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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●シーサイドタウンエリア・反撃(2)●
【マリンパラダイス:水槽トンネル】
ピラニアはホントは、そんなに凶暴な魚じゃない。大量に出血していたり、激しい物音で興奮させたりしない限りは、人間なんて滅多に襲わない生き物らしい。
よく映画なんかで、悪いボスが失敗した部下を水槽の中に落として、一瞬で骨にさせたりしているけど、あれはあくまで作られたイメージ。実際のピラニアはおとなしい生き物。
水上 桜
と、
志波 武道
の2人も、そう思っていた。
身をもって自分たちが、実験台になるまでは。
『きゃああああああ! くっ、来るな、こないでーぇ!』
『ギャーーーまた齧られたうわぁん!
怪我してる時は近付かないよう、ちゃんと気を付けてたのにぃー!』
桜と武道の2人は今、水槽トンネルのど真ん中で、やたらと何故か好戦的なピラニアの群れに取り囲まれている。自分も水の中にいるような気分にうっとり浸れる、このマリンパラダイスの人気コースも、リアルに水没してその中に閉じ込められてしまったら、もはやロマンチックでも何でもない。2人の四方は鋭利な歯をガチガチ鳴らすピラニアの群れ、その頭上は脱出不能なトンネルのガラスという、絶体絶命の状況だった。
『ど、どうしていつもこんな目にぃ!?
これだから、“フツウ”なんか大っ嫌いだー!!』
ピラニアどもを少しでも近付けさせまいと、桜は大きな水中用懐中電灯をぶんぶん振り回す。この懐中電灯は武道の探索に付き合っている途中、水槽のバックヤードで見付けたものだ。魚たちの保護をひと通り終えた後、2人は館内の探索を再開したのだったが、その途中でピラニアに見つかり囲まれてしまったのである。
(マジメな話、数が多過ぎるな……どうする?)
その武道の周囲には、すでに十数匹のピラニアが腹を見せて浮かんでいた。武道がろっこん【スイ・マー】でやむを得ず麻痺させたものだ。
けれども、無防備な桜をかばって、さっきから武道は防戦一方。幸い武道はウェットスーツを着込んでいたので、齧られてもまだ大した怪我には至らなかったが、いずれにせよ多勢に無勢。このままではジリ貧だ。
『よ、よーし! こうなったら、私のろっこんで武器を作るわ!』
そう言うと何を思ったか、桜はいきなり手の懐中電灯を高々と掲げた。ぐにゃり、と突然やわらかくなったその懐中電灯を、桜は一心不乱にこねこね。金属を一定時間、粘土のように軟らかくするろっこん、【金属粘土】を使ったのだ。
『できた! 出来た……けど、一体コレ、何だろう……?』
自分で作っておきながら、不安げに眉を寄せる桜の代わりに、武道が解説してくれる。
『ソ、ソレハ! あの伝説の銘刀、
秋刀魚刀ッッ
(さんまとう)!』
手の中で新鮮に青光りする、生臭そうな刀を見つめて、桜が残念そうな顔をした。
『刀って言うか……お土産? サンマさんの置物にしか見えない……』
ノリで明るく盛り上げてくれた武道も、だんだんしょんぼり。
『何故そんなものを作ったのカナ……』
『わかんない……お任せだったから……』
『そ、そーだ! 武器っぽくなくても、でも鈍器としてなら!』
持ち前のポジティブ思考で気を取り直した武道が、水槽トンネルの頭上を指さし、
『天井のあのガラスを割って、向こう側に脱出できるカモ!』
『な、なるほど! えいっ!!』
ゴイーーン。分厚いガラスにはヒビひとつ入らなかった。だめだった。
『ちっとも役に立たない!?』
進退窮まった2人はガラス際までいよいよピラニアに追い詰められ、このままでは悪の組織の下っ端みたいに、一瞬で骨にされてしまう運命……かと思われた、その時だった。
『まって待って! その人たちを食べちゃだめー!』
水槽トンネルの反対側から、まっしぐらに泳いでくる1匹の魚。オレンジ色の身体に、白い帯の模様が入った、あの可愛らしいクマノミは。そう、カクレクマノミに憑依して館内を斥候していた、
春山 小枝
だ!
そして小枝の魚語(?)はピラニアたちにもすんなり通じた。通じたはいいが、
『あァん? ナニよ、てめェ? どこ中だァ?』
『中坊がコナマイキな口ききやがってよぅ』
『あんまチョーシくれてっと、刺身にしちまうゾォ?』
とガラの悪い連中にたちまち囲まれ、震え上がるクマノミ小枝。けれども、
『オゥオゥ、やめとけてめーら。こんなジャリ相手によォ』
『あっ、チャス!! ピーーーーラサカ先パイッ!!』
群れの奥から、ビッと気合いの入った頭をしたピラニアが出てきて、どうやら命拾いしたみたい。魚語が分からず、呆気に取られている桜と武道の2人を横目で見ながら、小枝はそのピラサカ先輩に向かって、必死に会話を続ける。
『ねえねえ! でもそんなニンゲンなんかより、
あっちにもっと美味しそうなお魚さんがいたよー。
黒くて大っきなサメさんでね、かくかくしかじか』
小枝からそのサメの特徴を聞かされた、周りのピラニアたちが、騒然となって騒ぎ出した。
『BLACK真珠ザメ、だとォ……?』
『俺らのパラ(←マリンパラダイス?)で、
ハマ(←寝子ヶ浜?)の魚が、でけェ顔しやがって……』
『どーすんスかァ、ピラサカ先輩!?』
振り返ったピラニアたちの真ん中で、ピラサカ先輩がニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
『パラの最強チーム、この「ピラニア連合」ナメたナ? 喧嘩しちまうかァ……?
BLACK真珠ザメ上等だクラァ!!』
ピラサカ先輩の号令一下、ピラニアたちがいっせいに大移動を開始した!
『オラァ! 旗だせっ! 出発(デッパツ)すっぞ!!』
『マリパラ大名行列(パレード)だ、遅れんなッ!?』
『全開くれてけ! てめーらよォ!』
『旗持ち気合いブリバリなァ!』
ブォンブォンブォン。ほんのついさっきまで、骨にされそうな勢いだった桜と武道は、ぽつーーんとその場に残され、突然泳ぎ去っていったピラニアたちを、ただ呆然と見送るばかり。
咄嗟の機転(?)で彼らを無事に助けたクマノミ小枝が、今度はその2人の前に飛び出しこう言った。
『ねえ、お願い! ねむくん達を、サメから助けてほしいの!』
【マリンパラダイス:熱帯魚ゾーン】
一条の光も差さない闇の中を、黒々とした気配が通り過ぎる。
黒真珠ザメの巨体に押しのけられる、水の流れを感じて、
日暮 ねむる
と
飛吹 勘助
の2人は、ぴったり水の底に身を伏せた。頭上を通過するサメの脅威を、息を殺してやり過ごす。
(まずいぞ、このままじゃ)
ねむる達は、真珠ザメ相手に苦戦していた。黒真珠マシンガンなどという、非常識な攻撃をしてくる敵の懐に入れず、逆にこの熱帯魚ゾーンにまで追い込まれてしまったのだ。
ここは通常、プラネタリウム風の光が天井でまたたく、ムードのある展示エリアなのだけど、今はその照明も切れてしまって、完全な真っ暗闇。敵の黒い身体が闇の中に紛れてしまって、全く見えない。
見えないのは相手も同じだが、向こうには正確な照準など要らないマシンガンがある。このエリアからの脱出をいちどは試みた2人だったが、盲滅法に撃ってくるサメの散弾で、その際に勘助が負傷してしまった。
おまけに、酸素ボンベは弟の朝人に預けたままだ。このままただ隠れていても、遠からず息が続かなくなって窒息してしまう。まさに、絶体絶命の状況と言えた。
(あのサメに何とか近付いて触れ続けることさえ出来れば、
僕の【In to the Sleep Act2】で眠らせられるのに)
『ねむ、る……』
さっきのサメの攻撃で、人魚の尻尾と尾ビレを被弾してしまった勘助が、薄目を開けて言う。
『俺が、飛び出て、囮になる、から……』
その隙に逃げて。そう言おうとした勘助の提案を、ねむるは即座に首を振って却下する。
『駄目だ、そんなの。もうこれ以上、君を傷つけさせない』
とは言え、もうこの状況を打開できる手が、何も無い。
くそ、どうすれば……ねむるが悔しさに歯噛みをした、その時だった。照明など無かったはずの暗黒の暗闇の中に、一条の光が射し、にわかに周りが騒音で騒がしくなった。
(!? これは……)
水の中を貫くこの強力なサーチライトは、水中用の懐中電灯の光だ。そしてやたらと騒がしいのは、その明かりにウロコを綺羅めかせて泳ぐ、無数のピラニアの群れ。
その群れの先頭にいる、ビッと気合いの入った頭をしたピラニアは……あれはピラサカ先輩だ! ピラサカ先輩率いるピラニア連合が、ねむる達の加勢に駆けつけたのだ! ブォンブォンブォン。
『てめーナーニ、ハマの魚がオレらのシマで、でけェ音たててやがんだよ!?』
数に物を言わせてオラオラと、BLACK真珠ザメを何重にも取り囲むピラニアたち。
『このパラの最強チーム、ピラニア連合よくもナメてくれたなァ!』
『ブッ殺されんゾ!? クソヤロウ!』
『どーすんだよ!? やっちまうゾォ!』
『あやまんのか!? あぁ!?』
『ピラサカ先輩! コイツに一発(パツイチ)ソッコー
えぐりくれてやっちゃって下さい!』
『オウ! 俺様に掛かればこんなクソザメ1秒でミギャーーーーーーーー!!?』
ダダダダダダダッッ!
黒真珠ザメのマシンガンで、たちまちボコボコにされるピラサカ先輩。
『ピ、ピラサカ先輩!? くっ、くっそー先輩の仇ピギャーーーーーーーーーッ!?』
『ギシャシャシャシャシャシャシャッ!』
敵の真珠層の外皮にまるで歯が立たずに、同様に黒真珠の散弾を浴びて、真珠ザメの攻撃の前にバタバタと倒れていくピラニア連合。口ほどにもないとは、まさにこいつらのこと……。
『なんなんだ、いったい……』
『ねむくん、こっちこっち! 助けを連れて来たよ!』
呆れて見ていた ねむると勘助が、エッと頭上を振り仰げば、闇を貫くサーチライトの後ろから現れる、2人の人影とそれを先導するクマノミの姿。
『はるちゃん、君か!?』
『それに、武道さん、たちまで……!』
そう、
春山 小枝
が、あの
志波 武道
と
水上 桜
の2人を連れて、救援に戻ってきたのだ。本命はこっち。そして武道がこんな時のために全員分確保しておいた懐中電灯が、ねむると勘助の2人にも渡り、闇に沈んでいたBLACK真珠ザメの身体を、四方からはっきりと照らし出す。
『キシャーーーーーーーーーーーーー!』
また邪魔者が加わり激怒したサメが、その武道の持つ光源めがけて、ガバッと口を開く。黒真珠のマシンガンだ。危ない! あれでは、敵に標的の位置を教えているようなもの……
カチ、カチ、カチ。
『キシャッ!?』
口腔内からは何も発射されず、驚愕に身をよじるサメ。さっき無駄に数だけはいたピラニア相手に乱射したため、その全弾を撃ち尽くしてしまったのだ。
ブラックパール・マシンガン──残弾ゼロ。
勘助とねむるの2人が、顔を見合わせる。
『これで、あのサメに、近付ける……ねむる!』
『行こう。今度こそあいつを、この手で眠らせてみせる!』
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定員
50人
参加キャラクター数
50人
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シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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