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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●シーサイドタウンエリア・決着(2)●
【イルカの屋外プール:観覧席】
(僕が、この力に気づいたのは少し前)
日暮 朝人
の目の前のベンチには今、意識を失った吉田チカが横たわっている。まだ小学校にも上がっていない、小さな子どもの胸に手を当てながら、朝人は思い出す。自分が初めて、この能力を使った日のことを。
きっかけは些細なもので、眠っている兄の顔に付いていた、小さなキズだった。
ちょっと気になり触ってみると、その傷がたちまち塞がっていく。
とても気味が悪かった。自分は他の人と違うんじゃないか、そんな気すらして悩んだ。
ある日、思い切ってその兄に相談してみた。
(その時、初めて知ったんだ。
あの日僕が、ろっこんという個性で傷を治したという事を──)
「……? おにいさん、だあれ……?」
その声にはっと気が付くと、大きな瞳をぱっちり開けたチカが、不思議そうに朝人を見上げていた。意識が戻ったのだ。よかった……と、ほっと脱力しそうになるのをこらえて、身体にどこも異常がないのを確かめる。どうやら大丈夫みたい。チカは周囲の観覧席を見回して、
「あれぇ、チカどうしたんだろ……おとうさんは?」
「心配しないで、いま連れてくるからね」
この子のお父さんの所在を、確か知ってる人がいたはず……そう思って後ろを振り向いた朝人は、しかし「えっ?」と口を開けたまま、その場に棒立ちになった。プールサイドに、見たこともない物が建っていたからだ。
水の塔。
100メートルを超える高さの水がブロック状に積み上がり、プールサイドの地面から空まで、まっすぐに直立しているのだ。
「な、なに? あれは……」
マグロに食べられたチカ、朝人のろっこん治療により蘇生&完治。
【イルカの屋外プール:プールサイド】
三羽烏のニヒル、もれいび達を強襲──ヒラキマグロのお腹からよっこらせと出てきたでぶペンギンが、ドヤ顔で
龍目 豪
と
志波 武道
、
日暮 ねむる
と
春山 小枝
の4人に言う。
『フッフッフッ……まさか秘かにマグロの中に隠れているとは、
誰も思わなかっただろう。驚いたかッ!』
対峙していた龍目と武道の2人が、呆れて言い返す。
「いやそれ、驚かせる以外の、何の効果が……?」
「隠れてたって言うか……モシカシテ食われてた?」
『そうそう、もれいび狩りの最中に、自分がマグロに狩られてたとか……あるかアッ!』
図星みたい。滝のような脂汗を流して視線を逸らすニヒルを、しらっとした目で見つめるその場の全員。何なんだこのペンギン。
『フッ……所詮俺は1匹狼……世間からは理解されない孤高の男だぜ』
「って、そんな場合じゃなかった! 桜ちゃんが溺れちゃうー!」
まだ
水上 桜
が、ニヒルの作った水の牢獄に囚われたままだった。一番近くにいた龍目が、
「俺に任せろ、ブドー!」
そう言うなり即座に、その水の立方体の中に跳び込む。けれども、残る武道の方は見てしまった。でぶペンギンが不格好にくるりと1回転して、パパンとその手を2度打ち鳴らすのを。
『「ペンギンタワー」』
次の瞬間、ドコドコドコドコッ! 同じブロック状に置換された水が、2人のいる立方体の上に次々と積み上がり、100メートルにも達する高層のタワーを成した。朝人が観覧席から目撃した、水の塔とはこれだった。ニヒルが垂直方向に能力を用いて、直上の空気を全て水に変えたのだ。
「がはッ!?」
その塔生成とほぼ同時に、龍目が桜を抱えて反対側のプールサイドに転がり出ている。
「な……何だ、今のは?」
水中から脱出する寸前、全身に強い圧力を感じた。水圧だ。100メートルの高さまで積み重なった水の底にいるのは、つまり深度100メートルの海底にいるのと同じこと。脱出するのがもう少し遅かったら、水圧で呼吸器を潰されている所だった。龍目はゾッとする。
「おい、大丈夫か?」
「う、うん」
幸い、ギリで救出した桜の方も、溺れておらず無事だった。ただ、いきなりニヒルの奇襲を受けたショックが大きいようだ。水の塔を見てこちらに走ってきた朝人と、治りたてで動くのがまだ辛そうな
飛吹 勘助
に、桜と一緒に隠れているように言う。
「わかりました、龍目お兄さん。あと、チカちゃんが目を覚ましましたよ」
「治療が済んだのか、良かった! よし、そっちはこの俺に任せろ」
慌ただしくプールの周りを走る、龍目と朝人と勘助と桜の4人。そしてこのタイミングで、マグロの追い込み漁に出ていた
入江 みつび
も、この場に戻ってきた。プールの水面から顔を出して、いきなりそびえていた水の塔にびっくり。続いてニヒルの姿もプールサイドに見つけて、
「あ、ペンギン! こら、おい!
元もどしてよコレ、っていうか邪魔しないでよ」
みつびは頭の上に例の蒲鉾入りチョコを掲げて、水面からぴょんぴょんニヒルにアピールする。
「チョコがほしくて、こんなことしてるんでしょ?
ほら、チョコなら私ももってるよ手作り。しかもかまぼこ入り」
『ケー・エー・エム・エー・ビー・オー・ケー・オー……
KAMABOKOだとォ?』
「んー、わかんないかな? ま、お魚が入ってると思ってくれていいよ。
ほしい? 愛とお魚の入ってるJKの手づくチョコ」
『ジェイ・ケー……JYOSIKOUSEIの手作りチョコだとッ!(くわっ)
このハードボイルドな俺様が、そんな軟弱な代物を欲しがるとでも
本気で思ってやがるのか!? ふざけるなアッ!』
尾羽をめっちゃパタパタさせて、すごく欲しそうだ。「じゃ、後であげるから邪魔しないで」と みつびがニヒルに約束してる間に、龍目が女の子の手を引いて、こちらに走ってきた。
「あっ、みつび先輩! チカちゃん見つけたぜ!」
「チカちゃん無事だった? よかったー。
お父さんも無事よ連れてったげるね」
こうして龍目とみつびの2人も、チカをニヒルの襲撃から避難させるべく、急ぎその場を離れる。
【イルカの屋外プール:観覧席】
「はるちゃん、もう気づいてるかも知れないけど……」
そして今、ついにニヒルがその姿を現し、彼らもれいびへの本格的な襲撃が始まった、このプールの片隅で。決戦の前に
日暮 ねむる
が、
春山 小枝
を呼び止め、彼女に全てを話していた。
なにを? 長い夢から目覚めた彼女に、ふしぎの世界の扉を開ける言葉を。
「はるちゃん、君は不思議な力を持っている。
それは ろっこんという、神様から貰った力だ」
その力は、この自分にもある。朝人にもある。そうやって、ねむるは次々に話していく。もれいびのこと、らっかみのこと、それにテオやののこやクローネのことを。
ひとつ真実を聞くたびに、幼馴染の瞼が大きく見開かれていく。そして最後にねむるは言う。
「僕が触れた相手を眠らせるように、
はるちゃんは眠る事で小さな生き物に憑依できる。
あのペンギンを止めるには、そのはるちゃんの力が必要なんだ。
だから力を貸してほしい」
「うん……ねむくん、あのね」
ショックを受けるかと覚悟もしたけれど、小枝は顔を上げてはっきり「大丈夫」と言った。
「ねむくん、
あのとき私のこと助けてくれた
でしょ?
あの動物園のことも、夢じゃなかったって、もう知ってる。
だから今度は、私の番。
私が、ねむくんたちを助けるよ……!」
ねむるはろっこん使用の同意を得て【In to the Sleep Act2】で小枝を眠らせ、意識が無くなったその小枝本体の身体は、安全そうな近くのベンチの下に隠す。
「どのみち、ニヒルがこの辺まるごと水没させたら、やばいけど……
そんなことになる前に、決着を付けてみせる」
そうしてニヒルの元に走ろうと、後ろを振り向いた ねむるはまた、とんでもないものを目撃してしまう。さっきニヒルが作った、水の塔。その塔よりもさらに高い上空を、縦横無尽に
飛んでいるデブペンギンの姿
を。
【イルカの屋外プール:プールサイド】
「武道くん、あれは!?」
空を飛ぶニヒルと交戦していた
志波 武道
はその声に、
日暮 ねむる
の方を振り向いた。観覧席の方から駆け付けたねむるが、呼吸を整える暇もなく武道に訊ねる。
「いったい、何が起こって……っ」
「空気を水に変えるろっこんで、ニヒルが空を飛んでる。
正確には、泳いでるんだけどネ」
その武道が指差す上空に、チューブ状の水の道が出来ていた。チューブの直径は約1メートルほど。うねうねと空中で曲がりくねったその道の最先端に、高笑いで泳ぐペンギンの姿が見える。
『ウワハハハハ、見たか、俺の孤高の「ペンギンロード」!』
ろっこんで空中に、自分が進む道を作っているのだ。回転する砲弾のように水中でくるくる旋回し、絶え間なく手を叩き続けることで、ろっこんを連続発動させている。ニヒルの進路上にある大気はたちまち水の回廊に変わり、ろっこんの特性で水が下に落ちることもない。
言わば、自分自身で自由にレールを敷設できる、ジェットコースターのようなものだ。
『フッ、飛ばねェペンギンはただのペンギンだ……』
「臆面もなく言ったーー!?」
そして空中に大きな螺旋のスパイラルを描いて、再びニヒルが突っ込んでくる。武道はさっきから、この大技を使う敵と交戦していたのだった。
『そして「ペンギンロード」かーらーの、「ペンギンコースター」!』
コークスクリューの軌跡でさらに加速し、こちらに突進してくる敵は、まさにジェットコースターそのもの。そのニヒルの進路上に立つ武道の横に、スッと日暮ねむるが並んだ。
「ねむるくん!?」
「あのペンギンを止めるんだろう? 一緒にやろう」
武道がこくりと頷き、懐からその手刀を抜いた。
ねむるもその隣りで拳を握り、ボクシングの構えを取る。
プールサイドに並び立つ、その2人めがけて、空中から全速力で突っ込んでくるペンギン──
激突、ペンギンのニヒルVS
志波 武道
日暮 ねむる
そのニヒルを真正面に見据えて、武道が言う。
「麻痺らせて──」
ねむるも言う。
「眠らせて──」
2人が叫ぶ。
「「こいつを止める!」」
『やれるものなら、やってみろおおおおおおおおォッ!』
次の瞬間、ペンギンの特攻をもろに喰らった2人が、左右に別れて吹っ飛んだ。
「ぐっ……、強い!」
破壊された観覧席のベンチに埋まったまま、武道が呻く。反対側のプールサイドまで吹き飛ばされた ねむるも、四つん這いになってカハッとその場で血を吐いた。
「くそっ、2人でも……あいつには、敵わないって言うのか!」
倒れたその2人を見下すように、水の回廊をくるくる旋回しながら飛ぶペンギン。
『ウワハハハハ! どうしたどうしたァ!
群れるしかNOのないBUTAどもは、所詮その程度ッ!
やはりこのニヒルこそが、孤高にして最強の存在ッ!』
口の血を拭い、悔しげに空を見上げるねむる……けれどその口許が、不意ににやりと笑みを形作った。
「けど、2人で駄目でも……」
・・ ・・・・・・・・・・
「でも、まだはるちゃんがいる」
『!? なっ、何いィイイイイイイイ!?』
ハッと気が付いて後ろを振り向くニヒル、彼自身が生成したその水の回廊の中を、こちらに向かって全速力で追随してくる、1匹の魚がいた。オレンジ色の身体に白い帯の模様が入った、あの
カクレクマノミ
は。そう──ろっこん【ちいさきもののゆめ】を使って、再びクマノミに憑依した、あの
春山 小枝
だ!
『ばっ、馬鹿なあッ!? いつの間に!?』
地上でよろよろと立ち上がったねむるが、空っぽの掌を高々と開いて、そのニヒルに見せつけてやる。さっきニヒルと激突するまでは、確かに握っていた筈の、あの拳だ。
「僕が送り込んだんだよ……さっき、アンタと交錯した時にね!」
『なっ、何だとううううううううう!?』
激突、ペンギンのニヒルVSクマノミ
春山 小枝
『まけない! ねむくんたちが頑張ってくれたんだもん、
あのおでぶのぺんぎんに、ぜったい追いついてみせる!』
その言葉通り単身、クマノミの身体でニヒルを猛追して、みるみる前方のペンギンに迫る小枝。その小枝を振り切ろうと、ニヒルが水中で猛然と両手を叩き、前方に次々とアクロバティックなコースを形成していく。けれども、そのニヒルはやがて冷静さを取り戻して、
『だが所詮は、ゼット・エー・ケー・オー……ZAKO1匹!
こんなちっぽけで無力な魚に、いったい何が出来ると思ってやがる?』
そのペンギンの隣りに、ぎゅるんと尾ヒレを振ってついにクマノミ小枝が並んだ。
『ううん、私だってきっとみんなを助けられるっ。
ねむくんや、みんなが助けてくれたみたいに、今度はこの私が……!』
『ウワハハハハ! やれるものなら、やってみやがれ!』
スピン回転しながら高速で手を叩き続ける、そのニヒルの翼と翼の間に、「えいっ!」と突如クマノミがその身を躍らせた。
『!!? なっ……』
滑り込ませた小枝の身体に邪魔され、ニヒルが手を叩けない。ニヒルのろっこんの発動条件は、「くるっと回って2回手を叩く」こと。能力の発動を阻止されたニヒルは、当然それ以上、空中にペンギンロードを敷設できず──水の道が前方で突然途切れ、そのチューブの断面から、勢い良くデブペンギンが飛び出した。
『そんなっ、馬鹿な馬鹿な馬鹿なーーーッ!?』
空中で必死に手を叩いて能力を再発動させようとするニヒル、けれども小枝がその翼の先端に全力で齧りついて、自らストッパーとなり、それをさせない。放物線の軌跡で、そのまま水族館の外壁に激突するニヒル……
ひゅるるるる……ドッカーーーーーーーンン!!
「はるちゃん! はるちゃん、大丈夫かい!?」
……しばらくして、みんなが駆け寄ってくる声が聞こえ、小枝は薄目を開けた。まだクマノミの姿のままだったけど、自分を両手で掬い上げてくれたのは、やっぱり日暮ねむるだった。
そして小枝は、そのねむるの足許に、ぴくぴく泡を吹いたまま気絶している、デブペンギンの姿を見つける。さっき水族館に激突した後、そのまま壁面をずり落ち、地面に墜落したのだ。ともかく、これでほっとひと安心。
「はるちゃん、君がいてくれて本当に良かった」
そう言ってくれた ねむるの顔を、小枝は手の平の中から見上げて、
『えへへ……うん、ねむくん。私もちゃんと約束、守れたよ(ぱくぱく)』
「わああ、水! 武道くん、水持ってきてー!」
マリンパラダイス上空にて、クマノミ小枝──三羽烏の1羽、ペンギンのニヒルを撃破!
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