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洗浄を終えたシーグラスや貝がらを包んだ布を手に作業台へついた
市橋 誉
の元に、喬は
葉利沢 倫理子
を連れてやってきた。
「こいつもランプシェード作りたいって」
見返す誉に説明すると、倫理子に席をあてがって、自分はふたりの前に座った。
「いくつか参考になりそうな本を出しておいたんだが、気に入った形はあるか?」
「そうですね。俺はこれがいいと思ってるんです」
机に積まれてあった本には、事前に誉が調べて読んでいた本があった。該当ページを開いて指でさす。
「これはクリスマスツリーですが、こんな感じでツリー型で、電球とコード付きソケットで土台を作って、それにシーグラスで作ったシェードを上からかぶせる形にしたいんです。シェードを取り替えることができるように……気分によってシェードを替えることができるのって、すてきだと思って」
「なるほど。じゃあまず針金と和紙でベースを作るか」
引き出しから取り出した針金を誉がツリーの形になるよう捩じって立体にしている間に、喬は木工用ボンドを溶いた水の入ったボゥルを持ってきた。薄いガラス板の上に針金の面を乗せ、ボンド水溶液で濡らした和紙を何枚も重ねていく。
「ちょっと厚すぎませんか?」
ガラスで透けていた下の作業台が見えなくなって、ちょっと心配になったのか訊いてくる誉に、喬は問題ないと答えた。
「それより、シーグラスの重みでヘタれないようにしっかり貼っておけ。
向こうに流木用の乾燥機があるから入れてこい。5分もあれば乾くだろ。その間に土台を作るぞ」
「はい」
誉が密架に話しかけ、隙間を作ってもらっているうちに、喬は倫理子を見た。倫理子は棚の上にあった大きめの円筒形の瓶を取ってきていて、ちょうど金属の蓋に穴を開けようとドリルを手にしたところだった。
「へえ。面白いことしてるな。瓶を使うのか」
覗き込んでいる喬に気付いて、倫理子はドリルのスイッチをオフにする。
「……ええ。これにボンドでシーグラスを貼り付けようと思って」
「電球やソケットは何か考えてるか?」
「いえ、特には。こちらで扱っている物を、と思ったんだけれど……あるかしら」
喬は少し考え込み「ちょっと待ってろ。――たしかきのうの荷のなかにあったはずだ」と、最後は独り言をつぶやきながら部屋から出て行く。言葉どおり待っていると、少しして戻ってきた喬の手にはイルミネーションライトが握られていた。光ケーブルに小さな電球がいくつもぶら下がっている。
「これをなかに入れるといい。明暗がついて、面白い光になるぞ」
「ありがとう」
受け取って、ドリルで穴を開けた蓋に通し、瓶のなかへケーブルごと電球を全部入れた。
「それから、ボンドじゃなくてこっちを使え。ガラス用の強力接着剤だ。耐水性もあるから水洗いができる」
渡された小さな接着剤を使って、瓶の表面にシーグラスを貼りつけていった。バランスを考えながら、ところどころにアクセントとして貝がらや色つきの石を混ぜていく。最後の1個を貼り終えて完成したとき、胸に満足感が広がった。
天井から吊るそうか、床に置こうか。思案しながら持ち上げて、いろんな方向から見つめた。
シンプルだけれども、これで少しは寮の殺風景な部屋に彩りを添えられるだろうか。そして……あの日以来、色彩をなくしたように荒れ果てた自分の心に、多少なりとも色がよみがえってくれるだろうか……。
そうなってくれたらいいのにと、倫理子は無意識のうち、祈るような思いで考えていた。
喬がいくつか持ってきた土台用の皿のなかで誉が選んだのは、一番小型の陶器皿だった。これならシーグラスのシェードがかぶさったとき、土台が隠れる。そこに流木から切り抜いた四角の木片を置いて接着剤で固定し、ソケットを水平になるようネジで固定した。これで土台部分は完成だ。
「ほら乾いたぞ」
「あっ、ありがとうございます」
喬が持ってきてくれたベースを受け取って、そこにベースが見えないよう隙間なく、魚のウロコのようにシーグラスを接着していった。
どこにどれを嵌めるか。1つずつ窓からの光にかざしてみて、光がきれいに通る物を選んで使おうとするその様子を見て、喬は作っていた手を止めて言った。
「楽しそうだな」
「ええ。不揃いのガラスを吟味して1個ずつ嵌めていく作業は、ジグソーパズルみたいでとても楽しいです」
「そうか」
そのとき、後ろから喬に
毒島 虹子
から声がかかった。
「中山さま。少々お尋ねしたいことがありますの。よろしいかしら?」
一瞬なんとも言えない表情を喬が浮かべたのを目撃して、誉は「おやおや」と思う。
(この人にも苦手はあるのか)
「……なんだ」
ため息をついて立ち上がり、いかにも億劫そうに歩いていく姿に、つい吹き出しそうになる。苦労して笑いを噛み殺し、誉は最後の仕上げと、天辺に一番気に入った形の貝を飾った。
これで完成だ。
自分が作ったという欲目を差し引いても、出来栄えはかなりいいほうだと思う。
(完全に乾いてシーグラスが接着されたら電気を灯して中山さんと密架さんと一緒に見よう)
電球の光は太陽の光とはまた違ったやわらかさを持っている。シーグラスを透かせた光は、どんな陰影を壁や床に投げるだろうか?
早くそのときがこないか、楽しみで。誉はほおづえをついてランプを見つめていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月09日
参加申し込みの期限
2016年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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