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バレンタインデーなんて知んねーし!
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決戦は……明日!
バレンタイン前日、寝子島高校も本日は、ぱんぱんに膨らんだ風船のような期待と緊張に包まれている。
とうに限界を突破した風船の表面が、ピキピキいう音が聞こえそうなほどだ。
その風船が破裂したとき、あふれるのは栄光かときめきか、それとも涙か。
……といった状況などどこ吹く風、
野々 ののこ
は今日も、ののこらしくコロコロ笑っているのだ。
掃除の時間。ホウキをマイクスタンドのようにして、結婚式の司会者のジェスチャーをしてみたり、ロックスターよろしく歌うまねをしてみたり。いやはや、なにやってんだ。ていうか、掃除は?
「でさあ、こうやって上半分しかないマイクスタンドを水平に構えるんだよねえ。それでー、上半身をこんな感じでそらすの。これがカッコイイんだ~! 『愛してるー』とか叫びそうになるね」
なんていってパフォーマンスしているののこだが、頑張っている割には名古屋城のシャチホコのようにしか見えなかったりする。
ははは、と、同じくホウキを杖のようにして体重をかけ、
佐藤 英二
は笑っていた。ののこの形態模写の愉快さも勿論だが、つねに笑顔を振りまく彼女を見ていると、なんだか自分も元気になってくるのだ。
他にも数人のクラスメートが教室で、机を運んだり窓ふきをしていたりする。最初は五、六人で輪になって談笑していたのだが、ふと気がつけばいつの間にやら、ののこと英二はふたりきりになっていた。
それは偶然のもたらしたものであり、計画してそうなったものではないとはいえ……こうなると英二は少し、この状況を意識しないでもない。
「どうしたの英二くん? ぼーっとして?」
にわかに黙った英二を見て、ののこが軽く首をかしげた。
「……あ、いや、ちょっとほら」
二の句に困って視線をさまよわせた英二は、教室の隅に段ボールの空き箱が積まれているのをとらえた。
「あれを見てて、ダンボール芸術のダンボーさんを思いだして」
苦し紛れの発言だったが、ののこはきゃっきゃと笑って手を打った。
「あー、いたいた、英二くんの友達の段ボール芸術家さん!」
「友達、っていうほどでもないんだけどね。まあ、知り合いではあるかな」
アルチュール・ダンボー、などという芸名を名乗った不思議な青年だった。段ボールだけで不思議な工作を行う人だ。彼が作った段ボール芸術は、ときとして生命を持って歩き回るのだ。
「ダンボーさんはまた、どこかで新作を作ってるのかな、って思って。できたら見てみたいよね」
「だよねー。あの御神輿も上手だったし♪」
最後に会ったとき、ダンボーが言い残した言葉がまた英二の胸をよぎった。
『もしもののこ君が危機におちいることがあったら、英二君、きみは全力で彼女を守ってあげてほしいんだ』
……どうして彼がそんなことを口にしたのか、その真意はわからない。可能なら、その理由を聞いてみたいとも思っている。
だが今はそのことを考えるのはよそう。頭を悩ませたところで結論は出そうもない。
かわりに英二は、最近の経験についてののこに話すのである。
「そういえば、秋頃の話だけど、寝子島狼杯★闇格闘大会って、どれだけロンリーかで争うスゴイ大会に招待されて参加したよ」
「えー、論理ー? 難しい話は苦手だよ」
「違う違う、『孤独』ってこと」
「ああ、なるほど。Lonelyってことね」
「ヒトカラ常連のパワーで戦ったけど一回戦敗退したんだよね。次があったらもう少し善戦したいかな……」
簡単ながらその一部始終を聞くと、ののこはアハハと笑った。
「そりゃあねえ。だって英二くんって友達多いじゃん。バイトも充実してるし、それで『ロンリー』って言っても信じてもらえないよー」
「いや……そんなことは……」
あっけらかんと否定されると『でも寂しいんだ』なんて否定するのも変だとも思う。それはそうとして、英二は少し前、クリスマスの話題に切り替えた。
「去年のクリスマス・イブはバイト三昧だったけど、実はバイト終わってから一人で、少しだけ星ヶ丘を歩いてクリスマスの熱気みたいのを満喫したんだ。帰り際、照れくさいけど『メリークリスマス!』って告げたりして。これはこれで充実感あった気がするなぁ」
「またまたぁ。誰かと一緒だったんじゃあないのー?」
「別にこれ、闇格闘大会用のネタじゃないよ。本気で清々しくて良い気分になれるから……本当だよ」
なぜか背中に汗をかいてしまう英二である。ののこに『独りでした』と証明する義務はない……はずなのだが。
ののこはそのあたりにはこだわる気はないらしく、「私もイブを満喫したよー」と返した。
「ショップの手伝いを張り切ったんだ! 色んなお客さんがいて楽しかったなあ……まあはりきりすぎたせいか、終わってすぐバタンキューだったけど」
「え? バタンキューってことは、バイト後は特に何も……?」
「うん。まっすぐ帰った」
ののこの口調に、嘘があるようには思えない。なぜか英二はほっとする。
「こないだクリスマスだったかと思いきや、もうお正月も過ぎてバレンタインだよねー」
時の経つのは早いなあ、とののこは言う。
「強引矢のごとし、って言うの? あれ、コウインだっけ。コウインって銀行員?」
「『光』と『陰』で『光陰』だと思う」
「おー、それそれ! ところで明日は私もばーっとチョコ撒くから。友チョコ」
ここで英二は勇気を出して、それでも控えめに、さりげなく聞こえる風に意識しながら告げたのだった。
「バレンタインチョコってもらったことないんだよね。もしももらえたら大感激すると思う」
「もー! なに言ってんだか!」
ぽん、とグーを作ってののこは、英二の肩を押したのである。
「英二くんにもあげるに決まってるでしょ。そんなアピールしなくても大丈夫だって♪」
「あ、いやアピールというか……その……」
言えなかった。
今の英二には、まだ言えなかった。
野々さんからチョコをもらえるということに、僕は大感激すると思う――とまでは。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月17日
参加申し込みの期限
2016年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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