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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
天界よりの試練 ――極天使・自由を歌う者ユヅキール――
承：conpassione 加熱する舞台で
解き放たれた超音波を堪えながら、冒険者達はチャンスをうかがっていた。
「開幕早々『音のいたずら』を食らったけど、こっちもなかなか辛い」
「頭が揺さ振られそうになるものな」
そう呟く新田 亮の側で、守備についていた御剣 刀が苦笑する。彼は両手剣を手に前に立つと前線へと戻るべく走り出した。
前線へ向かう途中、八神 修と黒兎 都が矢を放っているのを見かけた。２人は互いにタイミングを見計らっては矢が途絶えぬよう放っていた。
「はああっ！」
白 真白が回し蹴りを放ち、そこから裏拳、二連サマーソルトのコンボスキル『天墜撃』を決めれば、隙間無くきぐるみさん（旅鴉 月詠）が、薄野 九月が、己の獲物で攻撃を続ける。
だが、ユヅキールもやられてばかりではない。ひっきりなしに続く攻撃をうっとうしい、とばかりに広げられた翼で弾き飛ばし、続けざまに衝撃波を飛ばす。
その攻撃を庇ったのは、来島 アカリ。彼は手にした大剣で切りかかると自分にヘイトが向くように派手に暴れる。
HPには自信がある。だが、油断はならない、とある程度の所で刀が入れ替わる。下がったアカリを中衛にいた優木 遥斗がすかさず詠唱する。
「結構酷い傷だな。だが、すぐに治る」
そう言った側から、派手な音がする。隙を見て夕鈴 翼があのどでかいハンマーをかましたようだ。
細い体ごとハンマーをぐるぐる回し、遠心力を高めてハンマーを投げる『インパクトクラッシュ』である。丁度羽生 碧南が刀と共に注意を引き付けて気を逸らしていた為か、ユヅキールに当てる事が出来たようだ。
「やったっ！」
「下がれ、夕鈴！」
刀が間に入り、放たれる衝撃波。霧散させようと企んだ楢木 春彦が強風を巻き起こす『ジンの乱舞』を放つも、威力を弱める事しか出来なかった。
「MPの方は大丈夫かい？」
春彦にそういうのは、近くにいたエスカルゴ・臼居。彼は魔導士など中衛・後衛組の治療や全体への小回復などを行動の主体としていた。
エスカルゴは真剣に状況を把握する傍ら、ちらり、とユヅキールを見る。
（生で拝めたユヅキール！ ここは頑張りどころだ！）
内心でわくわくしている彼に、春彦は笑顔で頷く。彼は、エスカルゴがこの戦いを心から楽しんでいるように見えたのだった。
（それにしても、ユヅキールのキュロットの下ってどうなってるんだろう）
なんて考えているとは全く考えていない。
春彦たちから少し離れた場所。遮蔽物に隠れて様子を見ていた上下 左右は亮のMPを回復していた。彼は瓦礫などを飛ばして攻撃していた他、見えない壁を作って仲間をそれとなく庇っていたり、見えない足場を作ってフォローしていたのである。
（手ごたえが、あんまり感じられないな）
亮は数度土属性の魔法を使ってみたが、直感的に、ユヅキールには効果が小さいような気がしていた。
「……ここは大人しく障壁にまわるか」
そう言いながら虚空に障壁を展開すれば、それを足場に薄野 九月がローラーブレードでユヅキールを蹴り上げる。
（ありがとうございますっ！ おかげでスムーズにすすめますよっ！）
九月はちらり、と亮を見ると笑顔で手を振る。そんな仕草にほっこりしつつも、亮は気を引き締めた。
「うひ～、向こうはぴんぴんしてるように見えるね」
前衛組の攻撃の隙間を塗って矢を放つ黒兎 都は額の汗を拭いながら矢を吟味する。ダメージをどんどん与えていかなければ、落ちるのは自分なのである。
再び弓を構え、『クイックシューター』を放っていると、モーター音のような物が聞こえた。円である。
「詠唱けっこうかかるなぁ」
そういう彼女が出したのは、無骨な『鋼の左腕』……体のモーションに合わせて動く、金属性の召還魔法だ。
「いっけーっ！」
のりのりで出されたロケットパンチが、ユヅキールに当たる。同時に拳から杭が放たれ、その体が仰け反る。
（よっし！）
手ごたえを感じている間にも続けて詠唱する。攻撃が終わると消えてしまうためだ。
詠唱には時間がかかる。先ほども詠唱中に【虚脱】を喰らってしまい、呪文がおろそかになってしまった。だが、次は同じ失敗をしない。
（金属性は、金属を作り出して操る。その仕様を利用し、一時的にロボ製作が流行ってしまったけど、すっごく通用するよ！）
彼女は『切り裂く右腕』を召還しつつ、にやり、と笑った。
「……うん、物騒だよね」
「まーねー」
都の言葉に、円は笑い、MP回復ポーションを呷る。
（アレが味方の魔法でよかった）
本気で思う都だった。
解き放たれた超音波を堪えながら、冒険者達はチャンスをうかがっていた。
「開幕早々『音のいたずら』を食らったけど、こっちもなかなか辛い」
「頭が揺さ振られそうになるものな」
そう呟く新田 亮の側で、守備についていた御剣 刀が苦笑する。彼は両手剣を手に前に立つと前線へと戻るべく走り出した。
前線へ向かう途中、八神 修と黒兎 都が矢を放っているのを見かけた。２人は互いにタイミングを見計らっては矢が途絶えぬよう放っていた。
「はああっ！」
白 真白が回し蹴りを放ち、そこから裏拳、二連サマーソルトのコンボスキル『天墜撃』を決めれば、隙間無くきぐるみさん（旅鴉 月詠）が、薄野 九月が、己の獲物で攻撃を続ける。
だが、ユヅキールもやられてばかりではない。ひっきりなしに続く攻撃をうっとうしい、とばかりに広げられた翼で弾き飛ばし、続けざまに衝撃波を飛ばす。
その攻撃を庇ったのは、来島 アカリ。彼は手にした大剣で切りかかると自分にヘイトが向くように派手に暴れる。
HPには自信がある。だが、油断はならない、とある程度の所で刀が入れ替わる。下がったアカリを中衛にいた優木 遥斗がすかさず詠唱する。
「結構酷い傷だな。だが、すぐに治る」
そう言った側から、派手な音がする。隙を見て夕鈴 翼があのどでかいハンマーをかましたようだ。
細い体ごとハンマーをぐるぐる回し、遠心力を高めてハンマーを投げる『インパクトクラッシュ』である。丁度羽生 碧南が刀と共に注意を引き付けて気を逸らしていた為か、ユヅキールに当てる事が出来たようだ。
「やったっ！」
「下がれ、夕鈴！」
刀が間に入り、放たれる衝撃波。霧散させようと企んだ楢木 春彦が強風を巻き起こす『ジンの乱舞』を放つも、威力を弱める事しか出来なかった。
「MPの方は大丈夫かい？」
春彦にそういうのは、近くにいたエスカルゴ・臼居。彼は魔導士など中衛・後衛組の治療や全体への小回復などを行動の主体としていた。
エスカルゴは真剣に状況を把握する傍ら、ちらり、とユヅキールを見る。
（生で拝めたユヅキール！ ここは頑張りどころだ！）
内心でわくわくしている彼に、春彦は笑顔で頷く。彼は、エスカルゴがこの戦いを心から楽しんでいるように見えたのだった。
（それにしても、ユヅキールのキュロットの下ってどうなってるんだろう）
なんて考えているとは全く考えていない。
春彦たちから少し離れた場所。遮蔽物に隠れて様子を見ていた上下 左右は亮のMPを回復していた。彼は瓦礫などを飛ばして攻撃していた他、見えない壁を作って仲間をそれとなく庇っていたり、見えない足場を作ってフォローしていたのである。
（手ごたえが、あんまり感じられないな）
亮は数度土属性の魔法を使ってみたが、直感的に、ユヅキールには効果が小さいような気がしていた。
「……ここは大人しく障壁にまわるか」
そう言いながら虚空に障壁を展開すれば、それを足場に薄野 九月がローラーブレードでユヅキールを蹴り上げる。
（ありがとうございますっ！ おかげでスムーズにすすめますよっ！）
九月はちらり、と亮を見ると笑顔で手を振る。そんな仕草にほっこりしつつも、亮は気を引き締めた。
「うひ～、向こうはぴんぴんしてるように見えるね」
前衛組の攻撃の隙間を塗って矢を放つ黒兎 都は額の汗を拭いながら矢を吟味する。ダメージをどんどん与えていかなければ、落ちるのは自分なのである。
再び弓を構え、『クイックシューター』を放っていると、モーター音のような物が聞こえた。円である。
「詠唱けっこうかかるなぁ」
そういう彼女が出したのは、無骨な『鋼の左腕』……体のモーションに合わせて動く、金属性の召還魔法だ。
「いっけーっ！」
のりのりで出されたロケットパンチが、ユヅキールに当たる。同時に拳から杭が放たれ、その体が仰け反る。
（よっし！）
手ごたえを感じている間にも続けて詠唱する。攻撃が終わると消えてしまうためだ。
詠唱には時間がかかる。先ほども詠唱中に【虚脱】を喰らってしまい、呪文がおろそかになってしまった。だが、次は同じ失敗をしない。
（金属性は、金属を作り出して操る。その仕様を利用し、一時的にロボ製作が流行ってしまったけど、すっごく通用するよ！）
彼女は『切り裂く右腕』を召還しつつ、にやり、と笑った。
「……うん、物騒だよね」
「まーねー」
都の言葉に、円は笑い、MP回復ポーションを呷る。
（アレが味方の魔法でよかった）
本気で思う都だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年10月11日
- 参加申し込みの期限
-
- 2016年10月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年10月18日 11時00分
