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【バレンタイン】冬の赤いチューリップ
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「ポニテに引かれて九夜山参りってね」
「ふふ、ムッシュくんて本当ポニテ好きだよね。
でも今日はチューリップも見ないとね。……チューリップって名前からして、いいよね♪」
「イベントはじまる前に食いもん買っとくか」
チューリップ広場を訪れたムッシュくんこと
鎌八 まもる
と、にゃんこたんこと
響 タルト
は、示し合わせたように悪戯っぽい顔を見合わせる。
「それ端から全部せめていくぞー!」
「おー!」
「買ったなー」
カップケーキやチョコレートクッキー、それに飲み物を両手に抱えてステージ前のパイプ椅子に座ったまもるは、タルトが誰かを探すかのように——、或いは何かを期待するようにソワソワしているのに気づいて、彼女の顔を覗き込んだ。
「贔屓のバンドでも出るの?」
「って言うか友達かな?」
「さっきの売店の子に聞いた話しか……」
まもるはタルトと紅緒の会話を思い出している。
——時間があったらステージを観覧したらどうかしら。竹高さんたちが何か演奏するそうですわよ。
聞いたことのない名前だ。同学年ではないのかなと思っていると、タルトが説明してくれた。
「寝子中の男子のバンド。そのBLを見に来たんだー」
「え?」
「ボーイズライブだからBL、間違ってないよね♪」
「う、うーん……?」
まもるが首を捻っている間に、件の彼らが出てきて演奏が始まった。曲目は適当な『なんとなく知っている洋楽ラブソング』のカバー詰め合わせだ。ギリギリ耳に引っかかるだけの外国語で、会場の雰囲気をふわっと盛り上げている。
「今日はヴォーカルイリヤくんなんだー。あ、タカタカくんとあんなに密着して1つのマイクでってこれどんなプレイ!? でも5人だとカップリングが……待って、サンドの可能性が出てきた!?」
「ぷれい? さんど?」まあ詳しく分からなくてもタルトが楽しそうならいいか。
「そう言やバンドってネズミーランドのウエスタンエリアのあれ思い出すな」
「クマの? カウボーイハット被ってウエスタンミュージック歌ってて——」
会話途中で演奏が終わり、タルトとまもるはそのままこの冬に二人で出かけたテーマパークの思い出を話しを続けながら、チューリップで埋め尽くされた広場を歩き始めた。
広場をちょうど一周くらいした頃合いで、タルトがまもるを呼んだ。
「ムッシュくん」
「ん? なんだいにゃんこたん」
「バレンタインチョコ。さすがにポニテチョコはなかったんで、ネコ型ねー」
タルトが箱の中身の
チョコレート
についてそう説明する。
(ムッシュくんとは一緒にいて楽しいしね)
いつもお世話になっているお礼の気持ちも込めたプレゼントだ。
「いやいや、嬉しいよ。姫さま、ありがたく頂戴いたしまするー」
まもるはチョコレートの箱を姫から下賜されたように恭しく受け取った。
「猫型もにゃんこたんらしいね」
(いや深読みをすれば私を食べてってメッセージだな)などと考えてしまうまもるの下心を見抜いて、「何考えてるの、ムッシュくん」とタルトが笑った。
「お、あっちまた別の演奏はじまるみたいだな——」
誤魔化したわけではないがまもるはステージの方へ首を回した。同い年くらいの——もしかしたら高校の廊下で見かけたかもしれない——ピアニストが、ステージで指を華麗に踊らせている。
「凄いな。ね、にゃんこたん——」
と振り返ったまもるの視界から、タルトは忽然と消えていた。
まもるはハッと気づいて、首を下に曲げる。
「ニャー」
いつの間にか降り始めていた雨が、タルトを猫の姿に変えてしまっていたのだ。
「まあ、お約束だな。どれ……」
まもるは猫のタルトを抱き上げて、飲食用のスペースらしいテントの軒下へ駆け込んだ。
「一瞬雨に濡れたポニテが見えて、それもそそるなとか思ったところだったんけどな」
まもるの腕の中でタルトは抗議するような、或いは少し悲しそうな声でひと鳴きする。言葉が通じないのがお互いもどかしいが、暫くはこれでも良いとも思ってしまうのは、いつもより互いの温もりを近くに感じる所為だろうか。
「ポニテも好きだけど猫姿のにゃんこたんも好きだぜ。
もふもふでかわいいし」
まもるは子猫を可愛がるようにタルトの鼻先にチュッと啄むようなキスをして、猫っ毛が柔らかい頭を撫でた。
確かに今は猫の姿ではあるが、しかし中身は人間の少女なのだ。もし言葉が通じたとしても上手く表現できない——いつもならポニーテールでビンタでもかましていただろう——気持ちになったタルトは、思わず爪を立ててまもるをひっかいていた。
「ははは、てれなくてもいいじゃな……いたっ、いたた。本気ひっかき禁止!」
その後も猫のままのタルトにまもるが「ジュースのむ?」とストローを口に運んでやったり、「これ食べる? え、こっちの? はいはい、あーん」と献身的に世話をしていて暫くの後、タルトの姿はまた予告なく元に戻った。
猫から人間へ、突然の重さの変化に、まもるはよろけつつも、背後の椅子に背中を預けて事なきを得る。
期せずにしてタルト姫を横抱きにすることになり、まもるは「はは、役得役得」と笑った。
タルトの方は慌てているようだが、まもるはマイペースにステージの方を一瞥する。
さっきのジャズピアニストの演奏も、続く次の演目も終わり、今日のイベントは全て終了したらしい。
「さ、そろそろ帰ろうか」
「……それはそうなんだけど、お姫様抱っこのままじゃ、猫じゃないから大変だよー」
「だな10分、いや5分が限度かも。
ははは、じゃ手を取り合うってことで」
まもるは片手を差し出して、ウィンクをしてタルトを待つ——。
「ああ、たのしい1日だったよ。ありがとう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月23日
参加申し込みの期限
2016年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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