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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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「おかしい……こんなはずじゃなかったのに……!!」
自分の手を見つめながら
桐野 正也
は呟く。今日は去年の
クリスマス
から付き合い始めた
紅 双葉
との初めてのバレンタインデートなのだ。クリスマスの時みたいにエスコートは完璧だったし、星ヶ丘で楽しい時間を過ごしていたはずだったのに。
「なんでこんなとこにいるんだ……? あとなんではぐれちまってるんだ……!」
確か、と正也は自分の記憶を遡る。2人で手なんか繋いじゃって、星ヶ丘のバレンタインイルミネーションやリーズナブルだけれど美味しいカフェを楽しんでいた。それは間違いない。
「カフェを出て、ちょっと歩いてたら……そうだ、白兎が走って通り過ぎてったんだ」
そうしたら何故か追い掛けなくてはいけない気持ちになって、白兎を追い掛けて……今ここ、という状況だ。
「しまった、俺って双葉ちゃんを置いてきた……!?」
なんてことだと頭を抱えれば、自分の頭に覚えの無い感触があって正也はもう一度頭を触る。
「耳だ……あれ、なんか尻尾もあるぞ!?」
百歩譲って耳と尻尾はいいとしよう。こういう現象にはずいぶんと慣れっこになってきた正也は諦めた気持ちでそう思う。
「でもさ……一万歩譲ったって双葉ちゃんとはぐれるのだけはダメだろ……俺……!」
せっかくのバレンタインだというのに。人生初の義理じゃないチョコにもめちゃくちゃ期待していたというのに。
「いい感じだったのになぁ……最後の最後でこれかよ……」
深く深く落ち込んでいると、上の方から声が掛けられた。
「おいアンタ、なんだってそんなに落ち込んでんだ?」
「ほっといてくれよ……俺は今自分の不運さっていうかなんていうか、そういうのに打ちひしがれてんだよ……」
「はは、面白い奴だな、アンタ。丁度いい、こっち来て話を聞かせろよ」
人の不幸を笑うとは、と顔を上げて見てみれば明らかに人じゃない、人の姿をしたような狼がいて正也は叫びそうになるのを必死で堪える。そして、狼に連れられるままに彼らのお茶会に参加する事となったのだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「うーん、きりのん先輩、どこ行っちゃったんですかね?」
双葉は見覚えのない場所を歩きながら、ここへ来るまでの事を考えていた。今日はバレンタインで、昨日は――。
「よし、完成です♪ ちゃーんときりのん先輩に渡さなくっちゃです! えへへー」
大好きな正也の為に、双葉は彼に渡す為のチョコレートを作っていた。魔法みたいに大好きの想いを籠めて、ラッピングの最後まで丁寧に丁寧に……そうやって仕上げたチョコは鞄の中に。そして渡す相手は、と言えば少し早めに渡してしまおうかと思った瞬間にふらりと白兎を追い掛けていってしまったのだ。
きりのん先輩ー!? と声を掛けても聞こえていないように走って行く彼を、双葉も見失わないようにと追い掛けていたのだけれどいつの間にか見失ってしまったし、気が付けばよくわからない場所に迷い込んでしまっていた。
「でも、あれはなんだかちょっと変だったと言うか……魔法にでも掛けられたような、狐に化かされたような?」
うーん、と考えてみるけれどわからないものは仕方がない。あといつの間にか衣装がアリスっぽくなっていたのも考えたって仕方ないと双葉は既に思考を放棄している。
「それよりも、先輩ともはぐれたのが痛いです……!!」
チョコレートを渡さなくては、折角のバレンタインデートの意味が無いのだ。
「きりのん先輩を探して、不思議な旅の始まりです!」
おー! と拳を振り上げて、正也を探す為に双葉は歩き出した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
双葉が正也を探して歩いている頃、正也はと言えばヴィラン達のお茶会に参加させられていた。そして彼の不憫話を何故か話す羽目になっていて、それはいい感じのお茶請け話として受け入れられていた。
「だからさ、肝心なところでこう……上手く行かないっていうか」
「そりゃアンタ、ちょっと思い切りが足りないんじゃないかい?」
「いやー、そうかもしれないけどさ」
「そういう時はこう、ガッと行くべきなんだって! ガッって!!」
海の魔女や狼がアドバイスのようなものを正也に伝授しているけれど、さすが悪役と言うかなんというか思い切ったアドバイスばかりで正也は考えさせられる。
「確かに、時には強引な方が魅力的なのかもしれないけど……俺の方が年上だし」
「年上だったら上手くこう、リードするべきだろうよ」
「壁ドンとか顎クイとか」
「なんでお前らがそんなの知ってんだよ。俺は双葉ちゃんを大切にしたいって思ってるんだって。だからほら、そこはかっこよくというか守ってやれる彼氏でいたいんだよ……」
白兎を追い掛けて、その守りたい彼女を置いてきてしまったけれど。そう考えるとまた盛大な溜息が零れる。
「白兎め……」
「白兎? そりゃ、見たら追いかけたくなるようになってるんだからしょうがないね、諦めな」
やっぱりそういうもんなのか、とは思うけれど正也は本日何度目かわからない溜息を誤魔化すように、目の前にあったプチタルトを頬張った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あの、きりのん先輩を見ませんでしたか?」
誰だそれは、という顔をされたけれど双葉はめげない。こんな人で白兎を追っていて、と説明をすれば知らないと言う声やあっちの方に走っていったのを見たと言う声が聞こえてくる。
「ありがとう!」
お礼を言って双葉は正也を探して歩く。途中で道がわからなくて困っている赤いずきんを被った女の子を助けたりもしつつ、着実に双葉は正也に迫っていた。
「なんだか皆さんのお話を総合していくと、きりのん先輩に狼の耳と尻尾が生えているみたいです……すごく見たい……っ」
もしかしたら違う人なのかもしれないなんて、双葉は思いもしなかった。だってどうしてだかはわからなかったけれど、絶対にそれは正也だという自信があったから。
「なんだか不思議です、でもこれもきっと縁ってやつで……はっ! もしかしたら運命の赤い糸とか!? きゃ、きゃー照れますね……!」
時に出会った人に尋ね、時に勘を頼りになんとなく、きっとこっちだと双葉は進む。そして遂に彼女は大きな木の下でお茶会に紛れ込む正也を見つけるのである。
「きりのん先輩!」
「う……双葉ちゃんの声が……とうとう幻聴まで聞こえるようになっちゃったのかよ、俺」
「違います、本物です! きりのん先輩ー!!」
「ふ、双葉ちゃん!?」
伏せていた顔をガバッと上げれば、なんという事でしょう。そこにはアリス姿の可愛らしい双葉の姿が……!!
可愛い……!! めちゃくちゃ可愛い……!!! 正也は思わず立ち上がる。それから双葉がずっと自分の事を探してくれていた事を聞いて思わず視線を下げた。
「ごめんな双葉ちゃん一人にさせちゃって! ほんと俺って頼りないよな……あ、あとさすげーその服似合ってる……」
「大丈夫です! ふふ、ちょっとしたアリス気分を味わってきちゃいした。きりのん先輩も、そのお耳と尻尾が可愛いです」
しょげたように垂れた耳と尻尾を見て双葉が笑う。そして正也に綺麗にラッピングした箱を手渡した。
「はい、バレンタインのチョコレートです。これを渡したくて、探してたんです」
「え? あ、そうだよな! 今日バレンタインだもんな! ありがとう、大事に食べるよ……!」
綺麗に包まれた箱を大事そうに抱え、正也は落としたままの視線が上げられない。落ち込んでいるからではないのは、尻尾がぶんぶんと振られているのを見ればわかる。今、正也は嬉しいのと照れるのと双葉が可愛すぎるのと……愛しさとで双葉の顔が見れないでいるのだ。さっきまでは自分は不幸だと思っていたけれど、こんな可愛い彼女がいて自分はなんて幸せ者なんだろうと思う。
「俺の幸せはこんなに近くにあったんだな……」
「きりのん先輩? どうかしたんですか?」
「いや、双葉ちゃんがいてくれて俺は幸せだなって思って」
「きりのん先輩……! はい、私もきりのん先輩と一緒にいられてとっても幸せです!」
2人の為に世界はあるの状態である。お茶会を続けるヴィラン達はその姿を見て、邪魔をすると馬に蹴られるとばかりに明後日の方向を見るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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