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【4周年記念】異世界ばっひゅーん
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狭い路地で野良猫に餌を与えていた
恵御納 夏朝
は驚きを隠せない。偶然に出会った
テオドロス・バルツァ
の不思議な一言の直後、周囲の建物が全て消し飛び、空と雲の世界となった。
「え、どういうこと?」
優しい大気に包まれ、緩やかな降下を始める。独特の浮遊感に驚きは喜びに変わりつつあった。
「わぁ、空を飛んでるよ」
冷静さも加わり、次第に周囲が見えるようになる。少し上にいたテオの存在にも気付いた。俺もかよ、と半ば諦めたような声を漏らす。
「テオ君、素敵な所に連れてきてくれて、ありがとう!」
両手を伸ばした。程なくテオは夏朝の胸にすっぽりと収まった。そのことに関して特に不満の声は聞こえて来なかった。
「……一緒に、楽しむ?」
「この俺が、おまえらとか」
威嚇を含んだ声が返ってきた。夏朝の抱き締める力が僅かに増した。
「うん、ダメかな」
すぐには返事がなかった。前脚を器用に使って身だしなみを整えていた。
「帰るのは簡単だが、俺にも息抜きは必要だ」
「うん、そうだね」
遠回しな了承を理解して笑みが零れる。
「じゃあ、最初は、どうしようかな」
「考えてなかったのかよ」
胸元の声に、うん、と答えて少し間を空ける。
「決めたよ。最初はこのまま、落っこちてみようか」
「さっきの考えるような間はなんだったんだ?」
「考えて出した答えなんだけど」
夏朝の笑みを見たテオは、そうかよ、と一言で片付けた。
「僕、今気付いたんだけど、他にも人がいるね」
どこからか、笑い声が重なって聞こえる。合いの手のような悲鳴が混じる。黄色い点に近い人の姿を目にすることも出来た。
「適当に連れてきたからな」
「そうなんだ。神様みたいだね」
「俺はただの猫じゃねえよ」
夏朝はテオの喉をくすぐった。反論はなく、ゴロゴロと気持ち良さそうに喉を鳴らす。
「猫っぽいよ」
「今は猫だが、猫じゃねえよ。いや、だから、それはやめろ」
その言葉に従った。おい、と不機嫌な呼び掛けに夏朝はこっそりと笑った。
しばらく空を落ちていた。一向に地面らしき物が見えて来ない。
――どこかでループでもしてるのかな。
ゆったりした気分で考える。
その時、珍しくテオから声を掛けてきた。
「あそこの雲に降りるぞ」
「雲に? いいけど、突き抜けちゃうよ」
「ま、試してみろよ」
何かを知っているような口ぶりであった。取り敢えず、夏朝は足を動かして軌道を変える。指定された雲に膝から舞い降りた。極上のクッションの柔らかさに受け止められた。
「びっくりー、この曇って乗ることができるんだね」
「便利だろ。それだけじゃない。形も自由に変えられるぜ」
テオは夏朝の胸から抜け出し、雲の上にちょこんと乗った。試す間を与えているようだった。
特段、急かされることはなく、夏朝のペースで雲の形を変えていく。やがて楕円の揺り籠のような物を作り上げた。
「どうかな」
出来上がった物の上に横になる。寝心地は良さそうで安らいだ表情を見せる。
「テオ君のもあるよ。使ってみて」
「俺のもあるのかよ」
揺り籠を回り込むと、同じような形の小ぶりな物が作ってあった。テオは飛び乗り、仰向けに寝ようとした。夏朝の視線を察知して俯せで丸まった。
「……悪くねえな」
その一言を聞いた夏朝は、うん、と笑顔で頷いた。
部屋の窓から射し込む光は強い。
春山 小枝
はようやく目を覚ました。のろのろと布団を抜け出し、眠いなぁ、と言いながら光を浴びる。
薄目の状態で空を見た。清々しい程に青い。上々の天気に当てられ、次第に顔に活気が満ちてくる。
「こんな日には出掛けないとねぇ」
その足で押し入れに向かう。奥の方から大事そうに取り出したのはふかふかの黄色い枕であった。それなりに大きく、幸せそうな顔で抱き締める。
「遂に、これを使う日がきたかぁ」
もう一度、窓の外の景色を眺める。
「最高の空の下でぇ、極上の眠りを手に入れるよー」
早速、実行に移す。前髪を黄色い輪ゴムで結ぶ。ゆったりとした白いセーターを着込み、赤いチェック柄のスカートを穿いた。黒のオーバーニーソックスと合わせて全体の雰囲気を引き締めた。
「眠りの楽園を探しにいくよー」
一人で盛り上がっていそいそと出掛けていった。
小枝は旧市街を歩く。日溜りには即座に反応した。大抵は猫に占拠されていた。公園は子供達の遊び場となっていて様々なボールが飛び交う。
「……眠れないことはないけど」
悔しさを表情に滲ませて立ち去る。眠りの楽園を求めて放浪を続けた。
「意外と、ない、もんだねぇ……」
歩き疲れたせいなのか。瞼が落ちそうになる。酔っ払いにも似た動きで道端の電信柱に寄り掛かった。
「……硬いなぁ」
電信柱と頭の間にふかふかの枕を挟んだ。安らかな横顔となり、一瞬で眠りに落ちた。
直後に空からも落ちた。枕を抱き締めて幸せそうな顔で風を受ける。僅かに口が開いた。微妙な収縮を繰り返し、クチュン、とくしゃみをした。
「……むにゃ……はっ!」
瞼を開けた。空から落ちる状態に軽く頭が混乱した。
「またなの? これも夢で落ちる系?」
顔に受ける風のせいで頭が激しく揺さぶられる。早回しのような周囲に目が付いていかない。
「ひょっとして夢じゃない? あれ、これって何気にピンチ?」
直感に従ってじたばたともがいてみる。空の中を転がって、ゆっくりと雲の上に落下した。身体が少し弾んだものの、特に問題はなかった。
「なんか、助かったみたいだねぇ」
「……騒々しいな」
丸くなっていた
テオドロス・バルツァ
がむくりと起き上がる。
「……もしかして、あなたがここに連れてきてくれたの?」
「そうだが不満なのか」
「そんなことないよー。夢みたいな、現実なのかな? びっくりしちゃったよぉ」
「満足はしたんだな。それより、少し声を落とせ」
「どうして? あー、寝てる人がいるんだねぇ」
小枝は安らかな寝顔を見せる
恵御納 夏朝
に気付いた。
「優しいんだねぇ」
「そうじゃねえ。起きない方が静かだからだ」
目尻を釣り上げるテオに小枝は柔らかい表情で話し掛ける。
「聞いてみたかったんだけどぉ、いいかな」
「俺が答えられる範囲ならな」
「夢みたいな本当って、なんで起きるの?」
テオは相手の目をじっと見る。眠そうな目で笑う小枝に欠伸を交えて答えた。
「神様がいるからな」
「あなたもそうなの?」
「ま、似たようなもんだ」
「ほわー、あなたって凄いのねぇ」
素直な反応にテオは、当たり前だ、と少し嬉しそうに答えた。
「その、あれだ。黄色いそれ、気持ち良さそうだな」
「気持ちいいよー。春山寝具店の特別な枕なんだよぉ」
「俺が試してもいいか」
「一緒に試そうねぇ」
枕を雲の上に置いた。左端に小枝が頭を乗せる。反対側にテオが乗って丸くなる。
――私、眠りの、楽園を、見つけたよ……。
小枝は最上の笑顔で眠りに就いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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