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寝子島高校
雑貨店memoria~波と風のシークラフト~
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水上 桜
は寝子島中学校3年生。もうじき寝子島高校受験を控える受験生だ。
すでに受験勉強は追い込みに入っていて、土日祝日関係なしに毎日が勉強一色に染まっている。それでいて、1日過ぎるたびに受験日に1日近づくというストレスとの戦い。
この前も、苦手分野の公民の暗記問題でテンパりすぎて、大変な目にあってしまった。
(だめだわ、このまま根を詰めすぎるとまた熱暴走しかねない)
とっさに桜はペンを置いて、外に出ることにした。家のなかにいると勉強しないとという気持ちで休憩にならないから、外を歩いて強制的に気分転換しようと思ったのだ。
そうして旧市街まで足を伸ばし、去年のクリスマス直前を最後にご無沙汰していた雑貨店『memoria』のある商店街の道を歩いている途中で、掲示板に貼られたシークラフト教室のチラシを偶然見つけて目が釘付けになった。
「ヤバい、これにめちゃくちゃ参加したい」
考えるより先に言葉が出ていた。そして怒涛のようにあれやこれやとアイデアが沸いてきて、これはもう参加するしかないと思った。
「1日くらいならいいわよね、たぶん」
いい気分転換なるわ、きっと。
勢いその場で申し込んで、うん、とうなずく。受け付てくれた店主の密架にレジンが使えるか訊くと、UVライトのほか、エンボスヒーターもあるから大丈夫とのことだった。
ぐっと作れる幅が広がったことがうれしくてたまらない。今から当日が楽しみでならなかった。
雑貨店『memoria』では月に1~2回の頻度で何かしらのイベントを開いていた。
今回はシークラフト。
数日前、季節はずれの大雨が降って海が荒れたこともあり、外海に面した寝子ヶ浜海岸にはたくさんの漂流物が漂着していた。これらを拾って何か作ろう、というのが目的のワークショップである。
「はい、きょうの参加者の名簿。電車に乗る前と後で、きちんと確認してね」
と差し出された紙に、住み込み雑用アルバイトの
中山 喬
は「は?」と素で訊き返す。てっきり
密架
(ひそか)
が行くとばかり思っていたのだ。
「おれが行くのか?」
「そうよ」
しかめっ面の喬に、密架は笑顔で応じる。
「……この前買い付けてきた商品が届いたから、それの荷ほどきとリストづくりをしていようかと思ってたんだが」
「ありがとう。でもこちらをお願い」
がんとして譲る気配のない密架に、ため息をついてしぶしぶそれを受け取ったとき。からんころんとドアチャイムが鳴って、人影が入ってきた。
「こんにちは、中山さん、密架さん。今日もお世話になります」
市橋 誉
だった。逆光を背に、にこやかな微笑を浮かべて立っている。首に巻いた落ち着いた色合いのマフラーと同系色の手袋をはめた手がドアノブにかかっていた。
「いらっしゃいませ。こちらこそ、今日もよろしくね」
応じつつ、つんつん、とひじで喬を急かせる。
喬はふうと息をつくと、イスの背にかけてあった上着を掴んでドアを開いたまま立つ誉へと近づいた。
「おまえだけか?」
「いえ。もうだいぶ集まってると思いますよ」
表を見ようとする喬の動きを見て、よく見えるようにと誉は横にずれる。
「そうか。じゃあ点呼とって、そろってたら出発だな」
ドアを押さえてくれている誉の横を抜けて表に出たところで密架が呼び止めた。振り返った喬の手から上着を抜き取ってコートを手渡す。
「今日はぽかぽかして暖かめだけど、海岸はさすがに寒いわよ。こっちにしなさい。あと、それから」首に、ふわりとマフラーをかけた。「彼を見習って、あなたもこれを巻いて行きなさい」
ますます眉間に縦じわをつくる喬を見て、ぷっと吹き出した密架はぽんぽんと軽く腕をたたく。
「行ってらっしゃい。ここ最近、ずっとワークルームにこもっていたでしょ。いい息抜きになるわ」
「電車と徒歩で店まで戻るから、拾うのは手で持てるだけにしとけ。重い物だと自分が苦労するぞ」
砂浜へ下りた各人を前に、喬が説明を始めた。相変わらず客を前にしているとは思えない仏頂面で、敬語も使わないその様子に、最後尾にいた
毒島 虹子
は人の影で苦笑を浮かべる。
「袋持ってきてないやつは、店のを持ってきたからこれ持ってけ。探索していいのは向こうに見える岩場から、あっちの岩場まで。ようは、ここから見える範囲内ってことだ。トイレなんかで離れる場合は前もっておれに言ってからにしろ。勝手に消えんなよ。あと、海に入るのも厳禁。まあ2月の海に入ろうなんて物好きはいないだろうが。
時間は、ええと、2時間もあれば十分だろ。おれが笛を吹くから聞こえたら戻ってこい。じゃあ解散」
待ちきれない様子でこれと定めた場所へ散っていく者たちを見やって、喬はその場に尻を下ろした。
まったく。引率なんて柄じゃない。だけど店主に言われれば従うしかない。面倒くさいが、これも仕事のうちだ。
(ま、2時間なんてすぐだろ)
採取する様子をぼんやり見守っていると、傍らに影が落ちた。籠を小脇に抱えた誉だ。
「潮風は冷たいですけど、気持ちいいですね」
「もういいのか」
籠を下ろし、座ろうとする彼に言うと、誉は「ええ」とうなずいた。はめていた手袋をとる。
「これだけあれば足りるかな、と思って」
見るとはなし、喬は誉の置いた籠のなかを覗き込んだ。青や緑のシーグラスがほとんどで、あとは貝がらだ。
「ベットランプを作りたいんです。以前見たやつが印象深くて」
誉はそのときのことを思い出す。シェードを通してまるで海の中にいるような幻想的な光が壁で踊っていた。あれが己の手で作れるのなら、ぜひ作ってみたいと思った。
「シーグラスのランプシェードか。なるほど」
籠の中身に指でなでるように触れる。喬も興味を持った様子だ。
「電球とコード付きソケットは持参しました。あとで相談に乗ってください。
ところで、中山さんは探さないんですか?」
「今日はおまえらの引率が仕事だからな」
「そうですか。
砂浜を探して歩くのは、なんだか宝探し気分で楽しいですね。俺は、小さいころに戻ったみたいな気持ちになりました」
「そりゃよかったな」
「はい。波が砂をさらって、下に埋もれていたやつが現れるんですよね。昔もこうやって波打ち際で、ぴかぴかした物を探して拾い歩いてたなあと思って。
中山さんは? そういうことしませんでした?」
口にしたあと、誉は顔をしかめている喬に気付いた。
「海を見たのはここへ来たときが初めてだ」
「内陸部出身ですか?」
ああそれで、と先の密架とのやりとりを思い出して質問をする。対し、
「……まぁ、そんなところだ」
との歯切れの悪い返答に、喬がこの話題を避けたがっているのを察して、誉もそれ以上は口をつぐんだ。立ち上がり、尻から砂を払う。
「もう少し探してきます」
「そうか」
「ええ、中山さんの分も。帰ったら一緒に作りましょう」
そう言って、籠を持ち上げると誉はそこを離れた。なんだかちょっと、訳ありっぽい人だなと思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月09日
参加申し込みの期限
2016年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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