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モノクロームと老婦人
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▼寝ぼけたネコが作った世界
「あ、猫さんだ! おいでおいでー」
通り過ぎた猫の影に、反射的に手を伸ばした
香坂 結月
は、実体の無い影に、思わず手を引っ込めた。
「あれ、あれれ!?」
振り仰いでも、影の主はなく。それどころか、世界がモノクロームに変わり果てているではないか。
「何がどうしたっていうのー!?」
結月が途方に暮れている時に現れたのが、ゆるくウェーブを描いた長い髪を揺らした、
黒鯨 やみぴ
。
もう夏も目前というのに、厚手の黒コートのポケットに手を突っ込み、のんびり街中を散策しながら、人間観察にでもしゃれ込めればと考えていたらしい。
「ふむ……、他にも人がいたか」
眠そうな赤い目を、2,3瞬いて。やみぴは首を傾ける。
「わ、良かった! 人がいたんだね! 私、香坂結月だよ。ねえ、私達どうなっちゃったのかな?」
初対面でも、人懐こい結月。
やみぴが口を開きかけた時。雰囲気をぶっ飛ばすような、ハイテンションな声が割って入った。
「ありゃ! なんだなんだー! いきなし世界が灰色になっちったぞー!
うむー、これってもしかしなくても、テオにゃんの仕業かなー? て、やっぴーん!!」
頭の上で、手をぐるぐる振り回しているのは、
回転院 環
だ。
「おや。そういう君は、たまきー」
「やっぴん、相変わらずかわいいー! そちらのカノジョは?
これって、何か事件でも起こったのかしらん? じょーきょーがよくわかんないよねー!」
矢継ぎ早に言葉を繰り出してくる環に、結月は再び自己紹介をする。
「じゃあ、ゆっきーって呼ぶよー! 次会う時は、変わってるかもしれないけど、ハァンッッッ!
そして僕は回転院環で、そっちが、んふふ、なんとやっぴーん!」
「黒鯨やみぴだけどね、あとかわいくないからね、僕は。ぎゃるるるる……!」
「うん。えっと環ちゃんに、やみぴちゃん?」
「男だよ、マン、メンズ。ぴぎゃーも!!」
「わわ、ごめんね! やみぴ君だね、よろしくね!」
可笑しな笑い声を上げている自由奔放な環に、裏で何を考えているのかわからない黒い雰囲気のやみぴ。
結月は自分を取り巻く環境のカオスっぷりに、眩暈を覚えた。
「んむー……やっぴんも、ゆっきーも、まあいっか! 細かいこと考えるの、たまちゃん苦手さー!
とりあえず灰色な寝子島さんを、探険とかしちゃったりたりー!
もっと他の子も来てるかもしんないしねー!」
「えっと、ううーん、よくわからないけど。ここでは自由に遊んでいいってことでいいのかな?」
この面子の中では、比較的常識人の結月が、色々と投げる姿勢に入っている。
「いいと思う。どうやらテオが世界を切り分けたみたいだから、現実世界には影響ないだろうし。
色んな事は、今度どこか腰の落ち着ける場所で、改めて考えるとして。今はこの状況を楽しもう」
「――うむん? おお! 歩き出して早速てれってれー!」
人の話を聞き流した環が、拾った棒を頭上に翳した。
「たまちゃんは、ひのきの棒を手に入れたー! 幸先がよろしいねー! この調子でガンガンいこー!
という事で、作戦は勿論ガンガンいこうぜ!!」
「世界が切り分けられてる? 現実に影響ないの? なら、せっかくだから美味しいもの、食べに行こ?
ちょっと高くて入りづらかった、高級チョコレート菓子店とか。
すぐに売り切れちゃうシュークリーム屋さんとか!」
「ハァンッッッ! それじゃあ大冒険をはじめよう! 題して、たまちゃんクエスト!」
二人が早速歩き出したので、やみぴもその後をついていく。
やみぴはふと、真顔に戻って思う。
『フツウ』とは何か。
この超常的な空間も、神々も怨霊も存在するべくあるものであり。
それらの存在を否定する『フツウ』とはなんなのか。
きっと、「今ある普通」というのは、あくまでも人間だけの認識なのだろう。
超常が飛び交いまじりあい、乱雑する世界こそが、真に『フツウ』の世界なんだろう、と。
「あ、ここのシュークリーム、すっごく美味しいんだよ♪」
結月がアンティークな外観の、喫茶店に入っていった。
環と、やみぴもそれに続く。
「こんにちはー、くださいなー。誰もいないみたいだから、自分でやっちゃいますよー?」
一応、店内に声を掛け。振り返った結月が、おいでおいでする。
戸棚から有名ブランド社製の洒落たケーキスタンドを取り出すと、ショーケースから取り出した、何種類かの小ぶりなケーキと、人数分のシュークリームをデコレーション感覚で飾りつけていく。
環も、がらんとした店内で、適当にテーブルをくっつけて、ガチャガチャとカトラリーの支度をする。
「てれってれー! たまちゃんのレベルが、あがったー!」
「……っ、おめでとー!! お茶も入れなきゃね、紅茶これかな」
ちゃんとした淹れ方がわからないので、お茶の葉を暖めたポットに入れて、気持ち蒸らしてから、結月はカップに注ぐ。
「うーん、白黒だから……濃さがよくわかんないや」
「しかし、いい香りはするね」
「ん。まあ、いいか。食べよ食べよ!」
「はわー、おいしいよ~っ! クリーム濃厚だけど、甘さが上品!」
ケーキをフォークで掬って、一口。結月はご満悦のようだ。
環も食べている時だけは、素に戻っているのだろうか? 静かで、何か怖い。
やみぴは、ケーキよりも少女達を観察する方に、傾倒している。
「でも、やっぱり。色がついてないと、ちょっぴり味気ないね」
紅茶に息を吹きかけながら、やみぴは再び思考の海へ。
嗚呼、しかし。落ち着くな、ここは。
確かに、色もなければ味気もない世界だが。
普段ヒトが思い描く日常とは、かけ離れたこの有様。
……悪くはないかもしれん。
「目指すは魔王城!! 目指すは魔王討伐!!
敵がいるのかどうかも分からないし、魔王って誰それ魔王城どこそこ状態だけどだいじょぶ!
大切なのは勢いだよ!! 前のめりに楽しむ心だよ!!」
テーブルをばんばん叩きながら、ケーキと紅茶を胃袋に収めた環が吼えた。
「…………」
まあ、少なくとも彼女らのお陰で、退屈はするまい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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