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【4周年記念】異世界ばっひゅーん
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キャットロードに革靴の音を軽快に響かせる。黒いスーツを着た
七峯 亨
が笑みを浮かべて歩いていた。鍔の小さい同色の帽子を被り、きっちりとネクタイを締めている。
――俺の愛しいお姫様、ワイルドな王子様が迎えにいくぜ。
着いた先は
和菓子屋の萩屋
であった。住居スペースの方に回り込んで呼び鈴を押した。はーい、と中から声がして忙しない足音が聞こえる。
ドアが勢いよく開いた。黄色いワンピース姿の
矢萩 咲
が顔を覗かせる。
「お姫様、デートのお誘いに馳せ参じました。お付き合い頂ければ幸いと存じるぜ」
「どうせなら、最後まで真面目にやればいいのに」
「では改めて、デートの申し出を聞き届けては頂けないでしょうか」
その場で恭しく頭を下げて片膝を突く。さり気なく手を差し出して相手の反応を待った。躊躇う間もなく手を重ねる。
「この格好は少し露出が過ぎる。すぐに着替えてくるから待っていて欲しい」
亨は手を握り返してすっと立つ。二人の距離は縮まった。
「俺の胸元の黄色い花とお揃いだ。それに咲にとてもよく合っている。そのままで行こうぜ」
「しかし、だな。確かに今日は天気が良いから、この姿でもいいかもしれないが、その、他の者の目もあって、少し恥ずかしいというか」
亨は更に半歩、近づいた。互いの胸が微かに触れ合う。咲の顎が上がって視線を交わす。
「ここまで近ければ俺しか見えないだろ。俺も愛らしい姿の咲しか見えない。さあ、行こうぜ」
「……強引だな」
少し怒ったような表情で咲は青いパンプスを履いた。
「王子様、今日は素敵なところに咲を連れていってね」
「畏まりました。お姫様がお気に召す世界に誘いましょう」
その瞬間、二人は空の世界に飛ばされた。真っ逆さまに落下を始める。亨は咲の腰に素早く手を回し、脱げそうな帽子を押さえた。
「また、何とも面白い事に巻き込まれたもんだ」
「亨君の言った通り、素敵な世界ね。咲は気に入ったよ」
少し恥じらうような表情で言った。
「どこを見ても空の果てがわからねえ。いつまでも咲と一緒にいられる。この呆れた素晴らしい世界で、目一杯、楽しまないとな」
「咲も賛成だ。でも、この空で何をすればいいんだろう」
戸惑いを見せる咲の手を握る。
「今ばかりは重力さえも俺達を縛れない。この大空の舞台で共に踊ろう」
「少し、恥ずかしいけど、わかったわ。咲でよろしければ、その舞に付き合いましょう、愛しき人よ」
自身の最後の一言に咲は頬を薔薇色に染める。亨は握っていた手に口付けをした。黒い瞳に感情を込めて言った。
「この世界に共に在れて光栄至極、貴方は俺の生き甲斐そのものです」
「嬉しい…咲も同じ気持ちでいるわ。亨君、これからもずっと側にいてね」
「貴女が望むのならば、俺は永遠に側にいます。この世界の神に誓って」
繰り広げられる甘い世界が二人を陶酔させる。絡み合う身体が互いの情熱を燃やし続ける。
その極みで弾けた。唐突に踊りが始まった。咲の長いポニーテールが大気を切り裂く。逆さまで回転するパートナーを見つつ、亨が空中でステップを刻む。合間に太腿が胸に付く勢いで足を上げた。
興奮が加速する。亨と咲は両手を繋いだ。振りの激しいソシアルダンスを大空の舞台で披露する。
雲の上に寝そべった
骨削 瓢
が下を見てにやりと笑う。
「見てるこっちが火照ってくるねぇ。その熱さをちょいとあっしが冷やしてあげやしょう」
『悋気の独楽』のろっこんを発動させた。瞬く間に巨大な竜巻が亨と咲を呑み込んだ。二人は構わず、踊り続ける。猛烈な回転を加えながら急上昇した。
瓢は胡坐の姿勢を取った。目の上に手を翳して上空を眺める。二人の踊りは愛情と情熱を練り込んで次第に洗練されていく。
「あっしが裏方役に回ってしまっているよぃ」
にやにやしながら上空の二人を眺める。よっと、という掛け声で腰を上げた。
「次はどこを目指しますかねぇ」
気ままな風船の旅が始まった。
激しい踊りを続ける二人は遙か高みで見詰め合う。興奮は極みに達していた。
「亨君、急に浮き上がったみたい! とても身体が軽いわ!」
「天にも昇る気持ちだからだろ! こんなところまで来たんだ! 俺達の踊りを神様に見せ付けに行こうぜ!」
「ええ、いいわ! 二人の踊りで神様を嫉妬させてやるよ!」
歓喜の声を上げて踊った。飛び散る汗が光の粒となって周囲を漂う。煌めく光の中で二人は輝く笑顔を見せた。
亨の胸に咲が頬を寄せる。互いを求めるように背中に手が回された。二人でゆっくりとしたリズムに乗る。チークダンスのようであった。
「しかし、面白い世界があったもんだぜ」
「最初は驚いたけど、楽しかったね」
「そうだな。こんなに踊ったのは初めてかもしれねえな」
「……とても素敵だったよ、亨君」
甘ったるい声に反応したのか。亨は回した腕に力を込めた。切ない溜息にも似た声が下から聞こえる。
「咲はいつまでも、こうしていたい」
「咲といつまでも、こうしていよう」
フィナーレのチークダンスを二人はしっとりと踊る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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