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天使または悪魔が降ってきた!
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●ワンナイト・ヘルテイスト(?)・デート
「――ん?」
英語の問題集から視線を上げ、
八神 修
はベランダの方を見た。
誰かの気配がそこでしたのだ。
「やっほー」
ちょうど、その人物はベランダの窓を開けると、勝手知ったる我が家のように入ってくる。
「あおい……!?」
「こんにちは、修君。来ちゃった」
ウインクをするのは、
七夜 あおい
だった。
背中からは白い翼が生え、まるで天使のような姿をしている。
「来ちゃった……じゃないよ」
半ば呆然としながらも、修はツッコミをする余裕はあった。
「玄関から来てくれよ」
しかしツッコむ場所がずれてるあたり、かなり混乱しているようだった。
「えへへ……勉強の邪魔、しちゃった?」
「いや、いいよ。あおいの訪問なら大歓迎さ」
言って、修はあおいの背に生えた真っ白な翼を見る。
「きっと、本物のあおいじゃないんだろう。天使ってところかな?」
「それはナイショ」
人差し指を唇に当て、天使なあおいはクスリと微笑んだ。
「でも、修君がつきあってくれたら教えてあげてもいいかなー」
「……仕方ないな」
悪戯めいた誘いに、修はやれやれといった声音で――しかし、どこか嬉しそうに――机から立ち上がった。
「あおいの誘いじゃ断れないな。何所にいきたいんだ?」
「私の行きたいところ」
謎かけのように返し、あおいは窓を再び開けた。
「さ、行こ」
「……靴を取ってくるよ」
数分後。
天使に手を引かれた修は、ベランダから夜空へと舞った。
着いたのは、夜の遊園地だ。
「キラキラしてて楽しそうでしょ」
降り立ったあおいが駆け出し、続こうとした修があることに気づく。
誰もいない。人の気配がない。
「……今夜は貸し切りか」
「修くーん。こっちこっち!」
手を振るあおいに、修が足を早める。
「このアイスが食べたいなっ」
自販機の前にあおいがいた。
「飛んで来たら疲れちゃったし」
修は喜んでアイスを買う。
「俺は何にしようかな」
「あ、修君はこれ!」
続いて自分の選びかけた修に、あおいは待ったをかける。
差し出されたのは、チョコだった。
「じゃじゃーん。なんと、私が修君のために作った、特製チョコよ!」
「俺の、ために?」
「大判振る舞いだよ? ただし、味のハズレもあるから、そこは許してね」
笑うおあいだが、普段の彼女を考えれば、『ほぼハズレ。一部大ハズレ』となるだろう。
それに臆する修ではない。
「気にしないよ。あおいのプレゼントなら、喜んで」
手近な一つを選んで、笑顔とともに口に放り込む修。
次の瞬間、彼の口から炎がほとばしった。
「う……」
修は一瞬飛びかけた意識をかき集める。
「どうしたの?」
目の前にはあおいの心配そうな顔。
二人の間にはテーブル。
背景は、ぐるぐると回っていた。
コーヒーコースターだ。
「ああそうか」
確か、あの後遊具に乗ったんだっけ。
そしてあおいに早く回してと頼まれたのだった。
「スピード、落とそっか?」
「いいや、速いのは平気だよ」
と、修はテーブルを掴む。
「どれくらい回す?」
「じゃあ、思いっきり」
リクエストに応え、無茶苦茶早く回すことにした。
二人の悲鳴が、混乱した三半規管の中で乱反射する。
続いてやって来たのは、お化け屋敷だ。
「うわぁ……暗いよぉ」
「天使なのにお化けが怖いのか?」
「それとこれとは別物よ……きゃ!」
飛び出して来たゾンビに、あおいが修にしがみつく。
「!?」
「どうしたの?」
「なんでもない、大丈夫だ」
心臓が飛び出しそうな勢いで、修は真っ赤になったままよろよろとふらめく。
(そうだ、あおいのチョコ)
甘いもので心を落ち着けよう。
いつの間にかポケットにあったあおいのチョコの一つを食べる。
修の頭の中で、火山からマグマが吹き上がり、やがてそれは血の雨になって降り注いできた。
肌を跳ねるそれは、異常に冷たい。
「修君!」
「はっ!」
修の意識が覚醒した。
「アトラクション中に意識を失っちゃ危ないよ!」
そうだった。
あの後、二人でウォータースライダーに来たのだった。
どうもあおいのチョコは、意識がトリップする効果があるようだ。
いつの間にか、時間が過ぎてしまっている。
その間、あおいの言うことを何でも聞いている気がする……正常な状態でもそうするだろうが、危険すぎる味だった。
今は、船に乗った二人に、周りで弾けた水が降りそそぐ。
「きゃあ、高波が!」
「あおいは俺が守る!」
庇う修だったが、大量の水でバランスを崩し、逆にあおいの膝に倒れてしまう修だった。
「……もしかして、狙ってた?」
「そんなことはないさ」
ずぶぬれになったまま、あおいに膝枕されることになった修。言葉に反して、中々起き上がれない。
「風邪引いちゃうかもね」
同じくずぶぬれになってあおいが笑った。
「そのまま寝てていいよ。送ってあげる」
それはつまり、このアトラクションが終わればあおいはどこかへ行ってしまうということだ。
「楽しかったよ、とても」
「そう?」
「でも、なんで天使の恰好を?」
にこりと笑い、あおいは正体をあらわす。
翼は白から黒へ。雰囲気は妖艶に。
「じゃーん、実は小悪魔ちゃんでしたー……って、どこで分かったの?」
「飴の味でね」
何度か見たのは、地獄のような光景だった。
「あとは、足に巻きついてた尻尾に気づいたからかな」
「膝枕中に感触を確かめてたの? スケベよ」
そんな悪魔に、修は苦笑した。
眠くて狭まっていく視界が完全に閉じる前に、言った。
「またいつでも遊びに来てくれ」
ただし、玄関からね。
愛しき悪魔に、そう一言添えて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月26日
参加申し込みの期限
2016年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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