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スターエアーバトル
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【epilogue】
「ごぶほぁっ……!」
壁に叩きつけられた朽葉はそのままぐったりと地面に倒れた。その側には、不良達がやってきたときと同じように、そのそばには『ゴミを捨てるな!』という何故か目に見える擬音(擬音?)がデデンと突き刺さっていた。
そして、ラッシュを終えた庚はふぅと一つ息を吐き、
「……蝶と蛾、どうやって見分けるか? 簡単だ。羽を閉じてる方が蝶だ。つっても、屋敷野に言わせれば両方とも同じらしい――って、もう聞こえちゃいねぇか」
やれやれ、と頭を振って、前髪をかきあげた。
「おー、如月君。やりましたねー」
と、あちらも決着をつけたらしい
屋敷野 梢
が庚の方に走ってきた。
いつのまにか、異世界から本当の寝子島に戻ってきていることに庚は気づく。
「屋敷野、か。そっちも終わったか?」
「ええ。こちらの金剛くんのサポートのおかげで無事倒せましたよー。いやー、アイドルって凄いですね。歌って、踊って、カレーまで避けれるなんて」
梢に紹介され、照れながら
金剛 恵
が庚の前に姿を現す。
「いやー。ファンのみんなの応援があってのことですよー」
「……カレー?」
キラキラのアイドルオーラとよくわからない話の内容に気圧されつつ、庚は協力者である恵と握手を交わす。
「それにしても、相変わらずマタ工の人達は暇ですよねー。私達はあの人達と違って忙しいので、ほどほどにしておいてほしいものです。まあ、如月君はちょっと楽しそうというか、イキイキしてるように見えましたけど?」
「……ああ? んなことねーよ。まったくやれやれだぜ」
庚は呟いて、あたりを見まわす。
どうやら狙い通り、朽葉が倒れたことで、不良どもは三々五々に潰走を開始し始めたようだった。
* * *
その頃、海辺では
入江 みつび
プレゼンツによるチョコレートプレゼント会が開かれていた。
「はい、ネッシー。次、お願い!」
『ネッシー!』
みつびの声に応じて、ネッシーがハイチョコポンプでチョコを放出し、それをみつびがその場でそれっぽく成形して、マタ工の生徒達に配る。
「はい、どうぞ!」
「ありがとうございます!」
「はい、君にも!」
「感謝感激であります!」
「さあさあ、持ってけドロボー!」
「イエス、ユアハイネス!」
みつびのチョコは大好評で、それを受け取った不良どもはもれなく大人しく帰っていった。
と、そんなみつびとネッシーを見て、
『すげーぞ、カンザブロー。あのロッコン、チョコが吐ける!』
偶然近くを通りかかっていた
山田 勘三郎
のロッコン――ヤッタ・カラスが弾んだ声をあげた。
「ああ、ウマそうなチョコだなー……」
チョコを貰って歓喜に震える不良共を横目に、勘三郎も羨ましそうな視線を向ける。
「んん? あなたもチョコが欲しいの? オッケー、ネッシー、ハイチョコポンプ☆」
『ネッシー!』
「『ありがとうございます!』」
視線に気づいたみつびがくれたチョコレートに、勘三郎とヤッタガラスは揃って嬉しそうな声をあげた。
* * *
ようやく麻酔がきれた鳩羽・ラベンダーは尻尾を巻いて逃げていった。
「ちくしょう! オボエテロー」
逃げ足は速く、あっというまにその姿は見えなくなる。
「やれやれ。ひねりのない捨て台詞だね」
「まったくだNE☆」
旅鴉 月詠
と
志波 武道
は揃って苦笑した。
とはいえ、相手に傷一つ負わせることなく、心を折らせて撤退させたのだから、二人の目的は見事に完全達成されたわけである。
「しかし、ろっこんの実体化、か。なにやら不思議な現象だね」
「……うん。マタ工の不良の中にも、なんだか様子のおかしい人もいたみたいだし……」
何事もないといいんだけど、と小さく呟き、武道はまだ取り残されている不良を見やる。
* * *
さて、その頃、身も心もフルボッコにされたお金持ち系不良の刈安 鬱金は――。
「ひ、ひぃっ……。な、なにをするっ……。か、金ならやるっ……! ポケットに僕の財布があるから好きなだけ持っていけばいいさっ! だから、命だけはお助けぇぇぇぇ!」
披露と恐怖のあまりだいぶ錯乱しているようだった。
「だってさ。どうすんだい、瓢?」
「んん? せっかく面白い玩具が手に入ったのに、その程度の端金で見逃すわけないよねぃ。とりあえずおたくの配下を全部あっしにまわして、あとは金寄越せ金」
「えっ、いや、僕、お金持ってるだけの下っ端なんで、配下とかいな――」
「……役立たずはこうですよぃ」
「え、ぴぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?」
次の瞬間には、瓢のロッコン――悋気の独楽が天高くまで鬱金をブっとばしていた。キラリ、鬱金は何処か見えないところまでぶっとばされたという。
「……まったく。骨折り損のくたびれ儲けですよぃ。ひぃふぅみぃ……」
「と言いつつ、ちゃっかり財布を抜いてるあたりが流石だねぇ」
「にしし。おやぁ、ところで、桜崎はんのロッコンは?」
「……うん? 瓢、あんた、――いつからあたしがロッコンではなく桜崎巴本体だと錯覚していたんだい?』
「へ……?」
桜崎 巴
に瓜二つのロッコン――トモエの言葉に瓢は目を丸くする。
そんな鬱金を、
桜崎 巴
と
骨削 瓢
は圧倒的悪者の顔で見下ろしている。
「……あの二人、エレットリチアよりエグいわね」
切り刻まれて露わになった下着や肌を腕で覆いつつ、
椎井 莉鳥
はやや辟易とした表情で溜息を吐く。
「あれぇ。うち、なにをやってたんだろ~。あそこまでボコるつもりはなかったんだけどなぁ……」
「……私も少しやりすぎてしまったみたいだ。レディとして失格だね。反省しないと」
ほかの三人はそんな哀れな鬱金を遠巻きに見つめていた。
トパーズが盗んだ手心はすでに彼女達の中に戻っていた。
* * *
雨咲 時雨
はリバース・マンと別れのときを迎えようとしていた。
『よくやった。俺はもうすぐ消えるが、お前の力はお前のものだ。好きに使え』
「ま、待って! まだ聞きたいことが……」
伸ばした手は届かない。
やがて、リバース・マンは風に巻かれて消えていく。
* * *
朽葉 萱草は、ようやく意識を取り戻した。
「……目が覚めたか?」
御剣 刀
は自身もボロボロの肉体を何とか起こしてそう朽葉に問いかけた。
朽葉は強かったが、それゆえに戦い甲斐のある相手だった。
ボロボロになるまで果し合い、もはや刀の胸の内にわだかまりはなかった。
それは
八神 修
にとっても同じ事だった。
「……凄まじいロッコンだった。その力――もっとほかにも使いようがあるだろう? 何故、こんなことをした? 何か悩みがあるなら、相談に乗るぞ?」
修もまた和睦のために歩み寄りの言葉をかける。
そんな二人に対して、
「……ここは、どこだ? 俺は、何をしていた?」
「「……え?」」
呆然と呟かれた言葉に、刀も修も顔を見あわせた。
聞けば、朽葉はマタ工近くのいつもの溜まり場で謎の幼女の声を聞いたと思ったら、黒い影に襲われたとか。
「……幼女?」
「……黒い影?」
刀と修が目を見開く。
「……後のことは知らん。ほかの連中は、よく考えずに俺についてきたんだろう。いつもそうだからな」
と、そこに
志波 武道
と
旅鴉 月詠
もゆっくりと歩いてくる。
「おー、こっちのみんなもオツカレー。って、あれ、深刻な顔してどうしたの?」
「……ふむ。やはり今回の実体化は、いつもの神魂のきまぐれとはワケが違うようだね……」
何かを察したような月詠が、ちらりと遠巻きにこちらを見つめる
如月 庚
に視線を向ける。
* * *
如月 庚
もストライクブルーとの別れが近づいていることと、しかし、またどこかで会うような感覚を抱いていた。
そして、風に巻かれて、ストライクブルーも消えていく。
『……』
「……しばしの別れ、か。だが、俺はお前、俺はお前。いずれ、時がくれば、また会えるさ……」
そう言うと、ストライクブルーが、微かに笑ったように庚には見えた。
* * *
かくして、寝子島大橋の戦いは人知れず終わる。
だが、これは何かもっと別の大きな戦いの始まりの始まりに過ぎない――のかもしれない。
〔了〕
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。MSの水月 鏡花です。
そんなわけで、スターエアーバトル、これにて閉幕です。
とはいえ、なにやら今回の騒動はこのままでは終わらない予感?
もしかすると、またどこかでロッコンと会える日が来るかもしれません。もしかしたらもしかしたら。
さて、今回は異世界&ろっこん擬人化ということもあり、いつもより派手目にロッコン(ろっこん)の力が炸裂しております。
今回、アクションで成功しました能力が、今後のシナリオでも必ずしも成功するわけではないということを、あしからずご了承くださいますようお願いします。たぶんろっこんも擬人化して嬉しくて調子に乗ってしもたんや……(ぇ
今回もだいたいそんな感じ。
それでは最後になりましたが、ご参加頂いた方、ここまでお読み頂いた方、そして「らっかみ!」に関わる全ての方々に感謝を。
ではでは、またどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月03日
参加申し込みの期限
2016年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月10日 11時00分
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