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【バレンタイン】冬の赤いチューリップ
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寝子島、九夜山。
頂上の展望台を飾るように作られた『チューリップ広場』では、この日に合わせて咲かせたウィンターチューリップたちが、会場を訪れる人々を待ち焦がれていた。
空模様は前日からの予報が伝えた通り不安定で、観光客の来訪数も落ち込むと思われていたが、出迎える島民たちは歓迎の笑顔を浮かべている。
広場では昼下がりになると、花の鮮やかな色にも負けない明るい声が響いた——。
「おはようございます!」
ハキハキした声が完璧な笑顔で待つと、揃いのチョコレート色のエプロンをした若者たちの列から復唱が上がる。
「おはようございます」戸惑いと恥ずかしさが見て取れると、「もう一回」と檄が飛んだ。
「笑顔で! おはようございます!」
「おはようございます!」
「はい。改めて本日は宜しくお願いします、リーダーの山田です。
今日はいよいよ
バレンタインデー
ですね! 皆さんには事前に見て頂いたローテーションシートの通りに、それぞれ配置について、接客・販売・案内を行って貰います。
それでは早速——……」
イベントの販売グループのリーダーの説明が終わると、
巫部 紫苑
は担当になったチョコレートクッキー、カップケーキを販売する売店小屋へ向かった。
「ちょっときついかしら?」
制服は無理やり止めた胸元のボタンが窮屈だが、全体は可愛らしくて気に入った。それにケースに入ったお菓子を見ていると気分が踊る。
カップケーキは普通のチョコレートの他に、ラズベリーの乗ったホワイトチョコレート味や、チョコレートクッキー味、キャラメルや抹茶味もあった。
「色々な味がいっぱい……全部食べたいけど……」
「そうですわ……じゃない、そうですね。種類が多いから間違えないようにしないといけませんゎ、よね」
不器用に相槌をうったのは、一緒に販売員をする同窓生の
大道寺 紅緒
だ。
「本当、チョコレートとビターは見た目が似ているから、特に気をつけないとですね。それにお客様に商品を勧めるからには、味を知っておいた方が良いかな? って思うんですよ。
あのー、山田リーダー。今このお菓子を全種類買って、味見できますか?」
「全種類!? 結構多いよ!?」
「はい、全部」紫苑は事も無げに微笑んだ。おっとりとした性格ときゅっと細いウエストの見た目に似合わず、かなりの大食いなのだ。
「お店のお菓子全部食べられちゃいます♪ ……でもお仕事中は我慢です。味見用だけ」
リーダーは呆気に取られながらも「ちょっと待ってて、味見用なら——」と小走りで何処かへ向かった。
紅緒たちアルバイト仲間のキョトンとした表情に気づかずに、紫苑は幸せそうにケースを覗き込んでのんびりしている。
「美味しそうなお菓子ばかりですし……たくさん売れると良いですね」
同じ頃。ドリンクの売店小屋では、
深縹 露草
が男性販売員用のサロンエプロンを綺麗に結び直して整えていた。
「今日は宜しくお願いします」
「宜しくお願いしマース」
伊橋 陽毬
ら同じ販売員と挨拶を交わして、露草はレジ前に立った。広場は開いていてもイベント自体はまだ始まっていない時刻だが、雨が降る前に! と早めに行動しているのか、既にかなりの人数の鑑賞客が訪れている。
その殆どが——言うまでもないかもしれないが——カップルだ。見れば分かる。
「バレンタイン……」露草は呟いた。
世間では『リア充爆発しろ』なる言葉も流行するこの時期だが、冷静に、生産的に考えれば、爆発するよりもこうして経済を回してくれる方が世の為になるかもしれないと思う。
(……うーん、まぁ、どうでしょうねHAHAHA)
自分の気持ちを微妙に誤魔化しながら、露草はアルバイト仲間へ言った。
「皆様が素敵なデートやイベントを楽しめると良いですね」
こうして店舗準備が整えられている間、広場の『メインステージ』は、サウンドチェックが行われている最中だ。
『——ギターさんお願いします』
PAエンジニアの合図を聞いて、ステージ上でギタリストが音出しを始めた。スピーカーから高い音が響く。
「わわ、びっくりした!」
機材の近くに立っていたバルーンアーティストのいぬみんこと
狗民 きとり
と、クレイアーティストの
橘 明里
は、鳴らされた音に少し跳ねながらも、揃ってはあっと息を吐き出して気を取り直す。
そして元気な顔でイベントアシスタントの方へ向き直った。
「続きお願いしますなの」
「私がこうやってきっかけを出すので——」
ジャズピアニストとしてイベントステージに立つ
市橋 誉
は、客席から様子を見守っている。
丁度友人たちのバンドがリハーサルをしているのだ。緊張していないだろうかと視線を向けると、ギターの
高知 竹高
と目が合った。竹高は「Rock on」とコルナを送ってきたが、ハッとしてから両手でハートマークを作ってみせてくる。
(ああ、バレンタインだからな、お互い縁のない話だけど)誉はくつくつ笑いながら頷いてやった。
「シールド外しまーす」の声でリハーサルの終わりを悟って楽屋用のテントに戻ると、背後から追いかけるように彼の友人の
イリヤ・ジュラヴリョフ
とバンド『状態異常』のメンバーが入ってきた。
水海道 音春
が、楽屋にいる他のアーティストに挨拶しながら、真っ直ぐ誉の前へやってくる。
「市橋くん飯食った? 弁当余ってんだって。さっき誰か弁当いってない人いないかってスタッフさんに聞かれたんだけど」
「いや、さっき貰ったから俺じゃないかな」
「んぁー? 他全部聞いたんだよ……あと誰だ?」
音春が眉を寄せて腕組みする。人数合わせで呼ばれた上に雑用までさせられてかなり忙しそうだが、母親の仕事関係者が大事な部分に関わっているらしく、適当には出来ないようだ。
「更衣室居る方たちのほーじゃないですかぁ?」
幌平 馬桐
がタブレット端末を片手に言い、音春が小走りで外に出るのを見て自分の仕事に戻った。
「イーリャ先輩、プロンプターさっきのスピードでOKです?」
「アー……、もうちょっと早く」
「了解です」馬桐がアプリの設定を弄り始めるのを見ていると、ベースの
日本橋 泉
がパイプ椅子を軋ませた。
「そっちケツから2番目だっけ」
「ああ。丁度見られそうだし、そっちの演奏聴かせて貰うつもりだ。今日もあの時のセッションみたいなワクワクを期待してる」
「今日の俺らウェディングレセプションのバンドだぜ? 愛とか恋でワクワクするか?」
「ロマンチックな気分にはなりそうだ。俺もそういう演奏をしたい。
もしここを訪れているカップルが居て、楽しんでいるのならば……そのお手伝いが出来るような、ロマンチックな演奏を」
誉はテントの幕を捲り、穏やかな雰囲気のカップルたちが続々と広場にやってくるのを見ていた。隣ではいぬみんになったきとりと明里が楽しげに話している。
「あかりん、ろさろさから貰ったチョコレート一緒に食べよう!」
いぬみんが友人に貰った包みを明里と開いていた。
「とっても甘くておいしいの。ろさりんすごいの!」
「料理上手な子って好き!」
見ているだけで和むやりとりをしている二人へ、誉は同じステージを共にする仲間として挨拶する。
「今日は宜しくな」
「よろしくなの! きょうのあかりは、さいのうをはっきするの!」
「みみみん! いぬみんとあかりんで、みんなを和ませて楽しませるよ!」
「楽しませる、か。
……うん、そう出来ればいいな。幸せそうな人の笑顔は、見ていて気持ちがいいから——」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月23日
参加申し込みの期限
2016年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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