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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●星ヶ丘エリア・反撃(2)●
【ホテル20F:ビストロ・シャ・レーヌ】
さて一方、20階にある展望レストランの方では。救援に向かったサキリや新江たちを見送った後、残りのメンバーもすぐに次の行動を起こしていた。今、このレストランの中にいるのは、食事中だった
黒依 アリーセ
と
李 小麗
、そして
御巫 時子
の3人だ。
その時子は、ヒルズがクローネからのチョコ欲しさに、こんな悪事を働いていると聞いて、
「それにしても、クローネさんはモテますね……(しみじみ)」
などと天然な感想を呟いてるけど、もちろん事態の深刻さは分かってる。デザートを断腸の思いで(?)諦めたアリーセや小麗たちと目的は同じと知って、行動を共にすることにした。
3人の大目的は、このホテルの火災の鎮火だ。
すでにビルの半ば、地上10階まで炎が達しており、火事はなお上の階へと進行中。アリーセがさっき厨房で消火器を見付けていたけど、勿論これ1本でビル全体の火災が消せる訳もない。消防車などの外部の救援も望めない状況で、何か根本的な消火手段を考えなければならなかった。
「こういうホテルなら本来は、火災を感知して
初期消火の設備が働くものだけど……」
とアリーセは小麗や時子に向かって、自分の考えを話す。
「でもヒルズは今回、そのスプリンクラーの水を火に変えて、
逆に延焼を進めてるみたいね。
だとすれば、水を使った消火設備はかえって危険」
「アリーセ! でもヒルズがろっこんで火に変えられるのは、真水だけなのだ」
そこで小麗が元気よく手を挙げる。
「しゃおりーが以前、洗剤を混ぜ混ぜした水は、もう燃えなかったのだ!」
そう、不純物を混ぜて別の液体に変えてしまえば、その水はもうヒルズの能力の効果対象外となってしまう。前回の事件で、最初にそれを実践したのが、この小麗だった。
「と、いうことは……?」
3人が顔を見合わせる。どうやら3人とも、同じ結論に達したみたいだ。
「スプリンクラーが使用している水に、何か混ぜ物をしてやれば。
これ以上の延焼も起こらず、逆にスプリンクラーの機能が復活して、各階の火も消せる」
アリーセのまとめに、小麗も時子も大きくウンと頷いた。
「となればまず、スプリンクラーの水の供給元を探す必要があるわね」
「さっき、この階の案内表示を見ましたが、どうやら
このフロアの奥に、貯水タンクがあるみたいですね……」
すぐに時子が、そう返事をした。表示によれば、雨水を溜めておく貯水槽のようだったけど、再処理した雨水を、例えばトイレの排水などに利用しているビルもあると聞く。
「もしかしたらその貯水タンクが、スプリンクラーの供給元かも……?」
可能性は高そうだ。3人はすぐにそこに行くことに決め、混ぜ物にできそうな液体を、片っ端から各々のバッグに詰め込む。店内から調達したのは、ジュースやお茶や食器用洗剤、それにフライパンや栓抜きや食用油などなど。
「消火器……、これも重いけど持っていった方が良いわよね」
その消火器に加えてアリーセはもう1つ、ヒルズ対策用に水のペットボトルもトートバッグに入れ、こうして準備が整った3人は、レストランから急ぎフロアの奥へと向かった。
【ホテル12F:廊下】
同ホテル12階。ガス爆発に打ち上げられたエレベーターから、奇跡の生還を果たした4名は、まさにそのスプリンクラーのジレンマに直面しているところだった。
獅子目 悠月
、
優木 遥斗
、
恵御納 夏朝
、
上下 左右
の4人は今、エレベーターの乗降口から出て、すぐの廊下にいる。左右が爆発の圧力をこの階にも逃がしたため、駆け抜けた爆風で廊下はズタボロ、飛び火した炎であちこちのカーペットが焼けて燃え始めている、という状態だった。
「良かった、でもスプリンクラーから水が出ていますわ!」
天井のセンサーが火事を感知し、すでに初期鎮火を始めているスプリンクラーのシャワーを指差して、左右が「これで火事もすぐに消えますわ」と喜ぶ。けれどもその隣りで獅子目が、
「いや……まずいぞ、これは」
と眉根を寄せて、皆にも自分の携帯を見せた。さっき着信した
黒依 アリーセ
の返信メールに、ヒルズの能力についての説明も書かれていたのだ。情報共有した優木も、途端に険しい表情になる。
「火災の原因と思われるその孔雀のろっこんは、水を火に変える能力……
もし今、そのヒルズとやらが現れて、
あのスプリンクラーの水を全部火事にしてしまったら」
獅子目もその優木の言葉に頷いて、さらに続ける。
「もっと最悪なのは、あのシャワーの下を通って、
俺達の衣服がずぶ濡れになっている状態だ。
そんな状況で敵にろっこんを使われたら、1発で火ダルマだな」
彼らは知らないが実際、15階でクロセルが危うくその通りになる所だった。獅子目の心配は正しい。
「どうしよう……消火を助けてくれるはずのスプリンクラーが、
僕らの進む邪魔をするなんて」
踏み出せない廊下の前で、夏朝が呆然と立ちすくむ。まさに、普通ではありえないジレンマだ。
この状況で決断したのは、左右と獅子目の2人だった。
「そういうことでしたら、私が【Open to close】を使って、
あのスプリンクラーのシャワーを止めますわ」
左右のこの提案に、「えっ、出来るのかそんなことが?」と優木が驚いたが、
「スプリンクラーヘッドに開閉弁があれば、私のろっこんも効くはずですわ」
と最寄りの1つで左右が試すと、実際放水が止まった。つくづく便利な能力だ。
「これで、近いスプリンクラーから順番にシャワーを止めて、
皆さんが濡れずに下を通過できるようにしますわ」
「分かった。ならば、水の対処は上下に頼む。
火の方は、この俺に任せろ」
今度はそう言って獅子目が、メンバーを自分の周囲に手招きして集めた。
「出来るだけ俺の近くへ寄れ。半径1メートル以内にいれば守ってやる」
全員が能力の範囲内に入ったのを確認した後、獅子目は口に当てたハンカチ越しに、大きく息を吸う。イメージするのは鉄壁の防御を誇る騎士、その喉から溢れ出すのは豊かな響きの聖歌。
ろっこん【Holly Knight】、発動──4人の周囲に出現する、ドーム状の防御障壁。その半透明の壁に当たってパッと舞い散る火の粉に、夏朝が目を瞠る。
「わぁ……」
獅子目の歌が続く限り、この騎士の守りは途切れない。そしてこの障壁は炎のみならず、熱や煙の侵入も防ぐことが出来た。障壁展開中は話せない獅子目に代わって、夏朝が皆の方を振り返る。
「上下さんがスプリンクラーを止め、
獅子目君が火事から僕らを護ってくれる。
頼もしいな……うん、進もう、皆!」
こうして彼らは獅子目を中心に一団となって固まりながら、燃える廊下の上を進み始めた。爆風で壊れた壁や天井の瓦礫が散乱する床を、転ばないように声を掛け合いながら、慎重に進む。左右のスプリンクラーの閉鎖対応も的確で、4人が水に濡れるようなことも全くなかった。
ただ、爆発の余波の被害は思いの外ひどく、途中で1カ所、床が抜けて崩落しそうな場所があった。迂回しようにも床のヒビ割れは壁際まで達しており、人間1人の体重が乗っただけで、たちまち崩れて落ちてしまいそうだ。けれどもその難所を見て、今度は夏朝が前に進み出る。
「次は僕の番かな……ここは任せて!」
夏朝が取り出したのは、まだまだ枚数のあるねこシール。このシールを自身に貼って、自分の体重を目一杯軽くし、ヒビ割れの上に乗る。うん、大丈夫。なるべく丈夫そうな場所を足先で探りながら、その次の1歩を踏み出す。今度もセーフ。
そうやって自分が先遣隊となって、安全なルートを開拓すると、渡り終えた向こう側から、進化能力でシールを射出し、残りのメンバーの体重も軽くする。
「さっ、今僕が歩いたルートを渡って! 1人ずつなら、大丈夫」
夏朝の献身的な働きで、こうして崩落箇所も全員が突破。1人も欠けることなく、無事に階段まで辿り着くことができた。ここまで彼らを襲ったトラブルの数々を思えば、奇跡のようだ。
後はこの階段を登って、目指す最上階まで行けばいい。歌声を止めて一旦障壁を解除した獅子目が、ほっとひと息ついた顔で言う。
「そこからの脱出ルートはまだ不明だが、上には黒依たちもいる。
協力し合えれば、きっと何とかなるだろう」
火事の元凶のヒルズが、まだどこにいるかは分からないので、周囲の警戒だけは引き続き怠りなく。4人が階段を登り始めた、その時だった。優木が怪訝そうな表情で上を見上げて言う。
「おい、上階の方から何か……人の声が聞こえないか?」
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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