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R&R Agency:File03:1999年からの使者2
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● 未来と過去
長らく人々に不安と恐怖を与え続けた隕石が、砕ける。
爆発の光はとてもゆっくりと広がり、太陽のように地上を照らした。
破片は散り散りとなり、細かな流れ星となった。
隕石が砕けたことによる流星は、その後7日の間、夜空を彩ったという。
寝子暦1999年――地球滅亡の危機は去った。
エヴァたちは陽動のために繰り出した空飛ぶ舟を、もとのように砂漠の迷宮の奥に戻した。
これまで滅亡することが良いことだと教えられてきた滅亡教徒たちがどのようになっていくかはわからない。
今度は空飛ぶ舟と、可愛らしい声の女神を信仰するようになるのかもしれない。
すべては、未来のことだ。
「ありがとう。本当にありがとう。世界は救われた。君たちのお陰だよ」
アフマド博士の研究所にて。
アフマドは、元の世界に帰りゆく寝子暦1370年からの使者ひとりひとりと抱き合って別れを惜しんだ。
「この時代は、宇宙進出もしているんですよね。あの隕石の欠片を資源活用出来るといいですね」
修が言った。
「そうだな。ここからは自分たちの力で時代を切り開いてゆくよ」
アフマド博士と最後にハグした刀は気になっていたことを聞いてみた。
「博士はどうしてもれいびのことを知ってたんだ?」
「ああ、それは……この古文書を解読したんだ」
アフマドは厳重に保管されていた一冊の本を見せてくれた。色あせ、ところどころ虫食いのあるその本を見て、円が素っ頓狂な声を上げる。
「あーっ、『図解! もれいびは本当にいた!?』って、寝子島書房の本~~!?」
「な、なんだってー!!」
ロベルトが大げさに驚愕した。
円は本の頁を捲ってみた。まるで妖怪か何かみたいに奇天烈なイラストつきで、自分たちとは似ても似つかぬ「もれいび」という名の謎の生物がたくさん紹介されている。まあ、なかには、ヒーロー的なものもあるが……だいたい妖怪だ。
ロベルトは奥付を見て愕然とした表情になる。
「なんてことだ。出版年は寝子暦14XX年って……未来にこんなトンデモ本が!?」
「いや、それより寝子島書房がつぶれずにいることの方がすごいよ」と円。冷静なツッコミである。
「で、アフマドさんはこれ見て過去に来た、と」
ロベルトが愕然とした表情のままアフマドを見ると、アフマドは大真面目に頷いた。
「そうだ。ネコジマショボウの本はいずれもすばらしい歴史書だ」
「いや……そうかなぁ?」
ほぼ90度になりそうな勢いで首を傾げる刀。ブリジットがくすくす笑ってウィンクする。
「まあまあ。結果オーライ。でしょ?」
◇
「お~さぶっ」
未来から戻ってきた利平は上着の前を掻き合わせる。
寝子島。2月のシーサイドタウン。気が付けばR&R事務所の前にいた。時計を見ると未来に行った時刻から2時間ほどしか経っていないようだが、体感時間で何日も砂漠にいた身には寝子島の空っ風は堪えた。
しかし、それよりなにより。
誰も欠けずに未来から戻ってきた。今はそのことが嬉しい。
「おかえり」
事務所に入るとリンコと月が迎えてくれた。
「ただいま」と梨香が言った。
それから報酬が支払われた。高校生にとっては少額ではない額の入った封筒と、未来を見たという経験が。
「未来の地球を救うなんておかしな仕事だったけれど、皆、全力で当たってくれたことに感謝するわ」
梨香がそう言ったとき、虚空からユリウスが現れた。
ユリウスの首には、月が頼んだ資料と、一枚の写真が同封されていた。
そこには、アフマド、タラ、オマー、ジャックを中心とした、笑顔の研究所スタッフが映っていた。
――あれから1年たちました。人々は立ち直り、未来へ夢を抱くようになりました。
みなさんのおかげです。ありがとうございます。 2000年より アフマド&タラ&スタッフ一同
追伸、ユリウスは過去が気に入ったようです。
タイムトラベル装置はこれが最後なので、みなさんで飼っていただければ幸いです。
◇
こうして、またひとつの事件が幕を閉じた。
未来で何度か華菜子がラーメンを作ってくれたこともあって、華菜子(が作るラーメン)のファンになった亮は、R&Rの事務所からの帰り足で、猫島軒に寄っていくことにした。
戸を開けると「いらっしゃいアルー」という明るい声と、Leidenschaftのメンバーをはじめ、今回の未来への旅で一緒だった面々の顔があった。みなここで打ち上げということになったらしい。
「迷宮の中でなぜ俺たちが殺されなかったか、だが……」
庚が梢や璃音、武道を相手に話している。
「ロボット三原則ってあるよな。人間への安全性、命令への服従、自己防衛……あいつらは俺達を殺さないんじゃなく目的として殺せなかったんじゃあねぇか……」
「まあ難しいことはいいじゃないですかーこうして助かったんですからー」
「そうだよぉ庚。生きてることに、かんぱーい!」
梢と璃音が水入りのコップを掲げたので、庚も「……ま、だな」とグラスを掲げた。
同じようにグラスを持った武道がふと、亮に目を止めた。
「あれ、亮君☆ そんなとこ突っ立ってないでこっちおいでよー」
「お、おう。あの、俺さ……」
ロベルトの姿もある。アカリと悠月を両手に花とばかりに両脇に侍らせている。
「心配かけたねー。ごめんよー。今日はおごるから好きなだけ食べてよ」
アカリはそんなロベルトやLeidenschaftの仲間たちの絆を見て、じつはけっこう感じ入っていた。
「……いいね」
「ん? 何か言った?」
「え……と、Leidenschaftって、いいな、と思って……」
雪月は少し離れたところでみなの穏やかな顔を見て、瞳を潤ませている。
悲しみの涙ではない。今こうしていることが嬉しい。……安堵の涙だ。
「お疲れ様アル」
華菜子が雪月の前にラーメンを置いた。
「あれ? 雪月ちゃん泣いてるアルか?」
「ええ……そう……ラーメンの湯気が目に染みた、かもね……」
トワと楓はニャス・ポ・ワール黄昏荘へと帰ってゆく。
トワの口調はいつもの調子に戻っていた。
「あの翻訳機、便利だったデス! 持ってこれなくてザンネンデス!」
「まー未来の道具だからな。お嬢と無事戻れただけで俺は満足だ……って、おい。ちょっと目を離したすきにまた行方不明とか……ったく~~~、どこ行ったあほ姫!!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:File03:1999年からの使者
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月04日
参加申し込みの期限
2016年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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