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【猫と道化師のネズミ退治】
旅鴉 月詠
は、その漫画めいた状況をぼんやりと眺めながら、小さく溜息を吐いた。
「ふぅ。やれやれ。どちらかというと、私は戦闘向きのもれいびではないのだけどね」
しかし、ちらりと背後を見た月詠の視線の先には、はっきりと彼女のろっこんが人の姿容(かたち)をとり、顕在化した姿が見えてきた。
その姿は、なかなかどうして異様だ。
鍔の広い帽子の下に鳥の頭と胴体。手にした本には長い長い鈍色の鎖。
その姿形はまさに奇異。
だが、それゆえに、そこにはかえって風格のようなものがあった。
さらにそこにはもう一人、寝子高のロッコン使いがいた。
「俺のロッコン、こんな姿だったのか……。なかなか男らしくていいNE☆」
寝子高生徒会長にして、みんなの頼れる兄貴分――
志波 武道
である。
武道のロッコンの名はマ・スイ・マー。彼のろっこん《スイ・マー》と同様に相手を傷つけずに無力化することに特化したロッコンである。
(俺の《スイ・マー》は相手を傷つけないためのろっこん。それが実体化したのがお前だって言うなら、俺のやりたいことわかってくれるよな、マ・スイ・マー?)
武道が目で問うと、マ・スイ・マーはやはり目だけで頷き返す。意志疎通はバッチリのようだ。
さて、そんな月詠と武道の目の前には、ひょろひょろと細長い嫌味な笑いを浮かべる男――鳩羽・ラベンダーがいる。
鳩羽のロッコンは全部で七匹いる見た目はごく普通のネズミだった。何故か吹き矢は持っていたが。
「ふふふっ。そっちのロッコンも見た目は悪くないけど、見かけだけで僕と僕のロッコンに勝てると思うなよっ!」
偉そうに言いつつ、自分は物陰に隠れる鳩羽の命令に応じて、七匹のロッコンが一斉に吹き矢を放ちはじめた。
* * *
志波 武道
はあえて前にその身を晒すことで、敵の隙を作り出そうとしていた。
「わっ! ちょっ! そんなもの吹いたら危ないって!? ていうか、正々堂々と戦おうYO!?」
いつもの要領で颯爽と上着を脱ぎ、それを使ってラベンダー1~7号の吹き矢を叩き落しながら大声で喚く。
「ほらっ、せっかくロッコンがいるんだからサー! もっとこうハートが震えて、燃え尽きるほどヒートな感じの戦いをしようYO!」
そうしてラベンダー1号~7号の針を自身に引きつけながら、武道は密かにマ・スイ・マーを鳩羽の背後へと移動させていく。
(とにかく相手の意識を俺に引きつける。あとは俺のロッコンを、マ・スイ・マーを信じるだけだっ!)
武道の作戦はシンプルで、それゆえに効果は高そうなものだった。
しかし、その気配を鳩羽は小動物的嗅覚で察した。
「お前、何を企んでいるっ……!」
鳩羽が物陰から自身も吹き矢を使って、武道を狙ってきた。
「わっ!? あいつの吹き矢はロッコンのよりも大きいYO!?」
上着で防ぎきれるか、武道が不安になったそのとき。
「武道、奴の相手は私が引き受けよう」
月詠はポケットから散歩用にいつも持ち歩いてる猫煮干しとおやつのクッキー、それと一枚の猫の絵を背後に放り投げた。
すると、名も無き彼女のロッコン――この場では『名無し』と呼ぼう――は、それらを本に飾りつけられた鎖を伸ばして絡め取り、ムシャムシャと食べてしまう。
「さあ、供物はくれてやったぞ。存分に力を震え、アクマ」
月詠がにやりと笑ってそう言うと、
『にゃーん!』
その瞬間、名無しの本の中に現れた先程の絵の中の猫が大口を開き、その吹き矢の針を絵の中に取り込んでしまった。
「な、何だとっ!?」
自慢の攻撃を吸収された鳩羽が驚きの声をあげる。
「おおっ! 凄いな、コレ!」
武道も思わず自分のピンチも忘れてそんな声をあげてしまう。
「私がサポートをする。武道、君は君の戦いをするといい」
「おっけぃ、わかったぜぃ!」
武道はパチンとウインクして、再び鳩羽に意識を集中させる。
「くっ! 調子に乗るなっ! たとえこちらの攻撃を防げたって反撃方法がなければ……」
「ほう? いつから私には反撃方法がないと錯覚していた?」
鳩羽の言葉に、月詠が少しズレた帽子を持ち上げながら言う。
すると、名無しの本の絵の猫がまた『にゃーん』と鳴いた。
今度は猫の絵から先程吸収された針が、ラベンダー1号に向かって飛び出していった。
「なっ!?」
これには鳩羽も驚いて目を白黒させる。
「よ、よけろ、ラベンダー1号!」
鳩羽が思わずといったふうに物陰から身を乗り出していう。
それが、武道にとっての最大の好機だった。
「今だ、いけっ! マ・スイ・マー!」
「……っ!?」
次の瞬間には、マ・スイ・マーが鳩羽の背後に忍び寄り、自慢の針をぶすりと突き刺していた。
「く……身体が……」
あっという間に鳩羽は全身に力が入らなくなり、その場に倒れた。
それと同時にラベンダー1号~7号達もふっと消えていく。
「上手くいったようだね、武道」
「うん☆ これも月詠ちゃんのサポートと、マ・スイ・マーのおかげだNE☆」
武道は満面の笑みで、月詠とマ・スイ・マーとハイタッチを決めた。
それは、鳩羽に勝利したことよりも、相手を傷つけずに倒せたことを喜んでいるような、そんな彼らしい優しい笑みだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月03日
参加申し込みの期限
2016年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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