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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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「ふーふーふー♪ ねーこーじーま、回って chocolate 一杯貰ったデス!」
ご機嫌な笑顔を浮かべながら足取りも軽く、何ならスキップでも踏みそうな勢いで
トワ・E・ライトフェロゥ
がシーサイドタウンから星ヶ丘へと向かって歩いていた。いつもその後ろを不機嫌そうにしながらも付いて来ている
夜海霧 楓
の姿が見えないのはきっとトワが思うがままに歩き回ったからなのだろう。
「またカエデがいないデス、仕方ないカエデなのデス!」
いなくなったのはトワの方なのだが、そんな事は微塵も思っていないようで、そのうち見つかるだろうとトワは歩くのを止めなかった。そしてキャンディを食べようと立ち止まったところで、白兎に出会ったのだった。
「……White rabbitも event 回るマス?」
首を傾げた瞬間に白兎が走り出す。そしてもちろん、トワも迷う事なく白兎を追い掛けた。
「wait! まーたないデス? トワ、追いかけっこなら得意デス!」
トワは後ろを振り返らない。ひたすら白兎だけを見て走る、走る。そして白兎の姿を見失ったと思ったら、目の前ではお茶会が行われていた。
「chase 追いかけてたーら party してるデス!」
それは完璧なお茶会だった。長いテーブルに白く長いクロスが掛けられ、テーブルの上には花やキノコが飾られて、アフタヌーンティーセットやお菓子やケーキが所狭しと並べられている。そして綺麗なティーカップには紅茶が注がれていて白い湯気を立てていた。
「What are you doing? なーにしてるデス? お茶会デス?」
「おや、可愛らしいお嬢ちゃんだねぇ。見ての通りさ、お嬢ちゃんもどうだい? 美味しいお茶とお菓子があるよ」
お菓子という言葉にトワは迷い無く頷くと、勧められるままにピンクのふわふわの椅子に腰掛けた。よく見ると絵本で読んだ物語の悪役達なのだと理解できたけれど、それほど悪い人達にも見えなくてトワは警戒するでもなくお茶会に溶け込んでいた。
「トワもお菓子、持ってるデス!」
持っていた鞄から、チョコレートや飴をテーブルの上にざらりとぶち撒ける。
「Queen も Witch も chocolate 食べるデス? Wolf、は biscuit もあるマス!」
ふふーん! と自信満々にお菓子を差し出して、自分も出されたお菓子を食べれば、完璧なお茶会の始まりだった。ヴィラン達も、トワの出したお菓子を悪くない、とか美味しいねぇ、と摘んでいる。そして出る話題といえば、ちょっとした愚痴であったりちょっとした悪巧みであったり……なんともヴィランズらしい会話が繰り広げられていた。
「Villains party、思ったよりもせちがらーいデス!」
でも、悪役だって悩みの1つや2つあってもおかしくはないし愚痴を言う時だってあるのだと反論されれば、それもそうかとトワも頷く。
「なら、トワも悩みあるマス!」
「悩みなんて無さそうなお嬢ちゃんなのにかい?」
「あーるーマース! カエデがいつも居なくなったりとかー」
あっそれ多分カエデって奴が居なくなったお嬢ちゃんを必死に探すパターンだね、と声には出さずヴィラン達は思う。
「あとトワもー Alice みたいになってみたいデス!」
「それは悩みとは違うのではないか」
「違うデス? じゃあー囚われの princess なるマス!」
やっぱり悩みではなかったけれど、どちらかと言えばそれはやってみたい事だとか願望だとかそういった物の類だ。
「ふぇっふぇっふぇ、それならあそこにある塔でそのカエデとやらを待ってみたらどうだい?」
「the tower room? 塔の部屋で help me すればいいデス?」
お菓子の魔女が持っている杖で示した先には、二階建てよりちょっと高いくらいの塔が見える。
「丁度いい、それなら余興代わり賭けをしよう。お前の言う通りにカエデが助けに来たらお前の勝ち。こなければ我々の勝ちだ」
「wow 面白そうデス! Hero はカエデが来るマス!」
では早速、とばかりにトワは塔へと上がる。中の部屋は思ったよりも広く、どちらかと言えば快適なくらいだった。そして塔の窓から下を覗き、お茶会をするヴィランズに手を振ったりなんかしていて緊張感はゼロだ。
「princess というーヨリ Romeo と Juliet みたいデスネ。サー、カエデ! 早くトワを迎えにくるデス!」
わくわくしながらトワがチョコレートを齧った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
一方その頃、勝手に賭けの対象にされた楓はと言えば――何故か戦闘していた。
「なんでバレンタインにこんな事に巻き込まれてんだ!?」
バレンタインでなくとも、トワと一緒にいればこういう事に巻き込まれるのは割と確定された事なのではあるが、言わずにはいられない。そもそも、白兎を追い掛けるトワを見つけて追い掛けたらいつの間にかよくわからない世界に居たのだ。道々トワを知らないか聞いていたところ、それならばお茶会にでもいるのだろうと言われたのでお茶会が行われている場所へ向かっているのだが、何故かよく解からない事に黒い敵のようなモノが楓の行く道を邪魔しに来るのだ。
「しかしいつの間にかナイフが銃になってるあたり、こいつを使って突破しろって事だよなあ」
懐にあったナイフが銃に変わっている事を確認しつつ、
星幽塔
ではないのだから星の力を使わなくても……そも星の力は星幽塔でしか発動しない力のようだから、無くても問題なく動くように調整はしてある為問題はない。
「ローラーシューズを使った機動練習にもなるか……悪いがこの道、突破させて貰うぜ」
目指す先にはトワがいるのだ、切り抜けない訳にはいかない。革手袋を嵌め直し銃を握ると、楓は勢いよく走り出した。
右腕に付いているアンカー代わりのワイヤーナイフを引っ掛け、ローラーシューズで滑りながら斬り抜ける。
「きっちり倒せてはいるが、なんかこう……豆腐でも斬ってるような感覚だな」
斬っているのに、斬っていないような感覚とでもいうのだろうか。石畳の道を滑りながら、楓は首を傾げる。幽霊みたいなものなのだろうか、と考えていると石畳の道が急に終わりを見せた。その先に広がっているのは白い壁で、中へ入る入り口にも黒いモノがいるのが見えた。
「なるべく撃つのは最小限にしないとな」
装填済でも12発、弾数はしっかりと把握しておかないと命取りになりかねない。壁の縁にワイヤーナイフを引っ掛けて、壁走りの真似事をして一気に距離を縮めると着地点にいた黒いモノに一発、その弾を浴びせた。
「って、この弾チョコじゃねーか! そりゃ撃ったら溶けるぜ……」
弾がチョコレートという事は、筒の中も……とまで考えて思考を切り替える。今はそんな事に意識を取られている場合ではない、中がチョコレートだと言うのなら固まらない内に撃てばいいだけの事だ。
「happy Valentine ならぬ trigger happy! ってか笑えねぇ」
どちらかといえばこの状況の方が笑えないのだけれど、弾が切れても近接は可能だったし撃っても死ぬような武器ではない。それでも牽制にはなるか、と楓は回転しながら周囲の敵を一掃するように撃ち、時に蹴りを喰らわせた。
「俺は見た目ほど甘くはねぇぞ……!」
リロードを繰り返しつつ、チョコレートの弾を黒いモノへと撃ちながら進む。不思議な事に、チョコレートの弾でも当たれば敵は消えていった。まるでシューティングゲームみたいだと思いながら、楓は見事ヴィランズのお茶会へと辿り着いたのであった。
「トワはどこだ」
「ああ、あのお嬢ちゃん。ってことはアンタがカエデかい?」
「そうだ、何で俺の名前を……って聞くまでもねぇな」
どうせトワが言ったのだろう。大体、こんな事になっているのもトワの所為なのだ。
「ヒッヒッヒ、本当に助けに来たんだねぇ。こりゃお嬢ちゃんの勝ちだね」
「助け? トワは何処にいるんだ」
楓の目付きが鋭くなり、持っていた銃を構えた瞬間だった。
「カーエデー! トワはここデース!」
「……」
「あそこだねぇ」
脱力感を感じて楓は銃を下ろす。そしてすまなかったと声を掛けてトワのいる塔へと……渋々歩き出したのだった。
「あいつのちょっと大きなイベント毎に厄介事に巻き込まれる性質は何とかならんのか……!」
塔の中から手を振るトワを見て、楓が苦い顔をして呟く。どうにもならないから今こうしているんだろうなと、諦めにも似た気持ちが過ぎる。塔の真下に着くと、トワが身を乗り出して楓へと叫ぶ。
「カエデー! 扉を開けるヨリー トワが降りた方が早いデスカラ」
「な、ちょっと待て!」
「flying! ダイジョーブダイジョーブ、後は多分カエデが何とかするマス!」
「大丈夫じゃねえええええええ!!!」
傘を差したトワは、躊躇いもせず楓目掛けてメリーポピンズよろしく飛び降りる。2階程度の高さだったからか、傘の効果だったからか、はたまた不思議な世界だったからかはわからなかったけれど、楓は飛び降りてきたトワをなんとか無事に受け止めた。
「さすがカエデデス! カエデにも chocolate あーげーる、デス!」
「いらねええぇ……!!」
トワを受け止めたまま地面に座り込んだ楓は、心からお断りの声を上げたのだった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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