【スキー＆スノボ合宿】白銀の世界へようこそ！｜リアクション

【スキー＆スノボ合宿】白銀の世界へようこそ！

●合宿の始まり

　到着した生徒達は、宿泊施設のロッジの部屋に荷物を置くと弁当を持って食堂へ。
　午後の講習に備え、まずは腹ごしらえだが、バスの中で持参したお菓子を食べ過ぎて食べられない生徒も。
　昼食を済ませると、部屋に戻ってスノーウェアに着替える。
「講習前に、軽く柔軟体操をして体を解しておきましょう。初めてのスノーボードで、何が起きるかわからないもの。すぐに身体を動かせるようにしておかないとね」
　着替える前に、尾鎌蛇那伊は入念に準備運動を。
「尾鎌、行くぞ」
　着替え終えた同室の八神修は、気合が入っているなと感心する。
「そのウェア、素敵。センスいいわね」
「ありがとう。合宿用に新調したんだ」

　ロッジの外に出ると、辺りは降り積もった真っ白な雪で覆われていた。天気も良いので、今日は絶好のスキー日和だ。
「探検のためにスキーの足前を磨いておきたいぜ。滑るぞー！」
　やっと滑れる！　と意気揚々とスキー場に走っていく龍目豪。
「よぉし、滑りまくるのだ～！」
　ミニスキーを担いだ後木真央は、豪の後に続き満面の笑顔で駆け出す。
「今度はモノスキーやテレマークスキー、スキーボードに挑みたいですね」
　中学校の修学旅行で一般的なスキーをした経験がある森蓮は、様々なものに挑戦してみたいと思った。
「綾辻さん、滑れるように頑張ろう」
「はい」
　並んで歩く綾辻綾花と鳴鏡院総悟。
「スキー、滑れるようになりたいから頑張ろう」
　ちょっと緊張している恵御納夏朝。
「楽しみにしてたスキー合宿ー。スキーは得意だし大好きだもん、思いっきり滑りまくるぞー」
「わーい、スキーするぞー！」
　滑るのを楽しみにしていた白真白と野々ののこ、他の生徒も各々のコースの講習を受けに。
　楽しみな生徒もいれば、やる気がない、渋々、重い足取りでコースに向かう生徒も。
（スキーできないのかって？　できないねー）
　それでも、しっかり講習を受けて滑ろうと旅鴉月詠はゆっくりと歩いていく。

（去年に引き続き初級者コースへ参加したのはいいけど、今年も下手くそなままなんだろうな）
　大きなため息をつく北里雅樹に「しっかりしなさい」と頭にチョップする椎井莉鳥。
「スケートの次は今回スキーでございますね」
　夏神零とスケートを一緒に滑ったことがあるナスティ・クローヴァの白さは、氷上でもだが、雪上に立つと一層映える。
　その美しさに、零はしばらく見惚れていた。
（ナスティ殿と並べば、拙者も尚更目立つでござるな）
　それも良いかもしれん、と並んで上級コースへ。
「さぁ折角の合宿だ、派手に楽しむぜ！　スピードと軽業、エクストリームな状況もばっちりと堪能しよう」
　スノボなら波乗り同様お手の物と、七峯亨は中・上級者講コースを選択。
　指導補助のバイトに参加できるくらいスキーはかなりの腕前の羽生碧南は、必然的に上級者コースへ。　
　体力が低いので長時間滑走は苦手だが、スキーもスノボも普通に上手く、スキーの方が得意でテクニカルなコースが好きな八神修は中級コース。
　スキーの実力アップのために積極的に滑ろうと意気込む椿美咲紀、お友達と一緒にスキーを楽しみたい常闇月も修と一緒のコースに。

「初心者はこっちだぞー」
　浅井幸太先生の誘導で、スキーやスノボが初めて、初心者レベルの生徒は初心者コースへ。
「浅井先生と一緒に、皆さんにスキーとスノボを教えます。よろしくお願いします」
　地元のかわいいインストラクターの挨拶に、一部の男子生徒がぽわ～んとした表情に。
　滑るぞー！　と早速スキーを装着しようとするののこに「まずは準備運動からだぞ」と浅井先生の待ったが。
「中級・上級者コースはこっちだ。カカカ！　みっちりしごくから覚悟しろよ～」
　スキーもスノボもお手の物な高野有紀先生は、ビシバシ指導する気でいる。
　スパルタ式になるな……と生徒の一部は身震いした。
「高野先生、厳しすぎるのはちょっと……」
　困った顔をするイケメンインストラクターは、大丈夫なのかと少し心配に。

　初心者コース、中・上級コースに分かれたところで、それぞれの講習が始まった。

このページにイラストを設定する