私、伊橋 陽毬。寝子島高校に通う1年生。
好きなものはアニメとラノベ。ちょっと引っ込み思案で、腐ったフツウのJK。
ある日そんな私の前に不思議なハムスター・ほろたん☆が現れて、魔法少女・ひまりん☆になってフツウを守れって言うの!
えぇーっ! 私の学校生活、どうなっちゃうのー!?
「——このテのセリフってリアルに聞くとキッツイですね……」
肩の上でほろたんが発する冷静な言葉を聞いて、ひまりんは真っ赤なった顔を両手で覆った。
「何故か自動的に喋ってたの! 私の所為じゃないよ!?」
「そうですね、魔法少女に変身していきなり痛々しい自己紹介を始めたのが陽毬さんの所為じゃないのなら、通学途中にハムスター的マスコットになってたのも俺の所為じゃないですよね。
寝子島じゅーで俺たちのような魔法少女とお供のマスコットが無数に誕生してるのも、テンプレな悪役が現れて暴れ出したのも、ぜんぶぜーんぶ何かの所為ってコトで」
ほろたんこと
幌平 馬桐は、死んだ魚のように光を宿さない目で遠くを見つめていた。
今、魔法少女とそのマスコットとなった二人は、シーサイドタウンは大観覧車の頂上に立っている——。
* * * * *
みんな事の始まりは朝の事。
ふわりと意識が遠のき、気づけば2頭身の
キュートなマスコットになっていた。
そんなマスコットにスカウトされて、瞬く間に
魔法少女に変身していた。
おまけに
悪い魔法怪獣が現れ、街で暴れ始め——。
こうして寝子島は半日にして、リアルな魔法少女モノの舞台と化していた。
それでも魔法少女の正体が周りにバレないのはセオリーだし、ミニスカートだってパンチラはしないし、街が壊れたっていつも通り
テオが「にゃごー」と空間ごと切り離してくれたから大丈夫だった。
その辺は抜かりないのだった。
「という訳でこんなところに立ってるんだけど……、戦える訳ないじゃないあんなのと!
コスチュームはバッチリでも、心の性能は第1話なんだよ!」
折角魔法少女となったひまりんだが、シーサイドアウトレットを破壊して回る魔法怪獣・マジューンの暴れぶりに怖気づいてしまう。
「だいじょうぶですひまりん、
魔法少女になったら身体能力がツウジョウの何倍も向上してるし、魔法だって使える——ってホラまた口が自動的に動くうごく」
ほろたんがペラペラと喋っている途中で、ひまりんに気づいたマジューンが、観覧車をめがけて攻撃を仕掛けてきた。
高所から落ちてひまりん絶対絶命!
そんな場面で、颯爽と現れたタキシードでメガネの男が、ひまりんをお姫様抱っこでキャッチした。
そう、魔法少女がいて、マスコットのいる世界だから、当然のごとく
魔法少女をサポートするイケメン・イケ女も存在するのだ。
その辺も抜かりないのだった。
「あ、あなたは……?」
戸惑うひまりんへ、タキシードメガネ様は告げた。
「
他の魔法少女たちと協力してマジューンたちを倒せ。そうすればこの世界はフツウに戻る——!
んじゃねーかってあの猫が言ってたマジ勘弁して何このかっこ消えたい」
画して魔法少女モノ第1話にして最終回が、始まってしまったのである——。
皆様こんにちは、東安曇です。
今回のシナリオは、
突如魔法少女モノの世界になってしまった寝子島で、
魔法少女に変身して寝子島のフツウを守ったり
お供のマスコットになって魔法少女たちを導いたり
サポートキャラのイケメンイケ女になって魔法少女を助けたりするストーリーです。
選んだタイプによってそれぞれの特性があるので、以下の説明を
少女のように純粋な心でご覧になってからの参加をお願い致します。キャラクタータイプをおしえちゃうよ♪
今回のシナリオでPCのみんなは、魔法少女、マスコット、サポートヒーロー・ヒロインの3つの中から1つを選んで変身できるんだ。
それぞれに『使命』があるけど、あえて守らないで行動することもできるよ。
魔法少女、マスコット、サポートの組み合わせはマスターがするよ。
PCがたりない分はNPCが助けてくれたりするから、孤高のヒロイン・ヒーローをめざすおともだちはアクションにかいておいてね。
一緒に遊びたいおともだちPCさんがいるときは、GAで参加してね☆
★魔法少女★
この物語のヒロインだよ。
ある日とつぜん魔法少女に変身してしまい、寝子島のフツウを守ることになったんだ。
シーサイドタウンに現れたワルモノたち・マジューンと戦ってほしいんだけど、それを無視して日常の人助けをするってのもいいよね♪
※これを選んだ場合、元がおばさんでも男の子でもおっさんでも何でもかんでも魔法少女になります。変身したら美少女になるか「うわキツ」になるかはご自由にどうぞ。
『能力』
ろっこんは使えないけど、身体能力が著しく向上して、特別な魔法☆ が、一種類が使えるようになるよ。
特別な魔法☆ は、アクションで希望を出してね。どんなものでも良いんだけど、周りのアクションから飛び抜けてチートすぎると「1回しか使えなかった」「発動まで時間がかかった」ってかんじでハンデが付く場合があるよ。注意してね☆
★マスコット★
ある日突然2頭身くらいの可愛い姿になっちゃった。
魔法少女を導いてあげるのが役目だけど、なかまの魔法少女たちがキミの言うことを聞いてくれるかどうかは分からないよ。
※ヒロインを助けるかわいいマスコットとなるか、ヒロインを破滅させるゲスコットとなるかはご自由にどうぞ。
『能力』
PLさんが作ったお話(設定)を自動的にわかったり、おしゃべりできるようになるよ。
ろっこんは使えない上に、頭身が低いからかなり不自由だけど、飛んだりハネたり、重力無視な動きができちゃうんだ☆
★サポートヒーロー・ヒロイン★
ある日突然魔法少女を助ける使命に目覚め、彼女たちを守ることになったよ。
コスチュームに変身して、かっこよく、華麗にサポートしてあげてね☆
でも良いところで役に立たないのはお約束かもしんないね。
『能力』
ろっこんは使えるけど、特別な魔法は使えないし、身体能力も魔法少女ほどあがらないよ。
だたし『おひめさまだっこ』とか乙女のドリームをかなえる行動は、何時間でもできちゃうよ♪
わるいNPCだいこうかい♪
魔法少女モノの世界となったことで、どこかから湧いて出た敵役だよ。
出現場所はシーサイドタウンのアウトレット・観覧車(マップK10、11)あたり。
これらをぜんぶ倒したり、幹部を追い払うことで、元の寝子島に戻れるよ。がんばってね!
★マジューン★
ベンチ、テーブル、車など、シーサイドタウンにあるあらゆるモノがマジューン幹部の悪の魔法でそこそこでっかくなって、手が生えたり動いたりして人を襲うわるい化け物になっちゃったんだ。
何匹か出てくるけど、所詮ザコ敵だから、魔法少女の魔法でやっつけちゃおう☆
★マジューン幹部★
寝子島をキョウフの世界に変えようとしている悪いやつだよ。
悪の魔法でマジューンを作り出してるんだ。強いのか弱いのかは分からないけど、やばくなったり逃げちゃうこともあるよ。
おともだちNPCのヒミツ♪
☆魔法少女 ひまりん☆
ピンクのコスチュームをまとったちょっとどんくさい魔法少女。PCたちに協力して、魔法の鞭でマジューンと戦うよ♪
正体は寝子高1年のコスプレオタク少女伊橋 陽毬ちゃんだけど秘密だよ。見た目まんまだけど秘密だよ☆
☆マスコット ほろたん☆
人間の言葉をしゃべる不思議なハムスター。PCたちに協力して、中学生らしい正論と毒舌をぶっ放すよ♪
正体は寝子中1年のお坊ちゃんなバンドマン幌平 馬桐くんだけど、もはや原型とどめてないよ☆
☆タキシードメガネさま☆
タキシードにマントでメガネのイケメン(ってことにしとこうよ)。魔法少女なPCたちを助けてくれるよ♪
正体は寝子中2年のヤンキー系バンドマン水海道 音春くんだけど、中坊にもなってこんなコスプレとかなんて言うかもう消えたいみたいだよ☆