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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
【バレンタイン/スウィート】
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バレンタインの前から考えていた事を本日実行に移すため、
志波 武道
は帰り道の途中で自分の横を歩く
楪 櫻
へと声を掛けた。
「櫻ちゃーん、帰り一緒に寄ってみたい所あるんだけどダイジョブ?」
「今日は予定もないから構わないが、どこに行くんだ?」
2月14日である今日という日に予定はないと言い切る彼女に、自分の計画が間違ってなかった事を再確認した武道はこっそりと笑みを浮かべて言った。
「美味しいって評判なケーキ屋さんだぜぃ!」
「それはいいな、是非行こう」
何気ない仕草で櫻の手を掴み、レッツゴー! と武道は洋菓子店『Raton』への道を急ぐ。『Raton』の店長に密かに頼んでおいた特注のバレンタイン仕様なチョコケーキを食べる為に。
そんなサプライズを全く知らない櫻は、武道と一緒に行くならどんなところだって楽しいだろうし、断る理由もないと大人しく繋いだ手を少し握り返して付いて行く。
『Raton』に着くと、店内のちょっとしたバレンタインの飾り付けが目に付いたけれど、櫻は特に反応もない。これは今日がバレンタインって事完全に知らないか忘れてるんだろうな、とこっそり笑いつつ、いらっしゃいませと声を掛けてくれた店長こと
荒井 景貴
に軽く会釈をして空いている席へと着いた。
「こんにちは、ゆっくりしていって下さいね。ご注文はどうなさいますか?」
にっこりと微笑んで、景貴が注文票とボールペンを握る。
「俺はホットコーヒー、櫻ちゃんは?」
「志波と同じ物でいい」
「他に食べたい物は?」
「……ダックワーズを」
「オッケー♪ じゃあ、ホットコーヒー2つとダックワーズ1つと……あと店長、アレお願いします!」
「ご注文確認させて頂きますね、ホットコーヒー2つとダックワーズ1つとアレですね」
武道と景貴がアイコンタクトで微笑みあうのを見て、『アレ』とは? と櫻が首を傾げる。それでは暫くお待ち下さいと、景貴が奥へと戻っていく。
「志波、アレとはなんだ?」
「んー? フッフッフ、それは見てのお楽しみってね♪」
眼鏡の奥の瞳が優しげに笑うので、それ以上は聞かずに櫻は頷いて武道を見た。どこか機嫌の良さそうな武道と他愛無い話をしていると、お待たせしましたと景貴が大き目のトレイを持ってやって来る。
「こちらホットコーヒーになります……こちらがダックワーズ、そしてこちらが特製チョコレートケーキになります」
2人の前にコーヒーが置かれ、櫻の前にアイスが添えられたダックワーズが、やや武道よりに特製チョコレートケーキが置かれる。白い皿の上には1人で食べるには大きいけれど、2人で食べるには丁度いいサイズの、艶々のチョココーティングがされた美味しそうなチョコレートケーキ、そしてその上にはマジパンで作られたエンジェルの格好をしたバレンタインVerのラヴル君が載っていた。取り皿とカトラリーを置いて景貴が下がる。
「これは……凄いな」
運ばれてきたアレ……もとい、特製チョコレートケーキを見て櫻が思わず目を見開く。艶々のチョコレートケーキやその上に掛かっている金箔が美しいのも然る事ながら、可愛らしい人形が一際櫻の目を引いた。
「この人形は……?」
「これ? これはこのお店のマスコットでラヴル君って言うんだぜ☆ 今回は特別にバレンタインVerにしてもらってあって、なんと食べれるからね!」
「こんなに可愛いのに食べられるのか……随分と精巧な作りだな」
櫻の反応が可愛らしくて、武道は嬉しくなって口元がつい緩んでしまいそうになるのを堪えてコーヒーを1口飲んだ。
「バレンタインだからさ、櫻ちゃんと一緒にこういうの食べたいなぁって思ったからね」
だから店長である景貴へ特別に作ってもらうように頼んだのだと武道は言う。そう言われて、櫻は初めて今日がバレンタインデーと呼ばれる日だったのだと気が付いた。
「すまん……いや、バレンタインというものは知っていたが……そうか、今日だったのか」
いかな櫻と言えど、バレンタインがどんなものかは一応は知っているのだ。そう、女性が男性にチョコレートを贈る日と言う程度には。
「ほら、美味しいよ? どうぞどうぞ☆」
マジパンで出来たラヴル君と取り分けたケーキを載せた皿を櫻に勧めて、武道はなるべく少なめに取り分けた皿を自分へと寄せる。
「だが、これではまるで逆だな」
面目ない、とばかりに櫻がケーキに視線を落とす。
「今日って女性が男性にチョコあげる日って言われてるけど、男が何か動いてもいい日だからね!」
だから気にする必要はないし、何よりこれは自分がしたかった事なのだと微笑んだ。その笑みに嘘はなくて、櫻はおずおずとフォークを掴みそっとチョコケーキを口にする。
「……美味い」
「良かった、櫻ちゃんが喜んでくれると俺も嬉しいよ」
チョコレートの美味しさを損なわない甘さと、ほんのりとした優しい苦味を含んだその味は櫻の心をほんのりと優しいものにしてくれる。飽きのこない味に、思わず食べるスピードも上がってしまう程だ。ふと武道の皿を見ると、食べるスピードが遅い事に気が付いて櫻はコーヒーを飲んでから武道へと話し掛けた。
「……もしかして、チョコレート……いや、甘いものは苦手か?」
「いやー……苦手! ってほどまではいかないけど、チョッピリな。ほら、今日は櫻ちゃんの為に用意してもらったやつだし、気にせずタベテたべて☆」
バレたか、という顔をして武道がケーキを口に運ぶ。もちろんケーキの味は美味しいと思うし、甘いだけじゃないチョコレートの苦味もほんのりとあって食べ易い。そうは思うけれど、沢山食べるのはやはり苦手なのだ。だからこそ、一緒に食べる事を思いついたのだけれど。
そんな武道の様子を見ながら、櫻は
誕生日を祝ってくれた時
の事を思い出す。あの時もそうだったけれど、今回もきっと自分の為にしてくれたのだろう。自分の為に何かして貰う事の罪悪感のようなものは感じるけれど、それ以上に嬉しいと思う気持ちがあるのは何故だろうかと考える。目の前に、ケーキに苦戦しつつも楽しそうな武道の顔があるからだろうか? 自分も彼に贈る側になれば、何かわかるのかもしれないと思いながらケーキを食べれば、1ヵ月後にはバレンタインのお返しをするホワイトデーがあるという事に気が付いた。
「では、ホワイトデーには私からお返しという事で何か用意しよう」
「あー、そっか……お返し……」
贈る気持ちばかりで、お返しと言うのは思い付かなかったなと武道は思う。けれど、何かを返してもらえるのは嬉しい事だと武道は思う。それが言葉でも、笑顔でも、だ。だから今、櫻が微笑んでくれているだけで十分だと思うけれど、1ヶ月先の楽しみが出来たのはなんとも幸せだと感じて武道は目を細めた。
「楽しみにしてるッ☆」
「ああ、期待してくれて構わない」
チョコレートケーキと、その可愛さに躊躇いながらもマジパンで出来たラヴル君を胃の中に綺麗に収めた櫻が、どこか吹っ切れたように微笑んでダックワーズへと手を伸ばした。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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