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【4周年記念】異世界ばっひゅーん
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シーサイドタウンに元気な足音が響く。
公園に
東条 あんず
が駆け込んだ。黄色いパーカーに半ズボン姿が本人をよく表していた。
「あれー、なんで?」
後ろを振り向いて不思議がる。少し引き返して道に出た。一方を見て大きく手を振る。
「ゆきのー、遅いよ! 早く早く!」
「……どうして、急がないと…いけないの?」
楠木 ゆきの
は歩きながら冷静に返した。薄青いワンピースの上に黄色いパーカーを着ていた。一歩ごとに揺れる、スカートの裾の白いフリルが可憐であった。
ゆきのが返した言葉にあんずが踏ん反り返って答えた。
「どうしてって、決まってるじゃん。こんなに空が青いんだから!」
「わかるようで…わからない答えね……」
「なんでだよ! 青い空の下は気持ちがよくて、なんか身体がムズムズして、うわーって走り出したくなるじゃないか」
大きな動作で言いたいことを表現した。目の当たりにしたゆきのは顎先に手を当てる。
「…そっちの方が…わかりやすい……」
「な、そういうことだ。最初は滑り台だな」
「あんずはいいけど……ゆきのは…スカートなんだけど……」
「早く行こうぜ!」
すでに走り出していたあんずの耳には届いていなかった。軽く息を吐いてゆきのは歩き出した。
滑り台にはあんずが先に着いた。階段を前にしてうろうろしている。
「あんず……滑らないの?」
「だってさ、なんか書いてあるんだよ」
不満そうな顔で指差した。階段を塞ぐ形で看板が置かれていた。
『ペンキ塗り立て 使用禁止』
ゆきのは書かれた文字に目を向ける。
「塗ったペンキが乾くまで…遊んではダメみたいね……」
「ゆきの、すごい!」
「国語は…得意だから……」
表情は変わらないものの、ほんのりと頬が赤くなっていた。
「ゆきの、滑り台がダメなら、なにしようか?」
「……ブランコは…どう?」
「いいねー!」
真っ先に駆け出してブランコに乗った。全身を駆使した立ち漕ぎで振れ幅が大きくなる。
ゆきのは隣のブランコに座った。
「…あんず、そんなに揺らしたら…危ないよ……」
「こんなもんじゃないって! まだまだ、いけるよ!」
水平に近いブランコに、ゆきのは呆然とした様子で立ち上がる。しかし、止める手立てがなかった。
「あんず!」
珍しく大きな声が出た。驚いたような表情で空に向かって手を伸ばす。あんずは両足で空を蹴るような姿で飛んでいた。
そして二人は揃って空を飛ぶ。
あんずは赤い瞳を丸くして叫んだ。
「わーい! うちら、お空を飛んでるぞー!」
「……さっきは、落ちそうに……なってたけど…」
怒ったような口調とは裏腹にゆきのは微笑んでいた。あんずは体勢を整えて横に並んだ。
「ふわふわで楽しいな!」
「…ふわふわ。うん、楽しいかも……」
頷いた拍子に少し身体が前のめりになった。あんずは咄嗟に手を握って引き上げる。
「離れないように手をぎゅーってしよ!」
「…片手は…少し不安だから……両手でぎゅっとして」
「えへへ、じゃあ、両手でぎゅっとするね」
遙か空の上、二人は両手を繋いだ。自由な落下を楽しむ。
雄大な空は果てが見えない。白い雲には色々な形があった。
「見て見て、あの雲、ウミガメだ!」
あんずが指差した先には白いウミガメがいた。精巧な作りで緩やかに飛んでいる。ゆきのは釣られて顔を水平に動かした。
「珍しい形の雲……初めて見たかも」
「空にすんでる、白いウミガメなんだよ!」
「……そういわれると…そんな感じも、するかも……」
のんびりと去っていくウミガメの背を見て言った。
慣れない世界で疲れてきたのか。ゆきのは眠る寸前のような目で言った。
「……空の上……楽しくて…気持ちいい……」
「本当にそうだな! きっと、ゆきのがいるからだよ! 他のみんなも楽しそうだぞ!」
「……どこ?」
「ほら、あそことか!」
指差した上空には
卯木 衛
と
立花 なつ
の姿があった。腕白そうな少年に異国の貴人が笑い掛けていた。
目が一気に開いた。瞬く間に顔が赤くなる。隠そうとしたものの、両手はあんずに握られていた。
「…!!…!!!…あっうっ……」
「ゆきの、どうかした? 手が震えてるんだけど」
「…はうっ…寒かったり…その…怖かったりじゃないから……」
「でも、すごく震えてるじゃん! かくさないで教えてよ! 力になるから!」
真摯に見詰めてくる瞳に、あのカップリングが、と口にして頭を振った。
「……なんでもない…あんずと一緒にいるから、楽しくて手が震えたのかも……」
「やったー! じゃあ、もっと楽しくするぞ!」
「…え、なに?」
あんずは両手を繋いだまま、横に回転させた。頭を下にした状態でバタ足を始める。ふんわりと浮かんでいた周囲の雲が一気に上昇した。
「あんず、はしゃぎすぎ」
「まだまだ、いけるよ!」
ブランコの時と同じような状態となった。全力のバタ足で加速を続ける。
「…え…また? 急ぐと危な……」
ゆきのは言葉を止めて周囲に目を向ける。空と雲しか見えない。
「…今度は……大丈夫みたい」
二人は笑顔で身体を寄せ合って、共に果てを目指した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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