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ESCAPE †he NIGHTMARE
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降りた駅では、英二が想像していた協力者の男が、「この車を使え」と待っていた。
陽毬が「ニャリオカートと同じ要領だよね!」と皆を不安に陥れる一言を放ってハンドルを握る。助手席に泉と座るイリヤが指示する通りに、車はゴールとなるホテルを目指していた。
ロシアを訪れたことのない彼らも、テレビや雑誌に登場する有名な美術館や大聖堂が見えてくると、間もなくゴール出来るのだと実感が湧いてきた。イリヤが前に乗り出して十字路をさした。
「あそこで右に曲がった先の道に出たら、2ブロックでホテルだよ」
後部座席で安堵の息が同時に吐き出される。しかし泉が、彼らをがっかりさせる一言を放った。
「つか燃えてますけど」
遂にゴールの目と鼻の先まできたと言うのに、彼らを乗せた車はまたも急ブレーキを踏むことになってしまった。
「ホテルで火事は起こって無かった……ですわよね」念の為と紅緒が問う。
「Very funny.(笑えねーよ)」泉が舌打ちする。
この火事を起こしたのは、セルゲイの「歩き慣れたとしても遠くへは行けまい。旅籠があらば軒並み火を放て」と言う指示によるものだった。
丁度このホテルに火をつけたばかりだった将校と分隊の兵——、そしてセルゲイが、車から出て呆然としている逃亡者を見つけて動き出した。
「ほう。小僧の浅知恵で、鼠が炙り出されたようだな」
よくやった。と、将校は満足げにセルゲイの肩に手を置いた。一方で逃亡者側は、状況を飲み込めていない。
「なんですのあの子供は」
誰かの想像? と紅緒が皆の顔を見るが、皆も困惑を返す。
「他にも誰か暴走に巻き込まれているのかしら」
呟きながら考え込む紅緒の腕を、陽毬がぎゅっと握った。
「べ、紅緒ちゃんあれ……!!」
陽毬が震える指で示していたのは、直前までセルゲイだった筈の『巨大熊』だ。セルゲイがろっこんの能力で姿を変えたのだ。
「だからもうちょっと可愛いのがイイって言ったのにィ!」
武道が叫んだ途端、巨大熊セルゲイがこちらに向かって凄まじいスピードでかけてきた。
あまりの速さにどうにもならず——万事休す。
と思った時だった。ボカーンと派手で演出的な爆発音が上方から聞こえてきて、皆の視線が一斉にそちらを向く。セルゲイさえも動きを止めた。
赤い煙が風に飛んでいくと、そこには真紅の衣装を身にまとったヒーローが——見た目がどう見てもそうなのだから、誰もがヒーローだと飲み込んだ——立っていた。
ヒーロー亮は言った。
「は……恥ずかしい」
もじもじと膝をすり合わせている彼の姿を見上げて、逃亡者たちは顔を見合わせ相談タイムに入った。
「土アサの戦隊感あるよね。英二くん知ってる?」
陽毬は特撮好きの英二に振るが、英二も「あのコスチュームは覚えがないなぁ」と首を捻っている。
「それより彼が巻き込まれた人かどうかダヨ」
武道の言葉を聞いた紅緒は、亮をじっと見つめた。
「もしかしたら寝子高の1年生かもしれませんわ。あの顔、廊下で見かけたことが——」
——思い切り身バレした。亮は自分の社会的地位が今や風前の灯火であると知って、消えたくなってしまう。
「え、高校生……?」
桜が怪訝な顔をして、やはり亮を見つめている。亮はいよいよ耐え切れずに両手で顔を覆い隠したが、ナレーションはまたもマイペースに彼を追い詰めた。
『
さぁ、次に決め台詞だ
』
「あほか! この状況でそんな事言える訳ないだろ!」
ナレーションに食ってかかった途端、彼の全身に電流が走った。
「うばば、な、なんだこれ」表現ではなく、本当に、マジな電流だ。
『
説明しよう! このスーツを着用した者は、ヒーローっぽいセリフを言わないとならない。
ヒーローっぽく振舞えないと、もれなく電流が流れるのだ
』
「んな理不尽な!」
『
その時、新田亮の身体にまたも電流が——
』
無慈悲なナレーションに、亮は焦ってポーズをとった。ビシッと格好よく決めて、これなら満足だろうと引きつった顔でセリフを吐いた。
「善良な市、し民に仇名すならず者、せい、ぎのヒーローである私があ、相手だ」
「棒読みですわよー」
「がんばってー!」
「一緒に遅刻回避しよう!」
よりによって同窓生たちに応援されているが、亮は気のせいだと信じ——たい気分になり——ながら、ビシッとセルゲイ熊を指差した。
「こうなりゃ自棄だ! 闘ってやる!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月14日
参加申し込みの期限
2016年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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