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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
バレンタインの夜に
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ステッラ・デッラ・コリーナの予約した部屋へと続く廊下を
桜 月
と
北条 冬華
は歩いていた。
「スイーツビュッフェ、美味しかったですね」
「そうだな、その後の夕食もいい内容だった。量も少なめにというオーダーもちゃんと心得てくれていたし」
何気ない会話をしているようで、2人はこの先に向かう部屋が何を意味するのか、そしてそれに対するほんの少しの背徳感と甘い胸の疼き、それを上回る期待に胸を膨らませていた。
「着いたよ」
手にしたカードキーを差し込み、月が扉を開ける。そこは去年のクリスマスに
1度訪れた事のある部屋
だった。ダブルベッドがひとつきりの、けれど星ヶ丘が誇るステッラ・デッラ・コリーナの豪華な部屋。もっといい部屋、それこそスイートルームだって借りれたけれど、月はこの2人の蜜月の記憶が残る部屋を選んだ。その意味を、きっと彼女ならばわかるだろうと思いながら。
部屋の中に入り、荷物を置いて月は冬華へと向き合う。
すると、冬華がそっと手作りのビターチョコレートを月へと手渡した。
「はい、どうぞ。バレンタインのチョコレートです」
「ありがとう……とても嬉しい。その、私からも……」
お返しとばかりに、おずおずとそして手作りのショコラを差し出して、
「冬華さん、好きだ……これからも、学校を卒業してからもずっと私の傍にいて欲しい」
と、切なげな表情を浮かべて自分の想いを告げた。ずっと、ずっと考えていた冬華を自分のものにする方法。それは誤魔化しや、何かの力など借りたりはしない、ただ1つの嘘偽りのない自分の心を曝け出す、月にとっての唯一の方法だった。
黙ってそれを聞いていた冬華が、顔を上げて月の目を見つめる。深い青が、揺れる赤を捕らえた。
「月さんの気持ちは嬉しい。けど月さんは私に依存しすぎてる気がする」
冬華の言葉は静かに月の心へと入り込む。それは確かに月自身でも自覚している部分だ。だから月は、冬華が全てを言い終えるまで黙って聞こうと頷いた。
「私の両親が事故で亡くなった時、私自身の喪失感を思い出すと、もしも私に何かあったら月さんはどうなるのだろう……そう思ってしまうくらいに、です」
不吉な言葉に、月の表情がほんの少し歪む。けれど、冬華は止めない。言っておかなくてはならない事だと思っていたからだ。
「月さんの元でメイドとして働いて、様々な出来事があったけど……月さんは心にかなり脆いところがあるように思う。私の事が好きなのは嬉しいけど、私はそれが怖いんです」
それはきっと、冬華自身も月に惹かれているからに違いなかった。そうでなければ、こんなにも相手のことを考えたりはしない。
「だから――月さん自身、私がいなくても大丈夫なように強くなると……約束してくれるなら、私は月さんの告白を受けたいと思います」
全ては月の為に、冬華はすぐにでも応えて抱き締めてしまいたい想いを押し殺して、そう告げた。ずっと黙って聞いていた月は、一度だけ目を伏せて、それから力強い瞳で冬華を見つめ返した。
「冬華さんに何かあるなんて考えたくないけど、そうなっても大丈夫なよう私は強く在るよ冬華さん……ううん、冬華」
目の前の、大切な人の為に強くなろうと月は決心する。悲しませない為にも、ずっと一緒にいる為にも、自分が強くならなくてはいけないのだとはっきりと自覚したのだ。
「はい、はい……! これから、改めてよろしくお願いしますね、月さん」
そう言った冬華の笑顔はとても晴れやかで、月は嬉しくなって微笑み返す。そして2人でベッドに転がりながら、お互いのチョコレートを食べた。
「ふふ、いつもならお行儀が悪いですよって言わなくちゃいけないのでしょうけど、今夜は特別ですね」
「そうだよ、冬華。今日は特別……ん、冬華のチョコレート美味しい。私のはどうかな?」
「美味しいですよ、とても」
チョコレートが少し付いている冬華の唇が美味しそうで、月は起き上がると冬華の頬を両手で挟み、自分の唇を寄せた。触れるような甘いキス。
「……うん。甘くて美味しい、冬華」
それはチョコレートが甘いのか、冬華の唇が甘かったのか。もう1度味わう為に月は冬華の唇に舌先で触れる。それから唇を開くようになぞり、ゆっくりと深い口付けへと変えていけば、冬華もそれに応えるように舌を絡めていく。そしてそのまま、月が冬華に
昨日渡しておいた
ベアトップのドレスを脱がしていく。
背中に手を回し、チャックを下ろせば冬華の豊満な身体を包むのは月がドレスと共に渡していた下着だった。それは布量が非常に少ない、際どいデザインのオーガンジーランジェリーだ。縁取り以外全て白く透けている下着を身に纏った冬華の肢体は、部屋の淡い灯りを受けてとても美しく、そして淫靡に見えた。
その下着を贈った意味は月が冬華を抱きたいという意思表示で、それを身に付けて来てくれたという事は冬華が月に抱かれてもいいと……そう応えてくれた事に他ならない。寝そべる冬華を見つめながら、月も自分のドレスを脱ぐとベッドの下へと落とした。そして冬華の身体を宝物のように抱き締める。
「冬華……冬華……」
熱い吐息交じりの声で名を呼びながら、月は冬華の存在を確かめるように唇で下着の上からなぞっていく。チョコレートのように甘い声が冬華の唇から溢れると、下着をゆっくりと取り去って手と唇、そして熱く濡れた舌で冬華を愛していった。
「あぁ……月さん……っ」
冬華が堪らず声を漏らすと、妖しい熱を帯びた月の瞳が冬華を見つめる。その視線に、冬華はまた自身が昂ぶるのを感じていた。そして最初に会った頃よりも月の全てから色香が漂っているように思えて、それが自分のせいならいいのにと思う。自分を抱いて月が満たされるのならば、何をされても構わないと冬華は甘い声で喘いだ。
何度キスしても飽きないどころか、もっと欲しくなって月は自分の尽きない欲望を冬華へとぶつけていく。自分自身の味を染み込ませる様にキスを繰り返し、朝が来るまで何度もその熱を高めあう。クリスマスイブのあの日、初めて肌を重ねてから何度も重ねているというのに、まだ足りないのだ。
「冬華……冬華、大好き……っ」
「月さん……っ私も、あぁ……!」
何度目だろうか、もうわからなかったけれど。
2人の間にはチョコレートよりも甘い愛だけが満ちていた。
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あとがき
担当マスター:
加持蜜子
ファンレターはマスターページから!
大変お待たせ致しました、【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート! をお届けいたします!
ひとつひとつ、とっても素敵なアクションばかりでした!
皆様のバレンタインの大切な1コマを描写させて頂けて、とても幸せです。謎の幸福感に包まれつつ、今後が気になる皆様のあれやこれや、そわそわしながら見守りたい気持ちです!
今回は個別コメントは基本的に割愛させて頂いております、本当はこう、根掘り葉掘り聞きたい事などがあるのですけれどエスパーな感じで受け取って頂ければと思います、はい。
皆様のお手伝いが出来ている事を祈りつつ、またお会いできる機会を楽しみにしております。
ご参加、本当にありがとうございました!
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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