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シーサイドタウンの自室に
狗民 きとり
はいた。ほんわかとした雰囲気を纏って完成した物に見惚れている。
垂れ耳の犬を模した落下傘が床に寝そべっていた。愛嬌のある頭部を優しく撫でる。自然に笑みが零れた。
「今はいぬみんじゃないけど」
恥ずかしそうに言葉を切って、静々と落下傘を装着した。
「なんか、いいかも」
空にいるつもりになって身体を左右に揺らす。ふと動きを止めた。
ぽろりと言葉が零れる。
「……本当に飛べたら、いいのに」
瞬時に頭と両手を振って、無理だよー、と自身の言葉に慌てた。
瞬時に願いは叶った。きとりは大空に抱かれた。
横風を受けて身体が振られる。手と足の動きでバランスを取って程なく身体が安定した。
「これって夢だよね」
眠そうな目を擦って上を見る。垂れ耳の犬が膨らんで、きとりを支えていた。懸命な様子に思わず声を掛ける。
「あちしでもできるかな」
風に煽られて垂れ耳の犬が頷いたように見えた。ささやかな変化が、きとりにほんの少しの勇気を与えた。
「パラシューティングでフツウを目指すの」
体重移動を意識して行い、人のいる方向に緩やかに飛んでいく。下を眺めつつ、たまに手を翳して上を見た。
「なんだろう」
遙か上空に長方形の物体が浮かんでいた。ゆっくりと横に進んでいる。竹輪に扮した
新井 すばる
であった。その上に乗って指示しているのは青いドレスを着た
ブリジット・アーチャー
。側には科学者然とした白衣の
神野 美野梨
が腰掛けていた。
「竹輪が空を飛ぶなんて、やっぱり夢だわー」
一気に脱力した。朗らかな笑みで夢のような空を楽しんだ。
日当たりの悪い猫鳴館にも朝は訪れる。古い木造家屋は見た目が寒々しい。実際に寒く、窓がカタカタと震えて隙間風が絶えない。
そのような環境の部屋でも
橘 明里
は元気である。元来の明るい性格に
自治会長
という責任が加わった。張り切らない訳にはいかない。
「今日もみんなの為にがんばるのなのー」
色鮮やかな黄色いワンピースの服に負けないくらいの明るさで言った。右手と右足には赤いリボンを結び、動作の度にひらひらと揺れる。
「元気に出発なのー」
軋む扉を開けた先は空だった。
急に止まることは出来ず、果てのない空に明里はふわりと飛び出した。
「空がとてもきれいなのー」
斜め下に回りながら落ちていく。大きく伸びをするような表情で、気持ちいいのー、とのんびりした声を漏らす。
急に目を見開いた。両手と両足を踏ん張るように前に出す。
「落ちてはダメなの」
顔を上に向けた。遙か高みを目にして言った。
「天界は上にあるの。だから、あたしは上を目指すのなのー」
両手で大気を掻き分ける。足を滑らかに上下に動かした。結ばれたリボンが浮力を与えるかのようにはためく。
明里には何かが見えているのだろうか。笑顔で右手を上げて飛び上がるような格好となった。
「夢なのにあかりんに会えたよー」
上から降りてきたのは
狗民 きとり
で、手を振る度に犬の顔を模した落下傘が細かく揺れた。
「いぬみんなのー」
二人は互いの両手を合わせて偶然の出会いを喜んだ。
「いぬみんは、これから星に帰るのかな?」
「帰らないよ。それに今日のあちしは、いぬみんじゃないよ。ほら、本体を被ってないでしょ」
差し出す頭に明里は笑顔で納得した。
「被ってないのー。空のお散歩なんだね」
「そんなところ。あかりんは、ここで何してたの? あ、天使だから空を飛んでたのかな」
「それもあるけど、天界に行くところだったの」
「こんなところに天界が?」
ぶらぶらと揺れる身体で、きとりは方々に目を向けた。
「そう、この世と天界は、すぐ近くにあるのなの」
「やっぱり、ずっと上の方にあるのかな」
「そうかもしれないし、そうではないかもしれないの」
「話が難しくて、あちしにはちょっとわからないかも」
弱々しく笑うきとりを見た明里は、んー、えっとー、と声を漏らした。伸ばした手が答えに届かない。指先が触れるが引き寄せられない。そのような状態が続いて、そうなのー、と遂に自分なりの答えを手に入れた。
「天界はとても素晴らしい世界なの。だから、みんなに辿り着いて欲しいのなの」
「でも、場所がわからないよ」
「だいじょうぶのなの。どこにいてもいい。楽しいことをしてたら、近づくことができるのなの」
明里は力説した。頭部に付けた一対の羽飾りを誇らしげに掲げる。
「そうなんだー。寝子島にいても、楽しかったらいいんだね」
「そうなの。そういう言葉もちゃんと残されているの。それが有頂天なのー」
興奮したように明里は両手を上げた。空を両足で蹴るようにして飛び跳ねた。
「じゃあ、あちしは有頂天だわー」
「あかりも有頂天なのなのー」
「ここが天界なんだよー。なんだか楽しくなってきたー」
「有頂天になって楽しむのなのー」
二人は手を繋いだ。互いに放り投げる真似をして陽気なメリーゴーランドのように回った。ほぼ同時に笑い声が上がる。
「あかりん、楽しいねー」
「いぬりん、楽しいのー」
髪を振り乱して自由に空を飛ぶ。きとりの犬の落下傘は二人に振り回された。激しく歪んで目まぐるしく表情を変える。
二人の明るい笑い声が天上に響き渡った。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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