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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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ボビナムトーナメント
の帰り道、
入江 みつび
と
龍目 豪
は何か美味しい物でも食べようと星ヶ丘に向かって歩いていた。
「それにしても強い奴がいっぱいいて、いい刺激になったぜ」
「豪くんだって初参加なのに凄かった、体を動かす基礎が出来てるのね」
「はは、ありがと。でも負けちまったしな」
「ううん、カッコよかったよ」
ボビナムトーナメントでお互い勝ち上がれなかったけれど、いい試合をしたと笑っていると、白い兎が2人の前を横切った。
「みつび先輩、あれ」
「豪くんも見た!? あれってなんだか……」
「こういうの……アリスの話にあったよな?」
「「追いかけよう!」」
一瞬目を合わせた2人の声が重なる。頷いて白兎を追い掛ければ、あっと言う間に見知らぬ場所に着いていた。星ヶ丘寮に住む豪ですら、星ヶ丘では見る事の無いような庭園。そしてその奥の大きな木の下ではお茶会のようなものが行われている。
「ここは……異世界か? おい、狼がいるぞ! アリスじゃねえのか」
「あっちは悪そうなおばさんとかお婆さんとかいるよ。……うーん、アリスの世界って言うよりも童話の世界って感じだね?」
言われてみればお茶会の席に座っているのは、どうも色々な童話の世界から抜け出したような悪役達のように見えた。
「悪い奴らなのか? いや、でも皆平和にお茶会してるし、倒さなきゃって感じでもねぇな」
それに狼は絶滅種とも言われているし、そう簡単に手を出すのも憚られると豪は思う。
「あれって海の魔女っぽい……よし、ここで迷っててもしょうがないし、ちょっとお話しにいこうよ♪」
「ちょ、みつび先輩ちょっとは警戒して……あ、おい!」
豪の制止もなんのその、みつびは鼻歌交じりにお茶会へと近付いていく。そして持ち前の明るさで海の魔女へと話掛けたのである。対して豪はそんなみつびに何かあってはいけないと、ある程度警戒しながらその後ろに立った。
「海の魔女さん、こんばんは」
「おや、アンタは誰だい? まぁお座りよ」
「ありがとう、私は寝子島のマーメイドのみつびよ」
ネコジマ? 聞いた事ないねぇと言う海の魔女の隣にみつびが座ると、豪もその隣に座る。特に2人を不審がる者もおらず、みつびも豪もここはきっと辿り着いた者を受け入れる、そんなお茶会なのだろうと考えた。それなら少しくらい楽しんでもいいかもしれないと、ほんの少しだけ力を抜いてお茶会に参加する事にした。
「海の魔女さんは、お願いを聞いてくれたりするの?」
「条件次第さねぇ」
「じゃあ、私もお願いがあるって言ったら聞いてくれる?」
「なんだい、アンタも足が欲しいのかい? ……まぁ自前の立派な足があるようだけど」
「ふふ、立派でしょ?」
豪はその隣でみつびと海の魔女の会話を内心ハラハラしながら、いつの間にか目の前に用意された紅茶とクッキーを食べながら聞いている。
「そうじゃなくって、海でネッシー見たことある?」
「ネッシー?」
「うーんと、こう首が長くて……怪獣みたいなの」
「ああ、そういやそんなのもいたねぇ」
「え、ほんと!? どこで見たの? 私、会ってみたいんだよねー」
それがお前の望みなのかと問われれば、臆することなくみつびは頷く。隣の豪からすれば、海の魔女から交換条件として何を吹っかけられるかわからないから気が気じゃない。小腹が空いていたから、クッキーは摘んでいたけれど。
「そんなアタシの力がなくても叶うような願いじゃねぇ」
「えー! そんな事言わないで教えてよー!」
「そうだねぇ、それじゃあ賭けをしようか」
「賭け? どんなの?」
「おい、みつび先輩」
賭けと言う言葉に、豪が難色を示すようにみつびに声を掛ける。けれど、海の魔女とみつびはお構いなしに話を続けた。
「アンタが来年までに理想の男性に告白されればネッシー? の……連絡先を教えてやってもいいねぇ」
「連絡先!? 携帯とか?」
「ケイタイ? なんだいソレは」
「あ、携帯じゃないのね」
「ネッシーが携帯持ってる訳ないだろ、みつび先輩」
そもそもその前に賭けで負けたら何されるかわかったもんじゃないと、豪はみつびを諭す。その姿を見ながら海の魔女はニヤニヤと笑って紅茶を飲んでいる。
「大丈夫! もてもて人魚のみつびちゃん相手にそんな賭け、後悔しても知らないからね! 約束よ!」
「ヒッヒッヒ、わかったわかった」
完全なはったりをかましていくみつびに、海の魔女が楽しそうに笑う。豪は咄嗟に立ち上がり、みつびの後ろから守るように手を出して、
「大丈夫だ。みつび先輩は俺が守る」
と、考えるよりも先に宣言していた。
「あはは、豪くんありがと」
照れたようにみつびが笑えば、豪もほんの少し頬を赤くして座る。そして、俺が理想の男になれるかどうかが問題かと真剣な顔をして紅茶を飲んだ。みつびも同じ様に紅茶を飲んで、目の前にあった薄いハートのチョコレートへと手を伸ばし掛けて、思い出したように豪へと向き直る。
「そだ、豪くん。これ」
持っていた鞄からラッピングされた箱を取り出して、豪へと渡す。
「これは……」
「チョコだよ、人魚のうろこをイメージしたの。不老不死にはなれないけど愛情はいっぱい入れといた、どうやって作ったかは内緒ー」
思わずチョコレートに蕩ける人魚姫みつびを想像し、豪はぶんぶんと首を振ってその妄想を掻き消して、チョコを受け取った。
「バレンタインか……ありがとな! ずっと欲しかったしすごく嬉しいぜ♪」
ずっと欲しかった、誰から? みつびから、と自分で再認識して、豪は目の前のみつびに改めて御礼を言って微笑む。それはとても優しい笑顔で、みつびも少しくすぐったそうに笑う。
「本当はチョコだけじゃなくて、豪くんの役に立ちそうな物って考えたんだけど思いつかなくって。何か欲しい物ある?」
「欲しい物……チョコ以外に?そりゃあ……」
物ではなくて、者なら目の前のみつびがいいと豪は考える。けれどそれは今じゃなくて、もっと雰囲気のあるところで……と考えた辺りで、海の魔女の咳払いが聞こえた気がして豪は慌ててみつびに言った。
「いや、もう気持ちだけで十分だぜ!」
「そう? フック船長のフックとか、難しいかもだけど遠慮しないでいいのにー。あ、まさか3倍返しとか、給料3ヵ月分とか心配してる?」
そういや3倍返しなんて言うなと思いつつ、給料3ヶ月分はお返しではなく婚約指輪の値段では? と豪は少し笑ってしまう。
「あは、じゃー……これあげたらどうなるんだろ?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、みつびはそっと豪を手招きする。クエスチョンマークを浮かべつつも、豪が手招きされるままに身体を傾け、みつびへと顔を近寄らせれば――。
ちゅっ。
自分の頬から聞こえたリップ音と、柔らかい感触に豪は驚いたように目を丸めた。既にみつびの顔は自分から離れ、どうだとばかりに笑っている。
「ふふふ、これの3倍返しどうなっちゃうのかなー?」
「……考えとくぜ」
相変わらず攻めるな、と思いながら豪はまだ感触の残る頬へと指を這わす。3倍返しはキス3回なのか、それとも、もっと? みつびの望みはどちらだろうか、と豪は受け取った宣戦布告のような頬へのキスをどんな風に返すか作戦を練らなくてはと考える。何せみつびは今年で卒業なのだ。大学に入ったら世界も広がるだろうし、自分の知らない男達とも知り合うだろう。取り合えずホワイトデーの予定だけは先に抑えておこうと豪は決意する。そんな豪を後ろにしつつ、みつびは海の魔女に向かって余裕の笑みと共にピースサインを送っている。
自分の手の中に大人しく納まってくれる人魚姫じゃないかもしれないけれど、それでも近くにいるこの距離をもっと縮めたいと豪は思う。
「さぁさ、アンタ達。そろそろお帰りよ。日が暮れちまうからねぇ」
「えー、もうちょっと話したかったな~」
海の魔女の声に促され、2人は立ち上がる。
「行こうぜ、みつび先輩」
片手にはみつびにもらったチョコ。もう片手でみつびの手を掴み、豪は前を向いて歩き出す。
「う、うん! じゃあね、海の魔女さん! ありがとねー!」
また会えるかな? そう言えば、私が賭けに負けた時にどうするかあの魔女言わなかったな、なんて考えながらみつびが後ろを振り向くと、そこは既にいつもの星ヶ丘だったのである。
「戻ってきたみたいだな。あわよくばお茶会以外の異世界なんてのもないかなって思ってたんだが」
「不思議な体験だったねー」
繋いだ手が温かくて、夢ではなかったのだろうと2人は思う。
「えへ、3倍返し楽しみにしてるね♪」
「おう、ホワイトデーは空けといてくれよな」
今度は誤魔化さない。豪は繋いだ手を少しだけ強く握り直して、それをみつびへの宣戦布告の返事とした。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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