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【4周年記念】異世界ばっひゅーん
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桜花寮の一室を短い呼気が占める。
高峰 一馬
がテンポよくプッシュアップを行っていた。表情は笑顔に近い。筋肉と同じで躍動していた。
「これくらいでいいか」
身体を起こした。間隔を空けず、正しい姿勢でヒンズースクワットを始めた。数よりも形を意識して続ける。ウルフカットの髪が汗ばんでしっとりとした黒に変わった。八重歯を見せて垂れてきた前髪を手で払い除ける。
「ま、こんなもんだろ」
イスに掛けていたタオルを頭に被せて両手で掻き毟った。緩んだ表情で軽く息を吐く。静かな部屋に身を任せていると自然に目が流れた。
――気分だけでも味わってみるか。
机の傍らに置かれた段ボール箱を開けた。収められていた道具を取り出す。
「悪くないな」
黄色いシャツの背にリュックのような物を装着した。迷彩色のズボンと色が似通っていた。見合う靴も履く徹底ぶりであった。
自分自身の姿を入念に見る。終始、笑顔でいた。
――これで俺も少しは空挺レンジャーに見えるかな。
その数秒後、一馬は志願することなく、実践に投入された。いきなり大空に放たれた状態に表情が強張る。
「なんだぁ!?」
声を上げてすぐに状況に目を配る。
――突然の空だと? また神魂の仕業か。
一馬は背中に目をやる。パラシュートは開いていないにも関わらず、降下はゆっくりを維持していた。
「今回は危険じゃねえみたいだが」
警戒するような目で辺りを見ていた。
桜花寮に宛がわれた部屋で
大塚 絽紗
は浅い眠りの中にいた。目を閉じたまま、何度も寝返りを打つ。溜息のような声が聞こえる。
仰向けの姿勢となった。額の上に手の甲を乗せて薄っすらと目を開けた。憂いを帯びた青い瞳は何も見ていないかのようにぼんやりとしていた。
「……もう、起きる時間、ですね」
額に乗せていた手がずり落ちる。そのままの姿でじっとして、のろのろと動き始めた。
――低血圧もあって朝は苦手ですね。
絽紗は儚い笑みで着替える。品のある長袖のワンピース姿となった。洗面所に移動してブラシで髪をとく。仕上げに花飾りの付いたカチューシャを頭に乗せた。
鏡に向かってにっこりと笑う。
――ようやく調子が出てきました。
しっかりとした足で玄関に赴き、黒いパンプスを履いた。緩く巻いた髪の一部が唇に触れて掻き上げる。
急に足場を失い、身体は回るようにして傾いで仰向けとなった。髪が空に吸い寄せられる。実際には背中から落ちていた。
「落ちる時って風が凄いですねー」
呑気な感想を口にして、ふと別の感情が表れる。
――このままだと死んじゃいますか?
胸中の疑問に答えられないかのように小首を傾げた。
ゆっくりとした降下の最中、一馬はおおよその状況を把握した。
――俺みたいに降下もあるが、上昇もあるみたいだな。雲には乗れるのか。
手で宙を掻き、方向を変える。足を推進力にして進んだ。
「あれは……大塚なのか!?」
黒っぽい物体を目が捉えた。上の方から絽紗が仰向けの姿で落ちてくる。
一馬は一本の矢となって飛んだ。限界に近い速度の合間にパラシュートを出し、絽紗を両腕で抱えた。大切なものを懐深くに入れるかのように。
「大塚、大丈夫だったか」
「平気です。高峰君、助けてくれてありがとう」
「ま、まあ、何もないならいいんだ」
顔を寄せてくる絽紗に少し顔を引いた。しかし、あまり離れることは出来ない。一馬の首にはほっそりとした腕が巻かれていた。
「あら、上に見えるのは何かしら」
絽紗は目を細くして身体を押し付けてきた。豊満な胸が一馬との間で柔らかく潰れる。
「あれはパラシュートだ。そ、そんなに珍しいものじゃない」
「え、これがパラシュートなのですかー?」
俄然、興味が湧いたらしく、身体を密着して上を見る。頬と頬を寄せ合うチークダンスのような状態になった。
――この状態は流石に照れる。何とかしないと。
下の方に適当な形の雲を見つけた。
「大塚、足の下にある雲に着地してみないか」
「えー、曇って乗れるのですか?」
「俺が目で確認したからな。だから、安心していいぜ」
「では、お願いします」
信頼を寄せる笑みに一馬は、おっし、と自信に満ちた表情で返した。パラシュートを巧みに操作して雲の上へと見事に着地した。
その場で胡坐を掻いた。
「お、座り心地も悪くないな」
「本当ですね。ふわふわのパンに腰掛けているみたいですね」
横座りのまま、絽紗が身体を弾ませた。勢いが付き過ぎて身体が傾く。横にいた一馬が咄嗟に動いて抱き止めた。
意識した二人は、さっと離れる。
「あまりはしゃぐと危ないぜ」
「そうですね。それと一馬君の姿にはびっくりしました」
絽紗の目は後ろのパラシュートに向けられていた。
「まあ、あれは俺の夢みたいなもんだからな」
「夢ですか」
「ああ、そうだ。空挺レンジャーになるのが俺の目標だからな」
一馬は大空に目を向けた。憧れを抱く少年のように真っ直ぐな視線であった。
絽紗も同じ空を目にした。途端に気恥ずかしそうな表情を浮かべる。
「……空挺レンジャーのことはよく知りませんが、今日の一馬君がそうなのかな、とは思いました」
「そ、そうかな」
「ちゃんと助けて貰いました。感謝しています、レンジャーさん」
「大塚、ありがとな」
口にして一馬は後ろに倒れ込んだ。広い空を眺めて満足そうな笑みを浮かべた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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