シナリオ「天使または悪魔が降ってきた！」

天使または悪魔が降ってきた！

イラスト：にむ

「……ん」
　その夜、恵御納夏朝はふとしたことで目が覚めてしまった。
　寝苦しいわけではなかったが、不思議なくらいに目が冴えてしまっている。
「何時？」
　時計を見ると、まだ夜明けまで時間がある。
　かといって、このまますぐには寝付けそうにもない。
　どうしようか。
　そんなとき、窓をコンコン、と叩く音が聞こえた。
　……誰？
　風の音や、空耳ではなかった。再びノックがガラスを揺らす。誰かの息遣いが聞こえた。
　不審者だろうか。
　嫌な予感に身の危険を感じる。それでも窓に近づき、夏朝がそっとカーテンの隙間からうかがうと……、
「え」

　自分とそっくりの天使が、そこにいた。目が合う。
「あっ、夏朝ちゃん！」
　思考が止まった夏朝に、背中から真っ白な翼を生やした、夏朝と瓜二つの少女は嬉しそうに微笑んだ。
「夏朝ちゃん、あそぼ！　入れて！」
　飛んだまま、楽しそうにそんな要求をしてくる天使な自分。
「あ……うん」
　なんとなく、断ったら悪い気がして、夏朝はうなずいてしまった。
　夢なのかな。
　自分の顔をした、飛んでる存在にそんなことを思いながら、窓を開ける。
　冷たい外気が部屋に入り込んできた。

「……？」
　夏朝は目が覚めてしまった。寮の自室だ。掛けていた寝具がずれてしまっていて、上半身が寒い。
「今の、夢だったの？」
　妙にリアルな夢だった。完全に目が冴えてしまっている。時計を見ると、まだ夜明けまで時間があった。かといって、このまますぐに寝付けそうにもない。

　そんなとき、窓をコンコン、と叩く音が聞こえた。
　そこにいたのは――

運営部より

【追記】9月27日
※マスターコメントに赤字で追記がありますので、ご確認ください。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

叶エイジャ

マスターコメント

こんにちは。
叶エイジャと申します。
恵御納夏朝さん、ガイドへの登場ありがとうございました。
（窓の外にいるのは猫かもしれませんし、それ以外のナニカかもしれません）

●あなたの元に、天使（または悪魔）が訪問してきました！

今回は、天使or悪魔と遭遇する話となります。
出会うタイミングはガイド文のように夜でも、または日中でも構いません。
天使、あるいは悪魔のどちらかとしか会えません。

天使・悪魔はみなさん自身、あるいは友人知人のだれか（キャラ登録されてるＮＰＣも可）の姿を取って現れます。

【追記】
シナリオに参加して、自分の姿をした天使（または悪魔）として、別の参加者を訪問する行動も可能です。
その場合は、ＧＡを組んでアクションを投稿してください。

●特別ルール

シナリオに参加しない場合でも、天使や悪魔として登場することができます。
シナリオに不参加で、天使・悪魔として自分のそっくりさんを登場させていいよという方（以下Ａさん）は、
次のようにコメントページにタグを書き込んでください。

【○○さん（Ｂ）の天使として登場可】または【○○さん（Ｃ）の悪魔として登場可】

書き込みをしたＡさんに限り、
参加者Ｂさんはアクションの中でＡさんを天使として指定ＯＫ、
参加者Ｃさんはアクションの中でＡさんを悪魔として指定ＯＫ、ということになります。

かわりに、Ａさんをどう描写するかはマスターの一存とします。
コメントでは、どんな天使／悪魔かの説明やイラストページのＵＲＬがあれば、参考にするかもしれません
（その通りに描写するとは限りません）。

【追記】
コメントページに書き込んで天使や悪魔として登場する場合、プレイヤー単位での制約などはありません。
複数のＰＣで書き込んだり、１人のＰＣが複数のシナリオ参加者の天使や悪魔として登場することもできます。

●天使・悪魔について

本人とは性別が違っている場合もあります。

例えば、男性キャラのところに本人天使（女性バージョン）が来たり、男友達の悪魔（女性バージョン）が訪問してくるといった現象が起きます。

天使は、純粋無垢で汚れを知らない性格です。あなたと遊びたくて、どこからか降臨したようです。時々ひどく頑固な一面も。
あるいは、あなたを「メッ」と叱りにやってきたかもしれません。

悪魔は、なんか色々知ってます……。あなたを誘惑・堕落させようとしにきたのかもしれませんし、気が合う仲間と思ってやってきたのかもしれません。意外と優しい一面があるかも？

キャラ登録されてるＮＰＣの場合は、性格や容姿などは参加された方が決めてください。

●天使や悪魔とできること

自分、あるいは誰かに似た彼らと会っている間は、以下の不思議な現象が起きています。

・夜の場合、時間が止まるが、島の施設などは必要に応じて稼働するようになる。
・昼の場合、他の住人は天使や悪魔の存在に気付かない（あるいは人に見える）。

シチュエーション次第では夜の街で一緒に遊ぶこともできますし、
昼間は他人に対して双子のフリをすることも、恋人のフリをすることもできます（後者は悪魔がやってくるかもしれませんね）。

望めばバトルもできるでしょう。その場合は悪魔や天使は不思議な力で武器を取り出したり、攻撃してくるでしょう。

友人の場合は、本人ではありませんので、いつもと性格が違ったり、行動が意図的だとか大胆だったりするかも。

ある程度時間が過ぎると、彼らはいなくなってしまいます。
そのときの記憶が残っているのか、それとも覚えているのかは、お任せします。

以上です。
それでは、皆様の参加とアクション、お待ちしております。

サンプルアクション（1）

サンプルアクション（2）