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【4周年記念】異世界ばっひゅーん
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来島 アカリ
は部屋の床に胡坐を掻いていた。その姿勢で前後に揺れる。
「ヒマだなー。なにすりゃいいんだ?」
後ろに倒れて天井をぼんやりと眺めた。溜息を吐いて横向きとなる。窓から陽光が射し込んでいた。
「天気は良さそうなんだけど」
詰まらなそうに言って目を閉じた。今度は居心地が悪いという風に顔を顰める。紺碧の髪がふるふると震え、膨れ上がった不満が爆発した。
「ダー、眠れねー!」
アカリは頭を掻きながら起き上がる。窓辺に立って外を見た。青い空には二羽の鳥が並んで飛んでいた。
「……友達かなー」
呟いて急に不機嫌になる。
――なんでアイツが頭に浮かぶんだよ。
派手な足音を鳴らして窓から離れる。
「気晴らしに外でも行くかー」
投げ遣りな態度でクローゼットに向かう。薄青のパーカーに黒いシャツを重ね着した。ズボンはやや青い物を選んだ。
玄関でスニーカーを履いてドアを開ける。
「音ゲーでもやるかなー」
額の髪を掻き分けて青い空の下に走り出す。
星ヶ丘寮の邸宅で切ない表情をした
獅子目 悠月
が身体を揺らして歌っていた。敬虔な信者のように聖歌と向き合う。澄んだ高音は鳥の囀りに似ていた。窓の外では引き寄せられた鳥達の歌う声が聞こえてきた。
一際、高い声を天に捧げる。自然に両腕が開いて全身で十字架を作り出す。大気に声が溶け込み、しなやかに両腕を下ろした。
「朝にしては上々だ」
胸元に来ていた赤銅色のポニーテールを手で払う。少し寒さを覚えたのか。白いシャツの上から紫色のVネックセーターを着込む。
「身体も鍛えるか」
青いストレートパンツが風を切る。洒落た靴を履いて外に出た。
アカリと悠月は共に空にいた。緩やかに落ちる先まで空だった。
「うわ、なんだこれー」
相手の慌てぶりを見て悠月が鼻で笑う。
「見てわからないのか? 異常事態はいつものことだ。それよりも気にすることがある」
「お、俺だってわかってるよ……それで何が気になるんだよ」
「何故、お前と俺が繋がれているんだ!」
悠月は左腕を目の前に持ってきた。アカリの右腕が引っ張られる。二人の手首は黄色いハンカチでしっかりと結ばれていた。蝶結びになっているが両端を引っ張っても解けない。かなり特殊な結び方がされていた。
「なんで獅子目と繋がってるわけ!?」
「俺がしたことではない。来島、お前がした悪ふざけだ、なんとかしろ!」
異様に目をぎらつかせて下から迫る。噛み付きそうな勢いにアカリはブンブンと頭を振った。
「俺じゃねーよ!」
「誰の仕業なんだ!」
「そ、そんなん、こっちが聞きてーよ!」
アカリは困ったような表情で怒る。傍目に白を切っているようには見えなかった。
「そうか。考えてみればそうだ。来島のような鈍い奴が俺に気付かれないように、このような拘束を出来る訳がない。疑ったことは素直に謝る。すまなかった」
「疑いが晴れたのはいいんだけど。なんか、その理由は納得がいかねー!」
あっさりと頭を下げた悠月にアカリが食って掛かる。
挑戦的な眼で迎え撃ったのは悠月であった。
「俺も気に入らない」
「何がだよ!」
「俺の上にいることだ。このまま落ち続ければどうなるか」
「まー、普通に考えたら地面があるんじゃないの?」
正解という風に悠月は唇の端を釣り上げた。
「俺ならば落下の衝撃に耐えられるだろうが、お前の下敷きになるのはごめんだ」
悠月は左腕を斜め下に振った。右腕を引っ張られたアカリは体勢を崩す。その隙に乗じて位置を換えようとした。
「そうはさせるかよ! お前が下になれ、それがお前にはお似合いだ!」
「貧弱なくせに無駄に引っ張るな」
「誰が貧弱だっつーの!」
アカリは力の限り、手足を動かして抗った。繋がれた手首のせいで悠月も同調した。空中で二人の子供が争うような姿となった。
「し、獅子目、ちょっと、しつこいって」
「落下の危険性を考えれば」
急に口を閉じた。余裕の表情で榛色の瞳が下へと向かう。相手の態度の急変にアカリは不安を覚えた。
「な、なんだよ、急に黙って。そんな態度に騙される俺じゃないからな。絶対に下にはなんねーから!」
「下になる必要はない。俺も上になる気はなくなった」
「え、なんでだよ。さっきまであんなに嫌がってたくせに」
「下を見ればわかる」
悠月が真下を指差す。アカリは示された方向を眺めた。
「空しかねーけど?」
「お前、やはり鈍いな。これだけ落ちていて、未だに空だ」
「……それって、あれか? 地面がないってことか!」
アカリは笑顔で答えた。
「その見方は正しい。あとは雲の形だ。下にある、あの四角い雲は上の方で見た」
「どういうことだよ」
「上と下が繋がってループしているってことだ」
確信に満ちた表情で言った。アカリは近づいてくる雲をじっと見る。
「俺は覚えてないなー。でも、それが本当なら上も下も関係ねーよな」
「そういうことだ。あの雲の横を通り過ぎて、また下から見えてくれば証明される」
「じゃあ、俺と獅子目が争う理由もないんだな」
アカリは顔を背けて、ほっとした表情を浮かべる。
「代わりに俺の運動に付き合え」
「暇潰しに良さそうだな。んで、なにするんだ?」
「今日、俺が外に出た目的をここで果たす。覚悟はいいな」
甘ったるい目の色は失われ、凄味のある金色に輝く。アカリは引き気味の顔で構えた。
「ちょ、ちょっと待てよ! お前の目的がわかんねーのに、覚悟なんかできるかよー!」
「大したことではない。ただの合気道だ」
掴み掛るような姿勢の悠月にアカリは蹴りで対抗した。
「こっちに来るな! 絞め技は絶対に禁止だからな! 急に合気道とか、ずりーぞ!」
「良い機会だ。俺が合気道を教えてやる」
「やーめーろー!」
結局、二人は縺れ合いながら空を仲良く落下した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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