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雑貨店memoria~波と風のシークラフト~
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流木は、クラフトできるようになるまで時間がかかる。
重曹を入れた水につけ置き数時間、その後ブラシでこすり洗い、煮沸消毒、天日干しと。
「乾燥には乾燥機を使うから時間短縮できるわ。このくらいの大きさだったら夕方にはほとんど乾いているから、それから装飾できるでしょう。本乾燥には2~3日かかるけれど影響は出ないから」
密架の説明に、
旅鴉 月詠
はふんふんとうなずいた。
だから電車と徒歩で持ち帰れる大きさ(重さ)までと喬が言っていたのだ。部屋の装飾用と違ってアクセサリーに使う物だから、もともと小さいこともあり、つけ置きやこすり洗いもそんなに手間はかからなそうだった。
重曹を溶かした水が張られたタライに拾ってきた流木を放り込み、汚れが浮くのを待つ間、月詠は別のタライでシーグラスと貝がらの洗浄にとりかかる。長袖エプロンを着た上できっちりゴム手袋をはめて、塩素系洗剤を濃い目に溶かした水に、ザルに入れた貝がらをザプン。2~3分つけたあと取り出して、流水にあてながら使い古しの歯ブラシでごしごしこすった。しつこい汚れにはワイヤーブラシという手もあるが、あれは技術を要する。へたをすると貝がらが傷ついてしまうのであまりお勧めできない。
材料の下処理に必要なのは、何より根気と腕力だ、と月詠は思う。ここで手を抜くと、いい物はできない。それはもう絶対に。
「手馴れているのね」
黙々と洗浄を行う月詠に、密架は感心して言った。
聞きつけて、ほかの参加者たちもどれどれと、見に集まってくる。
シーグラスはもっと簡単だ。石けんや食器用洗剤でぬるま湯で洗う。水気をふき取ったあと、ハンドクリームを使うか使わないかは個人の好みによるだろう。密架は作業台の上に用意をしてくれていたが、月詠はあえて使わないことにした。
表面がフロスト状になってざらざらした手触りが、いかにも自然物という感じでワイルドだ。
「これ、どうするの?」
真瞭からの質問に、月詠はさまざまな材料が置かれた棚をざっと見て、小瓶を取ってくると実演して見せた。
小瓶の底に砂浜の砂を入れ、小さな貝がらとシーグラスを配置して、ガラス用接着剤を塗ったコルクで栓をする。
「あとはコルクにねじ込んでるヒートンに鎖を通せばキーホルダーにもなるし、そのままネックレスにしても夏っぽくていいよ」
「なるほど」
「あと、こっちの平べったい貝がらだったら、溶かしたろうを入れて、固まる間際にこっちのろうを染みこませている糸を芯にして立たせれば、ほら、キャンドルになるし。二枚貝を半分に割って、片方ずつ穴をあけて金具をつければそれだけでもイヤリングやピアスになるよ。一工夫したかったらシーグラスも一緒に留めれば、華やかだね」
「穴を開ける道具はこちらに置いてあるわ」と密架。「難しそうなら喬に言えばしてくれるから」
「おい。何勝手なこと言ってる」
別テーブルで作業にあたっていた喬が腰を浮かせたが、口ごたえは許しませんと笑顔で圧をかけた。喬はぐっとあごを引いて、腰を下ろす。
「そのほかにも、シルバー製のロケットに入れたり、銀線で巻くという方法もあるわ。エキゾチックで洗練された感じに仕上がるわよ。ヘンプやワックスコードを使って編み込めば、ビーチアクセサリーにぴったりね。ほら、こんなふうに」
密架はデザインの本をぱらぱらとめくり、該当ページを開いて説明をした。真瞭や夏朝、修たちが熱心に聞いて参考にしている。
みんなの意識がそちらへ向いたのを潮に、月詠は作業台へついた。
(さて、クラフトしよう)
画用紙に熱帯魚(エンゼルフィッシュ)を描いて着色する。日の当たる窓際に置いた布の上で乾かしていた貝がらと石を、グルーガンで貼り付けた。小さめで似たような柄、同じ大きさの貝がらを並べて貼り付ければうろこのように見えるし、緑色のシーグラスを縦に並べて貼れば――できればこのとき、グラデーションになればなお良し――海藻のようになる。
あとは額縁に入れて、縁を貝がらやシーグラスを石膏粘土で埋めれば完成だ。
月詠はこういったことに慣れていた。もう浜辺にいて拾い集めていたときから完成図が頭のなかにできあがっていて、迷いなく手を動かしたため、できあがるのも一番早かった。
(時間が余ったな)
残った材料を見て、ふむりと考える。
作業台に用意された材料のなかに極太の麻糸の束があって、それを取った。マクラメに編んで縄にして、小型の丸いプラントハンガーにする。これに糸で大きな貝がらを付けた上でさらに大小の貝がらを密集気味に糸で吊るせばウィンドチャイムだ。
「……シルバーの金属棒も混ぜて吊るせば音に広がりが出るか」
やってみて、試しに手で揺らしてみると、素朴で、それでいていかにも夏らしい音がした。
完成品を前にして、月詠のなかで満足感が広がる。なんかちょっと燃えてきたかもしれない。
材料はまだまだ残っている。こうなったら思いつく限り、これで何か作ってやろう、と小瓶を取った。
出来上がった作品をどうするかはまだ決めかねているけど……それもおいおい思いつくだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月09日
参加申し込みの期限
2016年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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