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ESCAPE †he NIGHTMARE
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「また水!?」と一番前を走っていた桜が叫んだ。
水が彼らの進路を行き止まりにしている。中で金魚が泳いでいる光景はアクアリウムのように見えるが、アクリルの板がないのは決定的な違いだ。
陽毬は恐る恐る手を伸ばして突っ込んで、それが水であると確認し、この夢の主人の泉に問いかけた。
「なんで町中水浸しなの? 理由が分かればどうにかできたりしない?」
「俺自身分からないが多分欲求不ま」
「言わんで宜しい。それより敵が迫っていますわ。もう時間がない……!!」
背後に迫っている足音に皆顔を見合わせてアイディアを捻り出そうとしているが、気ばかり焦ってどうにもならない。
あと少しで捕まってしまう、というところだった。
「水なら任せろっ! トゥッ!」
ばっと風を切る布に皆が視界を奪われた直後。武道の上下は消え、海水パンツ一枚の姿に変わっていた。
「向かいの建物まで距離も短いし、ここは泳いで逃げるゾ!」
「ぎやあああああああああああ!!!」
トラウマを刺激された紅緒の声に、近づきつつあった兵士たちは耳を塞いで悶えている。それを好機と武道は早速水の中に真っ直ぐ突っ込んだ。
(水温が高い。ぬるま湯ってカンジで快適だな!)
仲間へ『カモン』とハンドサインを送りかけた瞬間だった。全身を締め付ける程の冷たさが、鋭い痛みとなってつま先から駆け上がってくる。
(ヒイッ!!)
慌てて水から出ようとした目の前を、『何か』が掠めた。
でかい、黒い、『何か』。
「会長さん逃げて逃げて!!」
「急いで!」
外から陽毬と桜に叫ばれて、武道は反射的に水から飛び出した。冷たさで動きが鈍くなっている彼の腕を英二が無理やり引っ張る。
と、ドオン!! と凄まじい音を立てて、二人にスレスレの場所に『大砲的な何か』が着弾した。
勢いよく首を回すと、背後の水の中にロシア式の大口径砲を備えた戦車が浮かんでいた。敵軍人たちすら怯んでいるあたり、あれを想像したのはこちらの仲間のうちの誰かだ。
「ななななナニアレ! ナニアレ!」
「……戦車が襲ってくるなんて聞いてないよ!」
激昂している桜は、実は不安定な水温も戦車も、自分の想像が作り出したものだということに気づいていない。
「なんとかしなきゃ!」眉間に人差し指をあて集中しようとする。
「水なんかなくなれ水なんかなくなれ水なんか——、やった消えた! 今よ皆、この隙にRun a Way!!」
間一髪で桜が走り出すと、向かいの建物の扉を英二が躊躇なく押し開ける。
そこはなんと駅舎になっていた。
「大陸横断鉄道! これならいけるんじゃないかな」
英二が後ろでに扉を閉めて数十秒の時間を稼ぎ、仲間たちはその間に列車にこっそり乗り込んだ。それから——。
食堂車両の唯一の客人となった彼らは、テーブルに並ぶロシア料理を微妙な表情で口に運んでいた。「活力を蓄えよう」と英二が提案するのでそうしているが、ここが夢と分かっていて食事をするのもシュールな気分だ。
「本格派っぽいよね。見たことない料理だらけ」陽毬がスープ皿の中を覗き込んでいる。
「たまにミルクホールのまかないでエリレナ先輩が作ってくれるのを思い出したんだ」
英二は黒パンをちぎりながら、都合よく溶けかけの棒アイスバニラ味をイリヤに与えている泉へ声をかけた。
「それは……、ロシア料理じゃないよね」
「ロシアつーとアイスクリーム有名」
「……そうなんだ。念の為、最寄駅の2つ手前駅で降車してゴールに向かう手筈なんだけど、ホテルに行けばいいんだよね?」
「セントピーターズバーグ(英:サンクトペテルブルク)には、ヘルシンキ(*フィンランドの首都)に行くついでにDadの気紛れで寄っただけだから、どんなところだったか覚えてない」
そこで英二が言葉を重ねようとすると、「ねーねー聞いてる泉?」とイリヤが割って入った。
「聞いてた。お前がディナーの時にしつこくして兄ちゃんたちを怒らせたって話しだろ」
「うん。それでね、今日は僕、お仕事なかったから遊んで欲しかったのに置いてかれちゃって、ごめんなさいしたくて、あそこでお兄ちゃんたちのこと待ってたんだ。
そしたらあなたが何度も行き来してたから——」
拙い日本語で懸命に話しているイリヤを一瞥して、紅緒は列車の音に邪魔されないように英二の耳元に唇を寄せた。
「あのド変た……彼にとって大事なのはロシアの風景より、ロシアで偶然出会った少年——イリヤの存在の方ですわね。
『イリヤと一緒に話しながら』何処かを通って『ホテルに辿り着く』。過程が合っていれば完遂なのでしょう」
「ひとまずなんとかなりそうかしら」
桜がようやく肩の力を抜いて、背もたれに体重を預けている。
「トロイアの軍勢もアキレウス一人の俊足に惨敗を喫する、濃霧にさす陽光の如き良案のお陰ですわ!」
「『列車なら早いから追っ手が沢山いても安心だね、困った場面を打破するグッドアイディア!』だって」
絶好調の紅緒の言葉を陽毬に翻訳して貰いながら、英二は頷いて考えを披露する。
「スパイアクション風味だから、逃亡活劇のイメージだよ。僕らが逃亡者グループでリーダー役、運転手役、助言役……あと実況リアクション役とか——」
こうして皆が笑顔で話す余裕も出てきた頃。
セルゲイは決闘には辛くも敗北したものの、その心意気を将校に気に入られて、敵側に与していた。将校が何者かを追跡していると知るや、彼は作戦が有利に運ぶように助言をしていく。
「逃げる者の姿が一定とは限らない」
セルゲイは風景を覆う水が消え失せたことに気づき始めていた。ある班の情報から向かった駅舎で、発車済みの列車の時刻表を睨みつけ、目標の行き先を分析する。
「だが鹿となろうが卯となろうが、彼らが、何れ狩られる者であることに変わりは無い」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月14日
参加申し込みの期限
2016年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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