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天使または悪魔が降ってきた!
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●陽光と共に
窓をコンコン、と叩く音が聞こえたのは、昼頃のことだった。
「え」
恵御納 夏朝
がカーテンの隙間から伺うと、そこにいたのは、夢で見たのと同じ、自分とそっくりの天使だった。
夢……じゃなかった!?
「夏朝ちゃん、あそぼ! 入れて!」
背中から真っ白な翼を生やした少女が、無邪気な笑顔でそんな要求をしてくる。
「あ……うん」
とりあえず承諾し、天使の自分を中に入れる。
「わーい!」
嬉しそうに抱きついてくる天使になだめながら、夏朝はどこで遊ぼうかと考えた。
「どこで遊ぶ?」
「どこでもいいよ!」
「じゃあ……」
(せっかくだし、遊ぶなら寮外の方がいいよね)
「外へ行こう!」
「……ふぅ」
寮外に出た夏朝は、しばらく歩いて息をついた。
「何とか人目につかないですんだ」
「お外、おっそと~♪」
隣では、天使がのんきにはしゃいでいて、改めて夏朝は彼女の姿をよく見る。
白を基調とした、ドレスのような服。胸元では黒いリボンに飾られた金のブローチが、陽光に輝いていた。
しかしなんといっても、一番目立つのは背中にある白い翼だ。
(……あ。翼、隠しそびれた)
「あ、猫さんみーっけ」
塀の上を歩く猫を見て、天使はどんどん走っていく。
「にゃんこー!」
「待って、それじゃ驚いちゃうよ!」
道の先からは自転車に乗ったおばさんが来るのが見えて、夏朝はさらに慌てた。
「こんにちは!」
「はい、こんにちは」
走りながら元気よく挨拶する天使に、おばさんがにこやかに返事をする。純白の翼に気にした様子もない。
……もしかして、他の人には翼は見えていないのだろいうか?
はらはらと見守っていた夏朝のところまでおばさんは来て、むしろそこで驚いたように夏朝の顔を見てくる。
「あら!……姉妹?」
「双子の妹……です!」
とっさに思いついた嘘を言う。
「そうなの、ホントよく似てるのねぇ」
「……よかった」
遠ざかるおばさんの後ろ姿に、夏朝は胸をなでおろした。
(でも、知り合いに会ったらどうしよう……)
仲の良い友人に出会ったら、今のようにはいかないだろう。
夏朝はごまかす手段を考える。
(『別の学校に通ってて、今日久々に会えたから』……にしよう。うぅ、ごめんよ夏夜ちゃん……!)
皆に『双子』だと言いたい、自分の中の『夏夜』に悪い気がして、夏朝はうなだれる。
「夏朝ちゃん逃げられたー」
そんな彼女の懊悩を知ってか知らずか、天使が戻ってくる。
ぐー。
「うーん?」
楽しそうにモフリングをしていた天使が、自身のお腹を不思議そうに見つめる。
「そういえば、もうお昼だったね」
天使の訪問に驚いて、すっかり忘れてしまっていた。
「先に、何か食べる?」
「うんー!」
元気よく返事する天使を、夏朝はキャットロードにある店に天使を連れて行った。店に入ってメニューを開く。
(ダイエット中だし、少し控えめにしよう)
「ご注文は決まりましたでしょうか?」
「僕はこれを。君はなに……」
「これとこれ、あとこれとこれも! デザートはねー……」
「って、結構選んでるー!?」
どうやら、出費は悲しい結果になりそうだった。
食事を終え、夏朝は天使を目的の場所へと連れてきた。
「わぁ、猫さんがたくさんー!」
「君も好きみたいだったから」
猫が多そうな公園をチョイスした夏朝。
ちょうど日向ぼっこをしている猫がたくさんいて、二人はベンチへと向かう。
「にゃんこー……」
「だめだよ。大声を出して迫ったら、さっきみたいにびっくりして逃げちゃうから」
うずうずする天使に待ったをかけ、夏朝はじゃらし方を教えつつベンチに座る。
「そういえば、君……名前、なんていうの?」
教えたかいあって、二人で和やかに猫たちを撫でたりじゃらしながら、夏朝は聞いた。
「ないよー」
「ないの!?――じゃあ」
せっかく出会えたのに、相手の名前を呼べないなんて淋しい。夏朝は彼女の名前を考えてあげることにした。
「『夏陽(なつひ)ちゃん』って呼んでもいい?」
「ホント!? 嬉しい!」
夏陽、夏陽と呼ばれた名前を何度も繰り返し、天使が笑う。
「じゃあ夏陽ちゃん、遊ぼうか」
夏朝が夏陽の手を取って走り出した。
ややして、それは駆けっこになる。
負けた方が今度は鬼になってかくれんぼが始まり、鬼ごっこのようにかわりばんこに隠れては探し、見つけては箸って隠れていく。
走り疲れたら、今度はブランコや遊具で遊びながら、スマホで写真を撮ったりした。
いつしか二人の影は長くなっていた。
公園から暮れていく空を、二人は見つめる。
二人とも息が切れているが、心地よい疲れだった。
「夏陽のほうが、夏朝ちゃんより足が速いね」
「夏陽ちゃんは隠れるのが苦手だね」
「……」
「……」
「あはは」
「ふふ」
「綺麗だねー」
「うん」
二人で、同じものを見ている。
いつもとは違う、不思議な感覚に、夏朝も夕陽を見たままうなずいた。
「ありがとう。夏朝ちゃん、夏夜ちゃん。今日は凄く楽しかった!」
反射的に夏朝は振り返った。
「帰る宛はあるの? 僕の部屋に泊まっても――」
だが、すでにそこには彼女の姿はなかった。
「……そうか、もう時間だったんだね」
笑顔がしぼんで、しかし夏朝の顔には笑みが再び咲く。
「別れは悲しいけど……君と一緒に過ごした事、忘れないよ」
またね、夏陽ちゃん――。
また会いたい気持ちを込めて、夏朝は夕焼けに言葉を投げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月26日
参加申し込みの期限
2016年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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