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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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「……ど、どこだ、ここ!?」
星ヶ丘で何やら楽しげなイベントがあると聞いて遊びに来たはずなのだが、どの途中で妙なものを見付けてしまったのが
滝原 レオン
の不思議な出来事の始まりだった。
服を着た兎、それもアリスに出て来るような白兎を見つけてしまったのだ。兎だけれど、縫いぐるみのようにも思える。しかし動いているとなると……どうにも気になって追いかけていたら、それこそアリスよろしくとばかりに穴に落ちた。それはもう見事に落ちて、リカバリーも効かないほどに真っ逆さまに落ちたのだ。
「しかもちょっと痛いって事は夢でもなさそうだし……」
したたか打ち付けたお尻を擦りながら立ち上がる。取り敢えずは現状把握だ、とレオンは辺りを伺う事にした。落ち着いて見てみればどこか庭園を思わせるような場所で、ひと際大きな木の下で奇妙な格好をした人達がお茶会を開いているのが見えた。
「なんだあれ……でもまぁ、人がいるってのは助かるな」
余りにも突然の出来事で、軽く混乱していたレオンだったけれど、ここが何処なのか聞く事ができると思いながらそっと近寄る事にした。
「なんじゃ、新顔か? 今日は客人が多い日だね。まぁよい、好きな席に座るがいいぞ」
どこかで見たことあるような赤いドレスの女がレオンに座れと扇子で席を指す。どこで見たのかと考えながら席に着けば、童話で見たことがあるのだとレオンは気が付いた。
「……もしかして、赤の女王……?」
「如何にも。様を付けるがよいぞ」
今日の私は寛大だから許してやるとばかりに赤の女王が笑う。ちょっとした冷や汗を掻きながら、レオンは他の席に座っている人達の顔も確認する。あれは多分白雪姫の魔女の王妃、あっちは人魚姫の海の魔女……こっちは赤ずきんの狼とお菓子の家の魔女か? 悪役のオンパレードじゃねぇか! 果たして無事に帰れるのか、俺……! と心配になりつつも、なし崩しにレオンはヴィランズのお茶会に参加する事となったのだった。
ヴィランズのお茶会だなんてえらく物騒だなと思っていたけれど、話を聞いてみれば悪巧みをするでもなくただお互いの愚痴を言い合う……悪役版井戸端会議みたいなものだった。
何かされるんじゃないかと心配もしたけれど、そんな事を心配していたのが馬鹿らしくなる程に平和なお茶会だった。
「全くうちの部下は役に立たぬ者ばかり」
「そもそも信用できる者が余りに少ないのじゃ」
「人の家を食ったくせにのぉ、火の点いた竈にこんな年寄りの婆を押し入れるとか悪魔の所業じゃわ」
それは全て自業自得と言う奴なのでは、と思ったけれど口には出さない。そして話を聞いて相槌を打つ内に、レオンも自身の胸の内に溜め込んでいた愚痴を吐いていた。
「なんでみんな俺を怖がるんだ……見た目か、この見た目のせいか!?」
確かにレオンの髪は銀色だし、目付きはお世辞にもいいとは言えない鋭さだ。この見た目のせいで損をした事はあっても得をした事はあまりない。本当は可愛い物が大好きで裁縫とお菓子作りが趣味なのに、不良と見紛う外見が悪いのだとレオンは嘆く。
「俺だってな、好きでこんな外見に生まれたわけじゃねーんだよ! 普通の見た目で生まれたかったよ俺だって!」
せめて目付きの鋭さだけでもなかったら、と目の前のケーキを自棄になって口へと放り込む。
「くそ、このケーキ美味いな」
「わかるぜ、俺もこの外見だから落し物拾ってやっただけでも逃げられるんだぜ……。腹が減ってない時でもだからなぁ」
狼がレオンの愚痴にしみじみと頷く。それはそれでまたちょっと違う問題なのでは、と思うけれどレオンは紅茶を飲んで盛大に溜息を吐いた。
「ちくしょう友達欲しい! 彼女とかそんなんいいから、せめて友達欲しい!」
見た目のせいで人が寄ってこないから満足に友達も出来やしないのだと考えると、思わず涙目になってしまってレオンは袖口で目尻をぐいっと拭う。
「でもお前さん、全く友達がいないって訳じゃないんだろう?」
「そりゃあ……いるけど」
「それならお前さんのいい所をちゃんと見て、友達になろうって奴もそのうち増えるんじゃないかねぇ」
お菓子の家の魔女が、手元のチョコレートを摘んでそう言った。さすがは年の功って奴だろうか、レオンはまじまじとお菓子の家の魔女を見て、ありがとうと呟いた。
「まー元気だせって、お前は人間ってだけで俺よりは友達できやすいだろうしさ」
狼が慰めになっているような、ならないような事を言ってレオンに笑う。その笑い顔は牙と赤い舌が見えてちょっと怖かったけれど、愚痴って少しすっきりしたせいかレオンはそうだな、と頷く。そしてちょっと冷静になったら、なんか恥ずかしい事をしてしまったなと頬が赤くなるのを感じて立ち上がる。
「ちょ、ちょっと気分転換にその辺歩いてくる!」
気を付けて、と言う声を聞きながらレオンは赤い頬を隠しながら歩き出した。その辺を少し散策したら戻るつもりだったのだけれど、いつの間にか星ヶ丘に戻っていてレオンはまるで狐に化かされたみたいだと空を仰いだ。そしてあの奇妙なお茶会を思い出して、
「悪役も大変なんだな……俺も頑張ろ……」
と、しみじみと呟くのであった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「わ~なんだか変なとこに来ちゃったな~」
至極明るい様子で、特に困ってもいなさそうに見えるのは
オルカ・ヴィヴァルディ
だ。ちょっと買い物でも、と星ヶ丘にある部屋から外に出てふらっと歩いていたら白い兎に出会い、好奇心から後を追いかけたら見知らぬ場所に出ていたのだ。しかも目の前に広がるのはどう見てもお茶会で、座っている面々は幼い頃に絵本の中で見た悪役ばかり。普通ならちょっと怯むところだけれど、オルカは折角だからと参加させてもらう事にした。
さり気なく席に座れば、どこからともなく紅茶やお菓子が目の前に置かれていって、それなりに歓迎されているのかな? とオルカは思う。そして向かい側に座る赤いドレスの女性を見て、アリスの赤の女王なのだろうと当たりを付けた。話を聞いていると、
「全く、問い掛けに答えれぬ者など駒にしてやればよかったわ」
と、言っては周りのヴィラン達に宥められていた。オルカはふと思い立って赤の女王に微笑みかける。
「そういや、白い薔薇を赤くしたって話あったよねー」
「ふむ、聞いた事があるな」
ふん、と鼻を鳴らす女王にオルカは軽く首を傾げた。
「でも、間違えちゃったなら誤魔化すより前向きにおススメした方が断然よかったと思うんだけど」
「合理的だ、無駄がないと私も思うぞ」
「白薔薇の中に1輪咲き誇る赤の方が、より貴女の美しさが際立つちますよ……とかね!」
ふふ、と笑って見せれば赤の女王もふふんと笑った。
「お主、面白い事を言うのだな」
「そうかな? あ、そうだ! この庭には白い薔薇ってあるかな?」
「どこかには咲いているかもしれぬな」
「もしよかったら、1輪貰えないかな~? あげたい子がいるんだ」
「見つけられたら持っていくがいい、誰も気にせぬであろう」
赤の女王がそう言うと、オルカはありがとうと立ち上がる。それから白い薔薇を探す為にお茶会が開かれている広い庭を歩いた。見た事もない花も咲いていて面白い庭だと思ったけれど、お目当ての白い薔薇を探す方が先だと辺りを見回す。
「あ、見つけたよ~」
ひっそりと咲く白い薔薇を見つけ、誰に言うでもなく『1輪だけ貰っていくよ』と囁けば、『1輪だけならいいわよ』と聞こえた気がして、
「ありがとう」
と、白い薔薇を1輪手折る。そしてお茶会に戻ろうかと振り向けば、そこは見慣れた星ヶ丘だったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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