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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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少々特殊な関係と言うか、今時の高校生はこんなものなのかもしれないと言うか、所謂元彼と元カノな関係の
北里 雅樹
と
椎井 莉鳥
は普通であれば別れた者同士で一緒にいる日ではない、と一般的には思われるであろうこのバレンタインデーに2人で洋菓子店『Raton』の前に居た。
何故か、と問われれば理由は簡単。元彼であるところの雅樹が、元カノであるところの莉鳥にバレンタインのチョコレートを
メール
で強請ったのだ。いくら元々幼馴染とはいえ、別れた女にチョコレートをたかるか? と莉鳥だって思ったけれど、『Raton』のケーキは美味しいし、2月にしか売り出さないという期間限定のハートのチョコムースケーキは食べてみたい。総合的に考えた結果、自分も食べれるちょっと高い友チョコだと思う事にした。
雅樹だって、莉鳥がすんなりチョコレート……この場合はチョコケーキだが、をくれるとは思ってはいなかったのだが、猫鳴館暮らしで必然的に質素倹約を強いられる生活の中、もしも奢ってもらえたらラッキー! くらいの気持ちで送ったメールは許可された。ちゃんとお返ししないとな、と思いつつ、それだけ気心がしれた幼馴染と言うか、お互いの気質を知り尽くしていると言うか……だから恋人としては長続きしなかったんだろうなと、ぼんやり考えながら雅樹は隣の莉鳥を見た。
細身のパンツに白と黒のストライプシャツ、ブルーのジャケットにヒールの低いパンプスといったボーイッシュながらも彼女のスタイルの良さが際立つコーディネイトが、クールな彼女には良く似合っていた。
「何ぼんやりしてるのよ、入るわよ」
「お、おう。悪い悪い」
悪いとか思ってないくせに、という視線を投げ掛けながら莉鳥が扉を開けるとその後ろに雅樹が続く。
「いらっしゃいませ!」
店主である
荒井 景貴
の声に続い、
紅林 柳霞
の声が重なって聞こえ、莉鳥は軽く頭を下げながら、
「予約していた椎井です」
と、告げた。すると景貴が微笑んで、お待ちしておりました、持ち帰りになさいますか? こちらで食べていかれますか? と聞いてくれた。莉鳥は持って帰って自分の家で食べるつもりだったのだけれど、雅樹がここで食べていこうぜ! と言った為、イートインする事になった。すぐにお好きな席へどうぞ、と店内のイートインスペースへ案内され適当に窓際の席に座るとお冷やと共にメニュー表が渡された。
「仕方ないわね……私は紅茶にするわ」
「あー、俺は水だけでいいぜ?」
「いいわよ、変な遠慮しなくても。紅茶にするの? 珈琲にするの?」
「じゃあ、椎井と同じので」
注文を取りに来てくれた柳霞に紅茶を2つ注文し、予約済みのケーキと一緒に持ってきてもらう。イートイン仕様という事で、皿に載ったハートのチョコムースケーキの周りにはチョコソースで彩られている。一応ナイフも付いてきてはいたけれど、雅樹はお構いなしで、
「いっただっきまーす!」
と、言うと迷わずフォークを突き刺し、削る様に取ると大きな口を開けてぱくりと食べた。
「う……美味い……!! あ~~椎井に頼んで良かった……!」
「何の為の取り皿なのよ……それに大袈裟すぎじゃない?」
静かにしなければ向う脛を蹴っ飛ばす、という射殺さんばかりの視線を感じ、雅樹はひゅんっと心臓が縮むのを感じて口を閉じ、大人しくケーキのご相伴に預かる事にした。
大人しくなった雅樹を見て、溜息を吐きながら莉鳥もチョコムースケーキへとフォークを伸ばした。甘くて少しビターなチョコムースケーキに去年のバレンタインデーを思い出す。去年はまだ目の前のアホと恋人同士だったのが、なんだか不思議なくらいだ。自分の誕生日が2月と言う事もあって、今日みたいにここのケーキを買って雅樹の家へ行ったのだ。雅樹とは折り合いの悪い彼の父親は出張で家を空けていて、2人っきりの彼の部屋。雰囲気も悪くないとなれば、自然に唇や身体も重なるというものだ。
「椎井、何考えてるんだ?」
はっとして、莉鳥は顔を上げる。なんでもない、と言ってもよかったのだけれど、なんとなく莉鳥は考えていた事を口にした。
「去年のバレンタインのこと。去年はあんたの家で過ごしたよね」
ぼんやりしている間に、随分と減ってしまったケーキへとフォークを伸ばせば雅樹がああ、と頷いた。
「そうだったなあ。以前からそうだけど、椎井って大人っていうか、ちょっと冷めたところあるよな。去年のバレンタインの夜から、ますますそういうのに拍車がかかった」
「そうかな」
自分では気が付かなかったけれど、雅樹が言うならそうなのかもしれない。普段から顔を突き合わせている分、お互いの気心と気質は知ってる。だから変わったときは目に見えなくてもわかるのだろう、雅樹も、莉鳥も。
「あの夜から5割増しくらい」
それは随分と割増しし過ぎではないかと思ったけれど、莉鳥はふんっと笑って答えた。
「そりゃ、雅樹みたいなのと付き合えばそうなるわ」
「俺だって椎井みたいなのと付き合ったらこうなるさ」
ロクでもなくなるって事? と思いつつ、言ってくれるじゃないとケーキにフォークを突き刺す。
「だって椎井だし」
「全然答えになってない」
眉根を寄せて雅樹を見れば、笑っていて。
莉鳥も思わず笑ってしまった。
「これだから腐れ縁は嫌なのよ」
「お互い様だろ、多分この先もこんなもんだ」
そうね、そんなものかもしれないわねと言って莉鳥は紅茶を口にした。それから少しだけ考える。もしもあの夜に戻れたとしたなら、自分は彼を拒むだろうか。それとも、やっぱりあの日のように受け入れるのだろうか?
そこまで考えてから、ふっと顔を上げれば雅樹が大口を開けてケーキを頬張っているのが見えて、馬鹿らしくなって莉鳥は考えるのを止めた。そして残っている僅かなチョコムースケーキを奪い取ると、その胃袋に収めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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