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「こんなとこかしら」
水上 桜
はふうと息をついた。ペンをルーズリーフの横へ置く。
「何をそんなに熱心に描いていたの?」
材料の洗浄を終えて以来、ずっと作業台に向かって何かを黙々と描いていた桜のことが気になっていたのか。
深林 真瞭
がタイミングを見計らったように話しかけてくる。
「ちょっと見させてもらってもいい?」
「ええ、どうぞ」
桜は真瞭が見やすいように身をずらした。
ルーズリーフに描かれていたのはシーグラスとビーズ、色石や貝がら、樹脂粘土の花やリーフといった素材を適度に混ぜたチャーム、ヘアゴムの飾りやブレスレット、ポストに直接接着したスタッドピアスにホールから垂らすドロップピアスと、さまざまなアクセサリーのデザイン画だった。
「あら。これ、いいわね」
真瞭が指で触れたのは、シーグラスと透明なカットビーズを交互に9ピンでつなげたブレスレットだった。擦りガラス状の淡い青のシーグラスと透明なビーズはとても夏っぽい。
「今から作るんです。よかったら差し上げますけど?」
「本当? うれしいわ。じゃあ私、これに合うバレッタを作るわね。ありがとう」
「いいえ、こちらこそ」
自分の席に戻っていく間もうれしそうな真瞭を見て、桜もがぜんやる気が沸いてきた。いい物を作ろう、と思う。
(こういうのって、もらってくれる人を想像して作るのが一番やりがいがあって楽しいわよね)
「このシーグラスはきれいだから、こっちのと合わせてチャームに使おうかしら」
デザイン画を見ながら、洗浄を終えて乾いた材料を選り分ける。棚からヘアゴムや樹脂粘土、ピアスポスト、そしてそれらを組み合わせるために必要なペンチ、レジン等々を取ってきて、準備を完了してから製作に入った。
わざと左右で色の違うシーグラスを鎖の先に垂らして、それを貝がらを接着したポストにつける。崩れないよう、そっと乾かすためのボードの上に置くと、次の製作に移った。
受験のストレスなどどこかへ飛び去ってしまった。やっぱりこういうのを作っているときが一番幸せだと思う。
他方、自分の席へ戻った真瞭は、プラバンを使ってのバレッタの土台づくりに戻った。考えていたサイズの3倍の大きさに切り抜いたプラバンの切り口を耐水ペーパーで削ってなめらかにすると、部屋の隅に置かれていたトースターで熱した。みるみるうちに縮んだそれを、まだ温かいうちにバレッタの金具の上に置き、そっと圧をかけてカーブがつくように成形する。
「こんな感じかしら?」
「ええ。とってもいいわよ、真瞭さん。器用なのね」
脇からやり方の指導をしていた密架からお墨付きをもらえて、ほっとしながらデコパージュ専用液を表面に塗った。これは接着とニスの効果がある。そしてしわにならないよう、土台となる布を貼っていく。その上から、またデコパージュ液を。
固まったところで、貝がらとシーグラスを、全体のバランスを見て微調整しながら配置していった。桜のデザイン画と机にあった淡い水色のシーグラスを思い出し、それに合わせて水色を基調とした上で、派手すぎないよう、上品に仕上げた。
「……まだあと2つくらい作れそうね」
壁にかかった時計を見た。まだ時間は十分ある。
真瞭は棚から金具と布を持ってきて、プラバンから2つ、土台を切り抜いた。今度は並行作業で同時に2つを作っていく。ただし、片方はシックに茶色のシーグラスを、片方は清廉な白色のシーグラスを基調とした。
石が変わっただけで、雰囲気もだいぶ違って見える。
1つは中学以来の親友に。そしてもう1つはピアニストとして活躍しているアーティスト仲間の佳蓮に。
ただ、真瞭は諸事情から親友には居場所を告げていないし、佳蓮は本土にいる。手渡しはできない。
考えた末、真瞭は密架に訊いてみた。
「配送? できるわよ。ちょっと待っててね、今送り状を取ってくるから。2枚でいいのね?」
「ええ。お願い」
いいえ、と密架は首を振って、階下へ下りて行った。すぐに宅配業者が置いて行った送り状を持って戻ってくる。
「はい。リボンとか箱とかの梱包材は向こうの棚にあるから、好きな物を使ってちょうだい」
「ありがとう」
受け取って、真瞭はさっそくスマホに登録済みの住所を宛先欄へ書き写す。
ふたりのことを思い出し、これを受け取ったときのふたりの様子を心に描きながら……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月09日
参加申し込みの期限
2016年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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