワイトの中の人が健全な男子高校生で、騎士様こと誉と実は同学年だという事と、攻撃を肩代わりしたのは実は土偶姫だったりな部分だ。
ちなみに土眼鏡はまだ割れていない。流石土偶姫である。
「あの幹部……早くやっつけなきゃ!」
いち早くその危険性に気づいたらぶりぃおったーが大量の水礫を飛ばしたが、宙にいる的にはなかなかうまく当たらない。歯噛みするらぶりぃおったーの背後に、するりと触手が伸びた。
「ひえっ!?」
ファイアクラッカーにぶん投げられた触手マスコットの未沙が、戦場までたどり着いていたのだ。
「あなたの内に秘められた潜在的な力を引き出してあげる」
未沙はそう言いながら、らぶりぃおったーの手足を触手で拘束し、ぐぐっと強い力を込めて大の字に開こうとする。
「ちょ……、いやーん!」
らぶりぃおったーはギリギリキャラクターを貫いたが、コスチュームのブーメラン競パンが露わになって未沙は首を捻った。
「水着なんて随分大胆だね」と考え直して、腰にするすると触手を滑らせ、ツボを探し始めた。こうして人体のあらゆる箇所のツボを刺激して能力をひきあげようとしているのだが、いかんせん触り方だ。「セクハラですよそれ」とほろたんが真顔で言った。
「うはっやめてくすぐったい!」
「気持ちいい? ここがいいのかな? 声、我慢しなくていいんだよ」
「あんたはA×男優か!」
ほろたんが突っ込むと、タキシードメガネ様が「女優より男がうるさいと現実帰るよな」とサポートヒーロー姿では言ってはいけない事を口走る。
「さらなる高みへ導いてあげる!」
未沙の触手がらぶりぃおったーの胸まで伸びようとしていた時——。
『……敵影、12時、通常攻撃致します』
マジューン・ダークを狙ったファイアクラッカーの攻撃が、偶然4人を巻き込んだ。全ては偶然だから問題はない。
「魔法少女どもが! この私の前で……舐めた真似を!」
『敵機攻撃! 緊急回避します!』
ファイアクラッカーは派手に宙返りしながら女幹部の攻撃を避けるが、あの攻撃とマジューン・ダークを相手取るのは骨が折れた。
「——私に任せろ!」
騎士は魔法少女たちから少し離れた位置まで掛けて行くと、鍵盤が描かれたステッキを叩いた。ピアノをガンガン鳴らすような騒音にひきつけられ、マジューン・ダークが騎士のもとへ向かっていく。
「ラ・ピット・フォール!」
マジューン・ダークの行き先にラビティアが魔法の穴を作ると、ピュア☆ホワイトが「
悪い子は落としちゃえー!
」とマジカルメガホンで指示を出した。ぬいぐるみたちは獲物でマジューン・ダークたちの足元を叩き、底の見えないラ・ピット・フォールへ突き落す。
これで全てのマジューン・ダークの姿が見えなくなった。
「今だ魔法少女たち、君たちの力で、寝子島のフツウを守るんだ!!」
騎士の声に、魔法少女たちは心を結び合わせた。
「今が貸しの返しどきだね!」
巴は真っ先に切り込んで、ブラッティマリーを振りかぶった。
「ふん、そんな攻撃当たるもの——」
女幹部は大ぶりの攻撃を避けたが、その横っ腹に土偶姫の残された硬い部分が打ち付けられる。
「ぐッ——!?」
「隙だらけでござるよ」
「貴様ァ!」
煽られた女幹部は土偶姫に食ってかかろうとするが、冬華のマジカルアイテムの大鎌から繰り出される攻撃を避けている間に、その足は既にひまりんの鞭に捕らえられていた。
「ま、間に合った……」
らぶりぃおったーがぷりてぃおったーワンドを掲げると、さくら☆ふぶきが自分の武器をそれに重ねた。
二つのマジカルアイテムは混ざり合い、根に水を受けて咲き誇るように大輪の花になる。
「世界平和のために!」
「あなたの心の冬を、春にしてあげるわ!」
女幹部が振り返ると、背後に光の嵐が迫って見えた。それは春の日差しのように柔らかく、純粋で、清い……けれど大火力なマジカル砲撃だった。
* * * * * * * * *
きらきら、きらきらと、季節外れの桜の雨が舞い落ちてくる。
足元まで落ちてきた花が溶けて消える頃——、いつの間にか世界は浄化され、魔法少女たちは元の寝子島へ帰っていた。
「……終わった……のか……?」
レオンは自分の服が元に戻っている事や、壊れたはずの観覧車や建物がすっかりいつも通りな事に、安堵の息を吐き出した。これで全て終わったのだ。
少し前まで魔法少女だった彼女たちは、誰ともなくお互いに皆の顔を見て、微笑み合った。
「あれ……ピュア☆ホワイト……?」
かつてひまりんだった女子高校生の陽毬の声で、レオンは我に返った。そう、変身はすっかり解けている。
皆現実の世界の、いつもの姿でお互いを見ていたのだ。
変身しても巴や冬華のようにいつもと変わらなかった者はいいが、都や桜のようにはっちゃけていた魔法少女は真っ赤になり、その場をどう取り繕えばという状態だ。
(ろっこん発動したままで良かったのじゃ。完全バレセーフ?)
いいなは自分の攻撃に巻き込まれて、まだぷすぷすと煙を吐いている未沙を見ながら思ってしまう。もっとも未沙の身になったとしたら、セクハラ相手の魔法少女がまさかの男だったのだから、真実を知らぬ間に昏倒したのは幸いだったかもしれない。
だがそんな魔法少女たちより、更に大きな問題を抱えたのは、はっちゃけていた者の殆ど……性別・男子だった。
「どうしたでござるか?」
強靭な精神力でニコニコしている連司と、彼を一瞥して(あれに手を握られたんだな)と俯く音春。
誉は口元を覆いながら「いや、これは俺の所為じゃないから……!」と目を逸らし、武道は「武道わっかんなーい」と若干魔法少女キャラを引き摺ったまま言い訳している。
「これは……大事故だほろー」
苦笑いするしかない馬桐の後ろで、レオンはぷるぷる震える拳を握りながら思った。もう二度とこんなのは御免だ、と。
「神魂のばかやろー!!!」
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あとがき
担当マスター:
東安曇
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加頂き有難うございました。魔法少女の世界のモブ幼女になって光るペンライトで「がんばれー」と応援したい、東安曇です。
今回はノリの良いアクションを沢山頂きました。PLさんに反してPCさんはゲンナリな感じでしたが、それもまた良いですよねって事で、リアクションを楽しんで頂けましたら幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月09日
参加申し込みの期限
2016年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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