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寝子島高校
【バレンタイン】冬の赤いチューリップ
【マンガ化】フリーイラストS
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寝子島高校1年の
小山内 海
と
橘 千歳
と
御剣 刀
は、予てから、バレンタインデーの1日を三人で過ごそうと約束していた。
刀が主導で3人でアウトレットで映画を観て買い物でもしようかと予定を詰めていたのだが、ある日ウィンターチューリップのイベントを聞いた刀が「折角だし行ってみようか?」と二人へ提案しなおした。
千歳は「え。予定は……?」と一度驚いて見せたものの、「まぁ、でも、映画や買い物は別の日でもいいわね」とあっさり頷く。
(刀君、言い出したら聞かないだろうし……)と性格を把握しているから妥協したのだ。
そこで海が書き込んでいたスケッチブックを二人の前に立てた。
『どっちでも楽しそうだね、でもせっかくだから』特別なイベントを体験に行こうか。
「じゃあ決まりだな! こういう無茶ぶりに何だかんだで二人とも乗ってくれるからありがたいよ」
『チューリップって温室で育てたのかな? 冬に咲くって珍しいし』
昨今では野菜も花も旬の時期を外れても販売されていたりもするが、海にとってチューリップはやはり春の花のイメージだ。
「温室から植え直したってことか?」
刀が海と考え込むと、千歳が「ウィンターチューリップ……」と呟きながら脳内で検索をかけたらしい。
「そういえば、なんか聞いたことがあったわね。
確か温室で温めるとかじゃないのよ。
夏の間に冷蔵庫で冷やされたチューリップの球根は、冬の外気温でも春と勘違いするから、冬場でも花を咲かせるとか——」
* * * * *
そんな話しをしてからの当日だ——。
3人が広場にやってきたのはもう日が落ちてからで、既にイルミネーションが灯り、チューリップもライトアップされて輝く時間だった。
「おーすげー!」
刀が第一声で感嘆した。自然の美に圧倒される時もあるが、人の手が加わったこれも見事だ、と素直な思いだ。
「この間春の花が冬に咲く仕組みや理屈について話したけれど、それは抜きにして。
一面に咲く誇るチューリップって、単純に綺麗よね。イルミネーションもいい仕事しているし……」
千歳が目を輝かせている隣では、海が僅かな明かりを頼りにスケッチブックに鉛筆を走らせていた。この感動をそのまま絵として表現したい衝動に駆られていたのだ。
「来て良かったな?」
刀と千歳は視線を合わせて、暫く海の様子を見守っていた。
「そろそろ小腹が空かないか? 何か——」キョロキョロしていた目が、売店小屋を見つけて止まる。千歳の方はそこで買ったのだろう食べ物を持っている複数の客を見て「お菓子が売っているみたいね」と二人の方を向く。
「カップケーキかしら? 二人は食べる?」
「買っていくか」
海が頷いて、3人はそちらへ足を向けた。
「いらっしゃいませ」と出迎えた店員の顔を見て、3人は驚いた。アルバイト店員が同窓生の紅緒だったのだ。
「よう大道寺、なにしてんの? バイト?」
「折しも今日は漆黒の熱水が生む悦楽の宴。私は闇ノ吟遊詩人の外套を脱ぎ、秘めたる能力(チカラ)を使役していますの(※チョコレートが美味しいバレンタインデーね。私は今日は小説家じゃなくて、アルバイトとしていつもやらない事を頑張っているわ)」
「小説は大丈夫なのか?」
「褐色に身を包み一般社会に紛れ込む事で、我が内なるミスカトニックの蔵書である断章のグリモワールの数々を完本とする。そうして私は能力(チカラ)を増幅し、新たな唄を紡ぐのですわ……! (※チョコレート色のエプロンをつけて店員として働いて、小説を書く為の社会勉強をしているの)」
「おー、そうか! すごいな!」
海と千歳は二人で固まっているが、刀だけはなんとなくの気持ちだけ伝わっているようだ。
普段作っているキャラクターどころか口調まで封じているストレスからか、友人を前に絶好調な紅緒だった。
そんなクラスメイトと軽い会話で別れて、そのままドリンクの売店小屋へ向かうと、そちらでは陽毬が店員をしていた。
「お前ら本当に仲いいよな」
「そ、そっちほどじゃないよー」と陽毬はにまにま笑いで三人を見た。
「紅緒ちゃんも私も短期のアルバイトがないか探してたら、この仕事が丁度都合の良い感じで、募集人数も多くてたまたま二人とも受かったの」
「大道寺は……多分社会勉強みたいな事を言ってたんだよなあれ。伊橋はどうしたんだ? 例の——」刀は周りへの配慮から『コスプレ』の部分を誤魔化した「モデルの仕事も続けてるんだろ?」
「……私はそ、その……お金が、ね……? 短期でも入れないと」
「ヤバいのか?」
「紅緒ちゃんがミレーラのドレスシーン書くから! みりん先生の絵もカラーで出ちゃうし、もう、着るしかないじゃない!」
こうしておもしろクラスメイトとの意外な出会いの後、3人は屋根のある場所を目指し、東屋に落ち着いた。
『ハッピーバレンタイン』
海が二人に渡したのは、ハート型の箱に入ったチョコレートクッキーだった。
(二人とも喜んでくれるかな)と、箱を受け取った刀と千歳をドキドキしながら見守る。
「やっぱり小山内さんは、箱のチョイスも可愛いなぁ。箱も中のチョコクッキーもハート型だし……」
千歳は笑顔になりながら、自分のプレゼントをだした。
「何にしようか迷ったのだけど、苺のブラウニーを作ってきたわ。チョコの甘さの中に苺の酸味がちょっと効いていて、私は結構好き」
食べ易いように工夫して、形はスティックタイプにし、仕切りを入れた箱に綺麗に並べてある。
早速赤いリボンを解いた海は、食べていい? と首をかしげた。
「ラッピングも綺麗だけど……、クッキーチョコも美味しい」
千歳が海の作ったクッキーを一口食べて促すと、海も嬉しそうにブラウニーを口にする。
『すっごく美味しい。千歳ちゃん、こんなこったのを作れるなんてやっぱり料理上手だなぁ。
いいのもらえてすごくうれしいよ、ありがとう!』
「こちらこそ、素敵なプレゼント、ありがとう、小山内さん」
睦まじい二人を見ながら、刀は「この場で食べた方がいいのか?」と漏らしたが、二人が答える前に受け取った二つの箱を大事にカバンにしまい込んだ。
——折角海と千歳が作ってくれたのだ、一人でゆっくりと味わいたい。
「ありがとう、嬉しいよ」
「あの……ねぇ、刀君。
男子が交換用のチョコ持ってこないのは普通だし、無理はしなくていいからね」
「バレてたか」
『無理はしなくていいけど期待はしてるからね』
「そうだな、ホワイトデーは気合を入れないとな!」
3人で笑いあって、しばし幸せの余韻に浸るように、東屋の中で過ごす——。
『このブラウニーはどうやって作ったの?』
「作り方? ……まず材料は——」
海と千歳が女の子らしい会話をしていたので、刀は邪魔をしないように風景に目を向けた。
(折角だし、ルヴィアに写真を見せるか)
スマートフォンをカメラモードに切り替え、「さてどこを撮ろうか」と端末を左右に動かしていた時だ。
刀は、彼にとって『とても綺麗だ』と思える光景を、目の前で見つけた。
——輝くチューリップの花々を背に、笑いあう千歳と海。
刀がそれを額縁におさめた時、思わず自然と、撮影ボタンに人差し指が伸びていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月23日
参加申し込みの期限
2016年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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