【スキー＆スノボ合宿】白銀の世界へようこそ！｜リアクション

【スキー＆スノボ合宿】白銀の世界へようこそ！

●心残りのないように

　熊に遭遇したり、露天風呂で覗きがあったりとした１日目。
　急な悪天候で遭難しかけた出来事、楽しいキャンプファイヤーがあった２日目。
　何かとあった合宿だったが、それも３日目の今日で終わりだ。
　
　朝食後は、午前中いっぱい自由に滑れるので早く滑りたいとウズウズしている生徒も。
「帰りまでたくさん滑るのだ」
「私も、ぎりぎりまで滑るよー」
　その前に腹ごしらえ、と何を食べようかと迷う後木真央と白真白。
「やる気マンマンだな、２人とも。今日で帰るんだ、思う存分楽しもうぜ」
　早く朝飯食って滑るぜ、龍目豪も午前中に備えて朝食を。

　朝食を済ませ、スノーウェアに着替えた生徒達は、スキーやスノボを思う存分楽しむことに。
　待ってました！　とウズウズしていた真央が一番乗りとダッシュでゲレンデへ。
「転ぶなよ、後木」
　元気だなと笑う高野先生に「大丈夫なのだ！」と手を振る真央だったが、雪で滑って尻餅をついた。

　初心者、中・上級コース問わず、生徒達は最後の滑りを。
「シュプールを使って、何か描けないかな」
　滑ってきた経路を見て、旅鴉月詠は頭の中で絵を描いている。
　綾辻綾花と野々ののこは、並んで滑っている。
「上達しましたね」
　森蓮が丁寧にスキーを教えてくれたこともあり、２人は１日目とは比べ物にならないほど上達していた。
「蓮くんのおかげだよ」
「ありがとうございます、蓮さん」
「おふたりが頑張ったからですよ。私も滑ることにしましょう」
　そう言うと、蓮は時間まで１本の板で滑るモノスキー、ストックを使わず短い板で滑るスキーボードを楽しむことに。
　一休みしている時に転んだ串田美弥子を見かけたので、手助けすることに。
「串田さん、大丈夫ですか？」
「ありがとう、大丈夫よ」
　よろしければご一緒に滑りませんか？　という蓮の誘いに、美弥子はＯＫした。

（八神は上手だな）
　上級コースで滑っている八神修を見て、新田亮は負けられないと練習に励む。
「シュー君はスキー上手ですね。撮影しておきましょう」
「……本当に上手です」
　３日目の様子を撮影する椿美咲紀と、修の滑りに感心する常闇月。
「２人は滑らないのか？　午前中しか滑られないんだぞ」
　一緒に滑ろう、という修が誘うので、美咲紀と月は「はい」と滑ることにした。

「めいっぱい堪能するぜ！」
「俺だって堪能するぜ！」
　スピードと軽業でスタイリッシュに滑る、と意気込む七峯亨とじっとしていられない豪は同時に滑る。
　というが、コースは別で亨はスノボ、豪はスキーだ。
　ゲレンデを自在に滑っている亨を見ていると、真っ白な雪が青い海に見えるような錯覚に。
　それほど、亨の滑る様はスタイリッシュかつ見事なものだった。
「………俺も……いつかはあのように滑りたいものだ」
　尊敬の眼差しで見る伊織源一は、まずは基本、と練習を怠らない。
「アタシだって、いつかはああいうふうになるわよ」
　負けてられないわ、と尾鎌蛇那伊も更なる上達に向けスノボを。
　初心者コースでその様子を見ていた仙藤紫は、上手に滑っている生徒達を見て私もいつかは……と練習を。
「私も、おもいっきり滑るわ！」
　スノボの空を舞う感覚、楽しさにすっかりハマりこんだ羽生碧南は、時間まで思う存分滑りまくることに。
「気持ちいいわ」
　滑る時に受ける風を体感しつつ、乙女ゲームのような彼と滑れたらもっと気持ちいいかも、と思う。

「全コース制覇できたよー」
「真央ちゃんもなのだ」
　したいことができて大満足の真白と、同士がいて嬉しい真央はハイタッチ。

　それぞれ思い思いに滑っていたが、あっという間に過ぎ、昼食の時間となった。

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