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【ついたあだ名はドラム漢】
その頃、
金剛 恵
は目をまんまるに見開いていた。
「うわー。大きい人だなー」
目の前に立ちはだかる2m越えの巨漢――松葉 青磁を目の当たりにして、感嘆の声を上げる。
身長160cmの小柄な大学生である恵にしてみれば、身長210cm、体重210kgの松葉はもはや彼自身が一つのロッコンであるように見えた。
「もぐもぐ……俺の相手は……もぐもぐ……お嬢ちゃん達か……。俺のロッコン……もぐもぐ……スピナッチグリーンの力……もぐもぐ……その身を持って思い知れ……もぐもぐ」
松葉はカレーを食べながら、もっさりとした口調でそう呟く。
(あいつは動きが遅そうだから、手鏡に映す時間は稼げそうかな……?)
恵は自分のロッコン――トランス・イン・ミラーとろっこんの発動条件である手鏡を交互に見つめながらそんなことを思う。
ちなみに、見た目はほぼ女の子な恵は実は男の娘であるのだが、いちいち説明してやる義理もなかった。
* * *
「あのー、ていうか、食べるのか、喋るのか、どっちかにしてもらえませんかねー」
屋敷野 梢
はげんなりとした顔で松葉を見やりつつ、自身のロッコン――バタフライメロディと顔を見あわせた。
「もー、本当に毎度毎度来ないで欲しいですよねー。ま、貴方がいるから大丈夫でしょ? ね、バタフライメロディ?」
『我ガ能力ハ優シサ! 優シサハ破壊力デハ壊セナイ!』
バタフライメロディが何を言っているのかはわからなかったが、やる気が十分なことは梢にもよくわかった。
「もぐもぐ……面白い……! いけ……スピナッチグリーン……カレーアタック……!(もぐもぐ」
松葉がカレーを食べながら、象型のロッコン――スピナッチグリーンにそう命じる。
すると、
「わっ! あのゾウさん、鼻からカレーを噴いてきたよ!?」
「もーっ! 鼻から出すのは牛乳だけにしてほしいものですっ!」
いきなり放出されたカレーに二人は慌てて回避行動を取った。
「ええと、恵さん? 戦いが苦手なら離れててくださーい。ここは私が何とかしますので!」
梢は
金剛 恵
にそう言うと、バタフライメロディを前に出して、その能力を発動させる。
(何故かはよくわかりませんけど、バタフライメロディならいつものろっこんでは出来なかったことができる気がしまーす!)
その直感は、はたして正しかった。
「わっ! カレーが蝶になった!」
通常の《胡蝶の詩》とは勝手が違うらしくカレー(液体)の蝶化が可能になっていたのだ。
「ほう……もぐもぐ……面白い……もぐもぐ……能力だ」
松葉はやはりカレーを食べつつ、状況を静観している。
「面白いだけじゃすみませんよー! って、わっ!? 自動車を鼻で持ち上げるとかありですかー!?」
自動車を鼻で持ち上げるスピナッチグリーンに梢は目を見開いて、慌てて自らをロッコンもろとも自らを蝶化して、三次元機動で、飛んで来る鉄の塊を回避する。
「……ほう……もぐもぐ……自分も蝶々になれるのか……もぐもぐ……」
やはり動じずに松葉はカレーを食べている。動じていないのではなく、ただ鈍いのかもしれないと蝶に変じながら梢は思う。
それはさておき、
(う~ん。倒し方は見えましたけど、思ったよりも攻撃が激しいので、もう少し時間が欲しいところですね~。ん~?)
そのとき梢は視界の端で、何か意を決したように行動を開始する恵の姿を目の当たりにしたのだった。
* * *
恵は手鏡の柄を握りしめて走っていた。
(アイドルは度胸! 助けてもらってるだけじゃ、駄目だ。僕も――いや、私も何かしなくっちゃ!)
心の中で、意識的に一人称を切り替えたときには、恵はすでにアイドルであるもう一人の自分――『桜乃春香』になっている。
そんな恵の後ろには全身に鏡面塗装を施されたマネキンのお姫様のようなロッコン――トランス・イン・ミラーが追従している。
松葉とスピナッチグリーンの意識は完全に梢に向けられていた。
(私のろっこんは手鏡に一分間顔を映した相手の性を転換させること。戦いの役に立つかどうかはわからないけれど、何もしないよりはずっといい……はず!)
恵は上手くスピナッチグリーンの陰に隠れつつ、松葉の顔を手鏡に映す。
(あと50秒……30……10……9……)
と、そのときだった。
『パオオオオオオーン!!!』
「あ、やばっ!?」
スピナッチグリーンが恵の気配に気づいて、大きな声で鳴いた。
「……む? ……もぐもぐ……そんなところに隠れていたとは……」
やはり松葉はカレーを食べながらスピナッチグリーンに手鏡の没収を命じる。
鼻から放たれるカレーを恵はアイドル仕込みのステップで回避していくが、やがてじわじわと追い詰められていく。
「あっ、私の鏡が……」
象の力に男の娘が勝てるはずもなく、恵に絶体絶命の危機が訪れたかに思われたそのときだった。
「え……?」
「……もぐも……なに……?」
恵の背後から、ぬるりと前へ踊り出たトランス・イン・ミラーが松葉の頬に触れた。
その刹那、
「きゃっ……!? 私、立ち食いなんて、なんてはしたないことをっ!?」
「……え? ロッコンが触れただけで性転換した――っていうか、キャラまで変わってるっ!?」
松葉はキャピキャピした口調の女の子に変身していた。なお体型はそのままの模様。
(で、でも、具体的にここからどうしたらいいのっ……?)
恵が頬に汗を垂らしたとき、
「え……?」
いつのまにか視界を埋め尽くすほどのたくさんの蝶が彼の目の前を乱舞していた。
「はーい。金剛さん、ナイスロッコンでーすっ!」
少し間延びした梢の声が上空から聞こえてきたのはまさにその直後のことだった。
* * *
「助かりました! あとは私に任せて、そこから離れちゃってくださいー!」
梢は、恵が作ってくれたチャンスを最大限に活かすために空を飛んでいた。
梢が呼びかけると、恵はロッコンと一緒にダッシュでその場から避難する。
と、そんな梢の姿を下から松葉(♀)が見上げ、
「ちょっとあなたぁ! そんなところで飛んでたらスカートの中身が丸見えよぉっ!」
「む……。大丈夫ですよ、見えそうで見えない魔法がかかってますからねー。ていうか、キャラ変わり過ぎじゃありませーん?」
梢がちょっとだけスカートの裾を押さえつつ唇を尖らせる。ちなみに魔法云々は口からの出まかせだが、たぶん大丈夫だろうと梢は信じている。
「さあ、そろそろ決めにしますよ、バタフライメロディ!」
『URUAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!』
梢が叫ぶと、それに呼応するようにバタフライメロデイが咆哮。
同時に宙を舞う蝶の大半が一斉に元の姿――軽自動車やバイクの姿に戻り、重力に従って落下を開始する。
「な、なんですってぇ!?」
松葉(♀)は信じられないようなものを見たような悲鳴を上げた。
「これで、終わりですっ!」
『BASTAAAAAAAAAAAAAAAAARD!!』
急降下と同時に自動車の上からロッコンによる猛ラッシュ。
これにはさしもの巨漢(♀)である松葉も耐えられるはずもなく――。
「うう……ばたんきゅー……」
くるくるばたん、と芝居がかった動きでその場に倒れ、しばらく動かなくなった。
「やったね、屋敷野さん!」
「ええ、お疲れ様でーす」
乙女走りで近づいてきた恵(男の娘)とハイタッチをしてから、梢はふうと放念の息を吐く。
「……まったく。服がカレーとか諸々で汚れちゃったじゃないですかー……。さて、向こうもそろそろ終わりますかねー」
ちら、と視線をやったその先では、残った二名の不良と寝子高生達の戦いが最終局面を迎えようとしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月03日
参加申し込みの期限
2016年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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