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星ヶ丘寮の邸宅で
神薙 焔
は一人、夏を満喫していた。黄色いサマードレスを着て軽やかに踊る。頭には麦藁帽子を被っていた。
横目にしたドレッサーに近づいて鏡を覗き込む。燃えるような赤い髪に勝ち気そうな緑の目の女性が、なに浮かれてんのよ、と言いたげに笑っていた。
「夏が楽しみなんだから、仕方ないよね」
小走りして軽く跳んだ。着地して回り、くるくると連続した。最後とばかりに部屋の中央で大きく跳躍した。
突然、足場が無くなった。次元を突き破ったかのように空にいた。
「おお、浮いてる!?」
下からの風を受けて麦藁帽子に手をやる。広がりを見せるスカートは、もう一方で押さえ付けた。不自然な格好のせいで動きがぎこちない。
「もう、押さえるのが面倒!」
両手を自由に動かして空を泳いだ。姿勢を正し、足を動かして歩く真似をした。時間に比例して出来ることが増えてきた。
広々とした空は焔の遊び場となった。
「何か面白いモノはないかなー」
上体を少し前に倒して遠くを眺める。斜めにゆっくりと落ちる人物、
エスカルゴ・臼居
を見つけた。頭を下にして携帯型のゲーム機で遊んでいるようだった。
「呑気よねー」
笑って追い掛ける。一気に距離を縮めた。
「それ、楽しい? あたしもゲームは好きな方なのよ」
焔はエスカルゴと同じように逆さまの姿となった。物怖じしない相手にチラッと視線を向けて、こんなやつ、と僅かに画面を傾けた。
「
SOC(ソング・オブ・ケイオス)
ね。これ、結構な人気よね。あたしの友達とかも、かなりハマってるみたい」
「……僕、廃人プレイヤー、みたいな」
「そうなのね。うん、わかるよ」
エスカルゴは横目で見た。
「なんでわかるんだ?」
「空から落ちながらゲームしてる人なんて、そんなに多くないよね」
「そうなのかな」
そうよ、と焔は笑ってエスカルゴの肩を平手打ちした。軽い一打で易々と吹き飛ばされた。木の葉が突風で空を舞うように、じゃあ、と軽く言って遠ざかる。
「あらー。ごめんね、またねー」
米粒大のエスカルゴに手を振って、焔もまた、別の方向へと飛んでいった。
桜花寮の一室で
七音 侑
が目を覚ました。すでにルームメイトの姿はなかった。
「……早いにー」
寝言のような声を漏らして布団に包まる。微かな寝息が、ピタリと止まった。
「寝てる場合じゃない!」
掛布団を蹴飛ばして起き上がった。ベリーショートの髪に適当に手櫛を入れて制服に着替える。手は鞄を引っ掴み、また離した。
「授業はないって」
忙しない目で部屋を見回したあと、大股で部屋を出ていった。
数分後、侑は自室に戻ってきた。真ん丸の目で手の中の小包を見た。『当選』の文字に急激に顔が緩む。
「本当に、ウチが当たった?」
信じられない様子で小包を開け始める。
――買ったゲームに付いてた、たった一枚の応募券で当たるなんてあるのかなー。
残念賞の粗品のような気がするにー。
「貰えればなんでもいいにー」
包装紙から出てきた白い箱の上蓋を見詰める。指を掛けて一気に開けた。
「おおおおー」
雄叫びを上げる。箱から小さなパラソルを取り出して頭上に掲げた。
「パラソル! と、これは無敵キャンディ!」
ポップな色合いの渦巻き状の飴に歓喜する。
「本当に当たった! 星のニャービィのグッズをゲットしたー!」
あまりの嬉しさに手に持って外へと突撃した。
空が全面に広がる。輪郭のはっきりとした雲が現実味を薄れさせた。
――ここはゲームの世界? ニャービィの 雲のステージみたいにー。
頬を紅潮させた。大きく開いた瞳が静かな感動を伝える。
持っていたパラソルを天空に向けて勢いよく開いた。キャンディを口に咥えて満面の笑顔を作る。
ふわふわと浮かんでは揺れる状態を楽しんでから叫んだ。
「面白い世界だにー!」
侑は見つけた雲に思わず抱き付いた。弾力のある柔らかさに押し付けた頬が弾む。
「凄い、雲に乗れたにー! ニャービィと同じにー!」
雲をトランポリンにして何度も跳ねる。
「そうだにー!」
急に声を上げて雲に手を入れる。自在に変わる形に、おー、と驚きながらも動き続ける。起伏に富んだコースを手作業で作り上げていく。
その動きが落ちてきた。額には汗が滲み、少し息が乱れている。
「一人では、少し、厳しいにー」
「それ、ニャービィの雲ステージよね」
真上に顔を向けた。黄色いサマードレスを着た
神薙 焔
が笑顔で降りてきた。
疲れた表情は少し改善された。侑の口元に笑みが浮かぶ。
「よくわかったにー。でも、一人で再現するのは無理があったにー」
「それなら簡単に解決するわ」
「手伝ってくれる?」
「もちろんよ。どこから作ればいいかな」
「こっち、こっちを一緒に頼むにー」
二人は分担してコースを作っていった。出来上がった箇所は自分達の身体を使って確かめた。
「ここはもう少し難易度を上げた方がリアルかもね」
「それなら、こっちの段差ももう少し高くするにー」
「うん、そっちの方がいいね」
話し合いを交えて遂にコースは完成した。二人は並んでコースを一望した。むずむずした顔で揃って駆け出した。
「一番、乗りにー」
「じゃあ、あたしが一番にコースを攻略するもんねー」
「パラソルと無敵キャンディに賭けて負けないだにー!」
雲の段差を二人で超える。途切れたコースは跳躍で乗り越えた。
最大の難関と思われる箇所で二人は、ほぼ同時に足を滑らせた。顔を見合わせた状態でふわふわとコースを外れる。
「落ちても楽しいにー」
「そうね。本当に楽しかったわ。ありがとう」
「こちらこそー」
二人は緩やかな大気の中で自己紹介をした。手を繋ぎ、再びコースに舞い戻る。
「再スタートにー」
「今度は攻略するわ」
二人は溌剌とした顔で雲のステージに挑んでいった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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