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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●星ヶ丘エリア・反撃(3)●
【ホテル15F:廊下】
「誰か……ここから出して……」
もう何度目だろうか、
青山 絢
は弱々しくシャッターを叩いた。気絶している
新田 亮
と
クロセル・ラインツァート
を含めた3人で、この防火シャッターの内側に閉じ込められてから、もう随分時間が経っている。けれど2人は未だ目覚めず、助けを求める絢の声に、返事をしてくれる人もいない。
げほっげほっ。また煙を吸い込みそうになり、絢はハンカチで口許と鼻を抑える。
今最悪なのは、煙だった。爆発で飛び火した炎で廊下のカーペットがあちこち燃え、その煙が密閉されたこの廊下内に充満し始めているのだ。空いている部屋に避難できればいいのだが、この廊下に面した客室は、全て鍵が掛かっていた。
そして、ここに来るまでホテル内をさんざん逃げ回ってきた絢には、もはや動ける体力もほとんど残っていない。明らかに命の危険が間近に迫っている状態だが、けれどもここまで追い込まれると逆に気持ちの上では、冷めたような、あきらめのような、開き直りのような感情が沸き上がってきて。
それに、ここで自分が諦めたら、気絶しているあの2人はどうなると言うのか?
「……冗談じゃない。こんなところで死ねるわけないでしょ!」
再び気力を振り絞って目の前のシャッターを叩き、精一杯の大声を出す絢──そしてその数分後、音を立てて外側からシャッターが開いたのだった。
「大丈夫か! 助けに来たぞ」
そう言いながら外から飛び込んできたのは
優木 遥斗
、それに
獅子目 悠月
、
恵御納 夏朝
、
上下 左右
の4人だった。そう、優木が12階の階段で聞いた声とは、助けを求めるこの絢の声だったのだ。閉鎖されていた防火シャッターを開けたのは、もちろん左右のろっこんである。
ハンカチで口許を押さえて、ステッキ片手に煙の充満する廊下を通り抜けていったその左右が、向こうから叫んで寄越す。
「反対側のシャッターも開けましたわ、先輩!」
その合図で優木が、背の竹刀袋から愛用の竹刀を抜き、即座に下に振り下ろした。
ぶわっ。一瞬強い風が起こり、たちまち廊下の向こう側まで吹き飛んでいく煙。優木がそのろっこん【風の籠手】で、この空間に充満していた煙を追い払ったのだ。
その間に、すでに獅子目と夏朝が、新田やクロセルの無事を確かめている。夏朝は、呆然と座り込んでいる絢にももちろん声を掛け、
「よかった、僕らが来るのが間に合って」
「私達、助かった、の……?」
そう、助かったのだ。まだこの燃えるホテルから脱出できた訳ではないけど、ともかく当面の危機は脱した。まだ実感がなくぼんやりしているその絢から、ここでヒルズと遭遇したことを聞かされた面々は、やはり……と顔を見合わせる。優木は、少し疲労の色が見え始めた獅子目に声を掛け、
「万一に備えて、ろっこんの障壁はしばらく温存しておかないか」
とその身体を気遣った。
「獅子目もずっと歌い続けでは疲労が進むだろうし、
この場には気を失っている者も含めて、7人いる。
どのみち、全員を障壁内に入れるのは無理だろう」
「ああ、そうだな……だが、この先はどう進む?」
優木はすぐに、廊下に面した客室を指差し、濡らしたタオルやシーツ類を被って、火から身を守ることを提案した。
「確かに、濡らした布があれば火の粉から身を守る盾になるな」と頷く獅子目。
もちろんヒルズに発火させられたりしないように、化粧水や洗剤などの不純物を混ぜた水溶液で濡らすのだ。優木の案に獅子目も協力を申し出て、
「洗剤などの界面活性剤入りの物はそれ自体が
消火に使えると本で読んだことがあるし、
水溶液なら発火しないのであれば好都合」
こうして優木と獅子目は、他のメンバーの手も借り、濡れタオルやシーツを人数分作った。客室の鍵はやはり左右がろっこんで開けてくれ、リネン類は夏朝や絢に集めてもらう。
作業はバスルームで行った。あらかじめバスタブの底に化粧水や洗剤などを撒いておき、そこにシャワーヘッドを押し付け、出てきた水がすぐに水溶液に浸かるようにする。これなら、万一近くでヒルズに能力を使われても、発火の心配は無い。多目に作っておけば消火にも利用できそうだ。
こうして再出発の準備を整えた一行は、合流した絢を含めて、再び上の階への移動を開始した。気絶中の新田とクロセルは夏朝がシールで軽くし、男手の獅子目と優木が背負う。獅子目は軽く絞った濡れタオルを、マスク代わりにして喉を守りつつ、同行の皆を力づける。
「まずは20階にいる、黒依たちとの合流を目指そう。
すでに火事を消し止める方法を、何か思い付いているかも知れないしな」
【ホテル20F:貯水タンク】
さてスプリンクラーの機能を復活させるべく、その供給元と思われる貯水タンクに向かった
黒依 アリーセ
と
李 小麗
たちだったが、
「ぬー、丈夫な扉なのだ!」
バックヤードに向かう通路の前で、2人は立ち往生していた。扉に鍵が掛かっていて開かないのだ。普段なら保守管理のスタッフしか用のない場所である。小麗は厨房から持ってきたフライパンや栓抜きで、何とか鍵を破壊しようと頑張ったのだけど、それでも開けられない。
「困ったわね……あら、御巫さんは?」
アリーセは首を傾げて、ふと周囲を見回した。そういえば、同行していた
御巫 時子
の姿が見えない。つい先ほどまでは後ろにいた筈なのに、いったいどこに行ってしまったのだろう?
「上の階にも火が回り始めましたね。こんなに煙が……」
その時子は今、ホテルの外を飛んでいた。ろっこんでホシガラスの姿に変身して、廊下の窓から抜け出したのだ。下からの煙がひどくて、星空を思わせるその素敵な斑点模様も、たちまち汚れてしまったけれど、今は気にしてる場合じゃない。
空から見えるホテルは、すでにビルの2/3、階数で言えば15階付近まで炎が回り、割れた窓から煙が噴き出していた。ちょうどこの頃、絢や獅子目たちがこの15階のフロアにいたのだけれど、時子はそこまでは知らない。ただ、事態が切迫していることだけは否応なく分かった。
「急ぎましょう。早くスプリンクラーを消火に役立てないと……!」
時子が鳥に姿を変えていったん外に出たのは、施錠されたバックヤードに侵入するためだ。煙を避けながらぐるりと外を探しても、窓は見当たらなかったけど、幸い通気口が見付かった。そこから身体を押し込んでバックヤードに入り、ホシガラスの変身を解除する。
「身体が汚れてしまいました。お風呂に入りたいですね……」
せっかくの高級ホテルなのに、残念ながら今はそれも叶わない。煤けた衣服をはたきながら急ぎ走って、時子は先ほどの扉を内側から開けた。
「えっ? 御巫さん? いつの間に中に……」
いきなり開いた扉の向こうで、アリーセと小麗が目を丸くして驚いていたけど、詳しい説明をしている暇はない。ともかく、これで3人とも無事バックヤードに入ることができ、目的の貯水タンクの周りに時子たちは集まった。
「これが貯水タンクなのか? 結構大きいのだ!」
貯水槽はステンレス製で、円筒形の大きなタンクがそれぞれ2基あった。外側にハシゴが付いており、さっそく身軽によじ登った小麗が、そのテッペンに開閉できるハッチを見付ける。
「ここが開けられそうなのだ!」
下の2人にそう教える小麗。ハッチは人が出入りできる、マンホールぐらいの大きさだった。きっと定期的に中に入って、内部の清掃を行っているのだろう。
「こちらには、制御盤がありますね……」
時子の方は、下で液晶の操作パネルを見つけた。操作知識は無いので、分かる表示だけ見る。メーターのような円グラフと、その横に%を示す表示。すでに50%を割っていた。
「中に残っている水の量でしょうか? 2基とも減り続けていますね……」
ただ、この貯水タンクが、本当にスプリンクラーの水の供給元なのかどうかが、分からない。給水ルートを示すような表示も、見当たらなかった。確信が持てないでいる時子と小麗に、けれどもアリーセがこう話す。
「2人とも、思い出して? このホテルは今、無人。私達以外の人はいないわ。
それなのに、タンクの水は減り続けているのよね?
使う人が誰もいないのに、水がどこかに供給されているということは……」
小麗が目をまん丸に見開く。
「人がいなくても自動で働く消火設備……
きっとスプリンクラーが、ここの水を使ってるのだ!」
これで間違いないだろう。供給源であるこのタンクの水をこれから変質させ、ヒルズの能力によるこれ以上の延焼を防ぐ。同時に鎮火という、スプリンクラー本来の機能を取り戻させる。
その目的のため、さっそく手分けして貯水タンクに混ぜ物を入れ始める3人。開閉ハッチは女の子には少し硬かったけど、時子が持参した食用油を塗るとスムーズに開いた。その穴からジュースやお茶や食器用洗剤、液体石けんなど、持ってきた物をありったけドバドバ注ぐ。
また、時子と小麗の2人は、浄化設備の存在も心配していたけど、幸いここの貯水タンクは、雨水を濾過して不純物を取り除く何層かのフィルターが付いているのみで、2人が手に負えないような複雑な浄化設備は無かった。
これなら、いま時子たちが混ぜ物をした水も、ほぼ変わらない成分のまま、末端のスプリンクラーまで届くだろう。これで3人の仕事は、ひとまず済んだ。
「後は結果を待つだけね……」
アリーセがほっとひと息ついた時、携帯の着信音が鳴った。さっそく獅子目たちからの連絡かと思ったけど、違った。鳴っているのは小麗の携帯で、そのメールを開いた彼女が、きょとんと不思議そうな顔をする。
「小麗さん、誰から?」
「陽太からの写メなのだ」
九夜山にいる、
呉井 陽太
からのメールだった。
画像は2枚あり、1枚は
十文字 若菜
とクローネのツーショット。若菜はヘンなチョコレートを片手に、作り笑い?をしている。もう1枚はそのチョコを食べている
八十八旗 信彦
のドヤ顔で、こちらは正真正銘の満面の笑みだった。
「むむ? なんなのだ、コレ?」
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2016年10月01日
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2016年10月08日 11時00分
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2016年10月08日 11時00分
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