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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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恋する乙女にとって、バレンタインといえば合法的? に告白ができてしまうありがたい日でもあり、ありがた迷惑な日でもあり……やっぱり心ときめく、そんなイベントだ。
ばっちり準備されたチョコレートを目の前に、どうやって相手に渡そうか思い悩む
嘉島 和穂
もまた、その1人であった。
「どんなチョコが好きだろうって考えて、色々試しに作ってたら……なんか詰め合わせみたいになっちゃったんだよね……」
綺麗にラッピングされた少し大きめの箱の中身を思い出しながら、和穂が指を折り曲げる。
「トリュフチョコにクッキーでしょ、ガトーガナッシュにプチタルト……それから、赤いハートのチョコレート」
ハート型のチョコレートだけではあからさまだろうか、それならクッキーは? でもクッキーだけじゃこの気持ちに気が付いて貰えないかも。そうやって色々考えた結果が、このチョコレートの詰め合わせだった。それは裏を返せば、和穂の想いが詰まっていると言っても過言ではない。
「うん、折角作ったんだし。と、とりあえず図書館前の広場とかだったら会いやすいかな?」
箱とディスプレイを睨めっこしつつ、なんとか『今日は大学いらっしゃいますか』と打ち込んでメールを送信した。
「メールだ、誰からかな」
メールの着信音を聞いて手を伸ばし、差出人を見てみれば和穂の名前がディスプレイに光っている。内容を確認すると、大学にいるかどうかという問い掛けだった。今日は特別用事もなくて、どうしようかと考えていたところだったので、素直に家にいるとメールを返す。それから数回のメールのやり取りをして、
クルト・エールヴァール
はコートを着て木天蓼大学へと向かう事となったのだった。
クルトからすれば和穂からの呼び出しで、大学の図書館前まで来て欲しいと言うのは珍しいなと思う反面、ついでに参考書でも借りに行こうという軽い気持ちだったし、特に苦になるような事でもない。だから大学の図書館前で和穂に会った時、妙に落ち着きがない彼女に首を傾げてしまったのだ。
「あっ、こんにちは! す、すみません、急に呼び出しちゃって……!」
用事とか、あったんじゃないですか? と気にする彼女に、クルトは首を振って否定する。
「いや、特に用事もなくて午後からどうしようかと考えていたくらいだから、気にしないでくれ」
その言葉にほっとした表情を見せた和穂に、いつもの和穂らしさを感じてクルトも微笑む。と、何故かまた和穂の顔が赤くなったように感じて、クルトは和穂の前髪を軽く指でかき上げ、彼が溺愛する従妹の少女へするように熱がないかと額に手を当てた。
「熱はないようだけど、体調が良くなかったりするのか? 和穂ちゃん」
既にキャパシティオーバーもいい所なのだけれど、なんとか首を横に振って和穂はひんやりとする長くて綺麗な男の人の指が自分の額から遠ざかるのを感じて、そっと息を吐いた。鼓動が煩くて、クルトにばれないようにゆっくりと深呼吸をする。
「大丈夫ならいいんだが……ところで今日は何の用事があったのか教えてもらえるか?」
その言葉に、再び心臓をきゅっとさせながら和穂は唇を振るわせた。
「え、えっと。……前に言ってた、その、
練習
頑張ったので…・・・!」
前に言っていた練習、と言われればクルトの頭にもすぐ思い当たる事が浮かんだ。つい先日、和穂と空飛ぶチョコレートを追い掛けた時の事だ。
「頑張った結果が、その、これです……!」
差し出されたのはクルトの目の色のような青いリボンが綺麗に結ばれている水色の箱。貰ってもらえますか、と小さな声が30センチより下から聞こえてきて、クルトはそっとそれを受け取った。
「……そうか。バレンタインデーか」
こくこくと頷く和穂を見て、クルトの目が優しく揺れる。
「ありがとう」
優しい声が耳に響いて、和穂の脳内ではぐるぐるとこの勢いで告白してしまうべきでは? バレンタインという打って付けのシチュエーションだよ? でも、すごく普通に『ありがとう』って言われたら? 想いに気付いてもらえないのでは? そんなところも好きなんだけど! でも告白してしまいたい、そんな相反する気持ちが渦巻いていた。
けれど……きっと今告白しても分かってもらえないだろうと思った和穂が選んだ言葉は、
「いつもありがとうございます、とか、お話できて嬉しいですとか、一緒にいれるのが楽しいです、とか……そういう、えっと、そんな感じですっ」
と、いうものだった。それは今の和穂の精一杯……いや、それ以上の言葉だった。
「態々すまないな」
「いえ、こっちこそ来て貰っちゃって……あ、味は大丈夫ですっ! 色々入ってるんですけど、なんかどういうのが喜んで貰えるかなとか考えてたら色々になっちゃって!」
「そう言えば、練習すると言っていたな」
「……そう、その。……クルトさんに、喜んでもらえたらいいなって、練習も頑張ったので、良かったら食べて下さい……!」
もっと、少しでも意識してもらえるように頑張ろうと決めた和穂は顔を上げてクルトと目線を合わせてそう言った。
「ふむ……和穂ちゃんは、この後は空いているか?」
「えっ、あ、はい! 予定はないですっ」
「良ければ、食事にでも行かないか? 折角だし、貰ってばかりは性に合わない」
思いもしなかったクルトからのお誘いに、和穂の目がぱちぱちと瞬きを繰り返す。
「……ああ、『お返し』とは別だ。安心してくれ」
「いえ、そんなの気にしないで下さい……! そ、それと、えっと、こっ……これからもよろしくお願いしますっ!」
受け取ってもらえるだけでも嬉しいのにその上をいくクルトの言葉に動揺したからか、和穂はあっぷあっぷな状態ながらもなんとか伝えたい言葉を言い切った。
「ああ、こちらこそ。行こう、和穂ちゃん」
礼儀正しい子だなと思いつつ、そういえば参考書の事をすっかり忘れてしまっている事に気が付く。我ながら珍しい事だと思ったけれど、参考書はまた今度でも構わないとクルトは思った。
それよりも今は、自分の目線より遥かに低いところで耳を赤くしている和穂を、どこへ連れて行こうか考える方が優先事項だと感じていたから。
そうしてクルトと和穂は並んでシーサイドタウン駅へと歩き出したのだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
アウトレットで可愛い幼女達と戯れ、ちょっと酷い目に合いつつも彼女達と別れると、
千歳飴 楓子
は
立花 なつ
の家の前まで来ていた。
「いらっしゃい。チョコレートできてるよ、かーちゃん」
「うむ、邪魔するぞ」
勝手知ったる人の家とばかりに、楓子は遠慮なく上がりこむ。迷う事無くソファまで辿り着くと、まるで我が家にいるかのように着ていたコートや上着、靴下をポイポイっと脱いで、ラフな格好になってごろんとソファに寝転がった。完全に無防備な格好に、なつは男として意識されていないのでは、という溜息を上手く隠しながら楓子に薄手のロングカーディガンを投げる。
「あー、風邪ひいちゃうよ? すぐ用意するから待ってて~」
「構わんよ、ゆっくりやってくれたまえ」
投げられたカーディガンに袖を通し、楓子はスマホを弄リ始めた。その手付きは慣れたもので、スマホをタップする指の動きは滑らかだった。楓子は自他共に認める重度のスマホゲーム中毒で、いくつかの気に入ったスマホゲームをローテーションするかのように弄っている。
「む、バレンタイン限定ガチャ……だと…・・・? そんなもの回すしかないじゃないか」
課金の味は蜜の味とはよく言ったものだ、なんて呟きつつ課金ボタンをタップしてガチャを回す。所詮電子の情報じゃないか、なんて野暮な事を言う者もいるだろうが、その電子の情報は今じゃないと手に入らない物も沢山あるのだ。楓子からすれば、普通の人が気に入った洋服を買うのと同じようなもの。
「ふふふ、これだから課金ガチャはやめられん」
どうやらお目当てのキャラを引き当てたようで、楓子の顔は満足気だ。そんな風にだらだらと過ごしていると、すぐになつがトレーに何やら色々載せて運んでくる。
「お待たせ~。ほら、出来たからちゃんと行儀よくして~」
「どれどれ……」
ソファから起き上がると、なつがテーブルに紅茶と白い皿を並べているのが見えた。皿の上にはチョコレートのケーキと生クリーム、そしてココアパウダーが散らされているのが見えて立ち上がる。
なつがセットし終わると同時に、楓子がテーブルへと寄ってきてひょいっと違う皿に載せられているチョコチップクッキーを攫って口へと入れた。
「ん、美味い」
「も~、だからお行儀悪いって俺言ってるよねぇ?」
「ハイハイ」
聞く気がない返事をしながらクッキーを飲み込むと仕方ないなぁ、となつが笑った。
「じゃあはい、本命チョコだよ! めしあがれ~」
「本命チョコ? ああ、配った人全員に言っているんだろう」
なつの気持ちにはこれっぽっちも気が付いていない楓子は、さらっと流してフォークを手に取る。
「……そろそろ本気だと思ってほしいんだけどなあ~。あ、それはガトーショコラだよ。好みで生クリーム付けて食べてね~」
いつになったら伝わるだろうか。でも楓子相手なのだからそもそも持久戦は免れないだろうし、気長に行こうかとなつは思う。手作りのガトーショコラは楓子の為だけに作った自慢の一品だ。それを美味しそうに頬張ってくれるだけでも、今日は良しとしようかなと思いながら紅茶を淹れてやる。
「なつ氏のスイーツはいつでも美味しいな」
かーちゃんの為に作っているからね。
「しかしそんな軽い調子だといつか女性に刺されるんじゃないか? 楓子は心配だ」
かーちゃんにしか言わないから大丈夫だよ。
「何はともあれごちそうさま、今年もなつ氏のチョコが食べれて幸せだ。来年もよろしく頼む」
「美味しかったなら何よりだよ~。うん、来年と言わず、ずっと作ってあげるよ」
来年は何を作ろうか、なんて今から考えてしまうほど、なつにとっては楓子の来年の約束は嬉しいものだった。いつか自分の本気をわかってもらう為にちゃんと行動しようとは思うけれど、今はまだこのままでも。完全に惚れた弱みのようになっている事になつは気が付いているのかいないのか。
「ところでなつ氏」
「はいはい、なにかな?」
「このまま夕飯も作ってくれてもいいんだぞ?」
皿に残った生クリームをフォークで掬いながら言う楓子に、なつは少し笑って答えた。
「もうご飯の話? しょうがないな~……何食べたい?」
まだまだ2人で過ごせそうな予感に、なつの声は優しくなる一方だ。
「前に食べた
グラタン
、あれがいいな」
「ああ、前に美味しいって褒めてくれたもんね~。任せて! 前のより美味しいのを腕によりをかけて作っちゃうから~」
愛を籠めて、君の為だけに!
「うむ、楽しみだ。今度は楓子も皿出しくらいはしてやろう」
なつの気持ちにはカケラ程も気が付いてない楓子が笑う。それを見て、なつも嬉しそうに笑うのだった。
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1000人
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76人
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シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
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