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Good Morning and Good Day
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●一月先輩とアカリくん
朝日、小鳥の声、薄暗い部屋に灯るデスクライト。
スマートホンのアラームが鳴り響く。
折紙 一月
は布団から這い上がるように身体を起こし、スマートホンの元まで移動した。
布団から離れた机の上だ。近くに置いていたら再び寝てしまいかねない。
「一時間は寝たか……よし……」
この場合一時間しか眠れていないとみるべきなのだが、一月は若さあふれる18歳。徹夜で身体を壊しづらい年頃の男子である。
机の上には漫画原稿が並んでいる。
今時紙原稿というのも珍しい話かもしれないが、そこは財力に乏しい18歳である。
ペンタブなにそれおいしいの時代である。
残りの作業はそう多くない。
全てのページにトーンをはってベタを縫って消しゴムかけてあともうちょっと線を直してなんなら全体的に手直しを……。
「ダメだ、控えめにみて半分はある」
頭をがしがしとやりながら時計を見た。締め切りまで24時間とんで7時間。
いっそ寝ちゃおうよという脳内悪魔を踏みつぶして、自分の頬を叩いた。
可能な限り出来は良くしたい。
そのための時間。
そのための仮眠。
そのためのメイド服写真である。
急に何を言い出すんだと思われようか。
彼の作業机の正面に貼り付けられた、きわどいメイド服美少女の写真のことである。
スマートホンで複数撮影した画像をプリントアウトしたものらしく、相当きわどい角度やポーズが並んでいる。
モデルは後輩の
来島 アカリ
である。
隣に引っ越して来た関係で(と言うとなんだかいかがわしいが)デッサンモデルになってもらっていたのだ。
人間を描く漫画なればこそ人間の実像が必要になる。骨から肉から全部詰まってなんなら血も流れている物体を目の前にして初めて抽象的なイラストへと昇華できる。それ以外は版画ごっこである……というと言い過ぎか。
ともかく、アカリがメイド服を着てくれたおかげでいいモデルになった。
(ここでいうメイド服とはミニスカートやフリルをあしらったやや扇情的なコスチュームをさす。すごくざっくり言うとアキバ駅前でチラシ配ってる感じのメイド服である)
っていうか似合ってた。
「おかげではかどったが……ヒートアップして随分無理をさせていたような気がする」
部屋の時計を見る。
時間は、まあ、ある。
「差し入れでも、するか」
一月はエプロンをひっつかむと、キッチン台へと向かった。
語弊を承知で申し上げるが、
来島 アカリ
は男の娘である。
本人は男子性を意識していて、普段の服装も男性的で、精神的脳科学的にも男性で、社会的にも男性として生活している彼ではあるが、なにかっつーと女の子みたいな服を着せられる毎日である。
拘りある男の娘フリーク諸兄には申し訳ないが、女性用スクール水着やバニースーツを着用する16歳はじゅうぶん男の娘カテゴリの生命体である。
というところを踏まえて、ご覧頂きたい。
「う……ん……」
シーツにしわを作って、ゆっくりと寝返りをうつアカリ。
ベッドサイドに置いた目覚まし時計が鳴るが、布団から手を出して停止スイッチを押した。
これで幾度めかのアラーム停止である。
それでもお布団たんから出たくない。
さむいし。
あと昨晩はほとんど寝かせてくれなかったし。
「一月さん、あんなことまでさせるんだもんなあ……」
昨晩のことを思い出して、アカリは枕に顔をうずめた。
回想シーンいいっすか?
「アカリ、アカリ! いいぞ……そこだ!」
「一月さんこれ以上はちょっと……」
「頼む! 一枚! 一枚だけだから!」
アカリは直立姿勢で顔をそむけながらミニスカートの前の裾をあげるやあげざるや。
対する一月はスカートの中を覗くや覗かざるやのきわどい角度からカメラアプリで連続撮影していた。
「アカリ、悪いんだけど……」
「なんですか。今度は何のポーズですか。もう俺なんでもやりますよ」
「片足で立って中国拳法みたいなポーズを五分くらい維持できるか」
「思ったよりつらそう!」
というわけで、現在アカリは全身バッキバキの状態で布団にくるまっていた。
「全部一月さんのせいだ。確かに『モデルくらいなら』って了承したけどさあ……」
ぼやきながらも再度鳴るアラームを止めようと手を伸ばし。
時計の表示を見て飛び起きた。
「ってもうこんな時間じゃん!」
布団をひっぺがして洗面台へ向かう。
歯ブラシに歯磨き粉をねりねりしつつ時間を計算するが、ご飯を食べる時間が無い。
こんなことなら十秒チャージのやつ買っておけばよかった。もしくはカロリーをメイトするやつ。
もうこうなりゃ飯抜きだとばかりに寝癖をぐいぐい直していると、ドアブザーが鳴った。
「もうなんだよこんな時間にっ、はーい!」
声だけでまず応えて、乱れたパジャマ姿のままドアを開けると。
「おはよう、来島」
「一月さん……あ、どうもおはようございます」
「昨晩は無理にさせて悪かった。腰は大丈夫か?」
近くの家からガシャーンという音が聞こえた。
あわあわしながら口を押さえるアカリ。
「声が大きいです! じゃなくて、言葉が悪いです! それで用事はなんですか、一月さんのせいでご飯抜きになりそうなのに……って」
口を押さえられたままの一月が、タッパーをぐいっと翳してきた。
ほんのりとただよう、煮物の香り。
「……朝ご飯?」
「昨日の礼だ。食べてくれ」
「ど、どうも……」
「俺は原稿に戻る。じゃあな」
そう言って戻っていく一月。
アカリは部屋に戻ってタッパーを開き、目をぱちくりとさせた。
だし巻き卵に根菜の煮物に炊き込みご飯という、あなた時間無かったんでしょと思わざるを得ないようなメニューがお弁当箱チックに詰まっていた。
余談になるが、八割は昨晩からの作り置きメニューである。
「悪い人じゃあないんだけどなあ……」
アカリはジャガイモの煮転がしを箸でつまんで、口に放り込んだ。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月03日
参加申し込みの期限
2016年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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